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2005年05月29日
たまには書評でも
最近は学会と論文が多くて、統計学の苦手な管理人をかなり悩ましています。そんな中、ダラスのテキサス大学サウスウエスタン校の内分泌代謝内科でフェローをしている、能登先生から統計学の本をお送り頂きましたので、簡単にご紹介します。
従来の統計学の本が、統計を使う側つまり、論文や学会発表のための統計学であるものがほとんどなのですが、この、「日常診療にすぐに使える臨床統計学」は、統計を利用する側、最近はやりのEBMに基づいた報告を解釈するための本であることが特徴です。また、現在主流の統計学の教科書が、薬理などの論文に基づいて書かれていることが多いですが、筆者が臨床医、また、EBMに詳しいこともあって、臨床医サイドから執筆されていることもこのほんの特徴です。
そのため、難しい数式などは省略してあって、また、構成もすっきりしていています。教科書として通読することも可能ですが、辞書的に使用することも出来ます
この本は統計学を学びはじめた学生さんや研修医、また、臨床の場で研究報告を活用したいけれども統計学を忘れてしまった医療関係者の方が、手早く思い出すためにおすすめの本です。
Disclosure: 著者の能登先生はダラス時代からの知人で、この本にFinancial supportを受けています。
投稿者 管理人 : 2005年05月29日 00:07
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