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その20 東欧ドライブ紀行
East Europe rent-a-car tour

の20 東欧ドライブ紀行(East Europe) 3722Kmの旅要パスポート

1日目(8/4) ロマンティック街道(Romantishe Strasse) 編 
Miami, FL→Frankfrut, DE→Rothenburg, DE→Muchen, DE

2日目(8/6) 白鳥城(Schloss Neuschwanstein) 編 
Munchen, DE→Fussen, DE→Innsbruck, A

3日目(8/7) 学会編 
Innsbruck, A

4日目(8/8) 学会編 
Innsbruck, A

5日目(8/9) Tirol 編 
Innsbruck, A

6日目(8/10) Salzkammergut 編
Innsbruck, A→St. Wolfgang, A.→Hallstatt, A→Wein, A

7日目(8/11) 病理解剖博物館
Wein, A→Bratislava, SK→Trstene, SK→Krakow, PL

8日目(8/12) アウシュビッツ・ビナケウ収容所
Krakow, PL→Oswiecim, PL→Krakow, PL

9日目(8/13) ビィエリチカ岩塩採掘場
Krakow, PL→Wieliczka, PL→Praha, CZ

10日目(8/14) プラハ(Praha) 編
Plaha, CZ→Teplice, CZ

11日目(8/15) ライプチッヒ(Leipzig) 編
Teplice, CZ→Dresden, DE→Leipzig, DE→Frankfrut, DE

12日目(8/16) マイアミ 編
Frankfrut, DE→Dallas, TX→Miami, FL


1日目(8/4) Romantishe Strasse 編 
Miami, FL→Frankfrut, de→Rothenburg, de→Muchen, de

 旅行前になると余計なことをするもので、D70のローパスフィルターのゴミを取り除こうとして紙でこすったら、ゴミを塗り広げてますます悪くしてしまいました。これでは、実用に耐えません。特にマイアミでは大きいカメラ店など無いので、ローパスフィルターのクリーニングキットなど手に入れるすべがありません。
 とりあえず、ウオールグリーンに走っても、手にはいるのは91%のイソプロピルアルコールが精一杯で、無水エタノールなど手に入りません。
 91%のイソプロピルアルコールを割り箸に挟んだレンズ紙でクリーニングすると、結構うまくゴミが落ちます。コツは、事前にフィルターを掃除しながら、ほどよい乾き具合になったところで、拭くことです。

 さて、今日も良い天気。今日の便は9時10分発のアメリカン航空ダラス経由便です。マイアミ空港はContinental Parkingが$5と安いですが、ここは格安パーキングなので、高価な車は預けない方がいいかもしれません。でも、管理人にとってはタクシーよりも安上がりで簡単です。
 空港で通常通りにチェックインをすませ、定刻通りに機はダラス・フォートワース空港へ。こちらは新しく国際線ターミナルDがこの夏からオープンしているのですが、アメリカン航空は未だターミナルAを使用しています。こちらも新しく生まれ変わったスカイリンクで、空港の眺めを楽しみながら、ターミナルDに移動したのですが、未だほとんどのお店が工事中でした。でも、完成した後には他のターミナルよりも広くて、快適なことでしょう。

 フランクフルト行きの便はこちらも定刻通りに出発。すでに、出国の手続きが開始されていて、カメラと指紋リーダーを携えた係員と、出国手続きをしてレシートをもらいます。ちなみにこのリーダーはポケットPCでしたね。
 ターミナルDには新しいATMタイプの周子区手続き機がありました。

 フランクフルト行きの便は777で、アメリカン航空は座席間隔も広くてなかなか快適です。アルコールが有料なのは目をつむりましょう。前の日にほとんど寝ていないので、爆睡しているうちに到着します。

 フランクフルト空港には定刻通り7時20分着。入国審査に時間がかかります。若い男の審査官が「こんにちは」といったので、ちょっとドイツ語でおはようといったら、後はみんなドイツ語で聞いてきます。昔赤点で落としたドイツ語、全く参った参った。

 さて、荷物をピックアップした後は誰もいない税関を通って、レンタカーカウンターへ向かいます。カウンターは空港のターミナル内にあって、そのまま歩いて行くことができます。
 前回のメキシコでハーツには懲りたので、今回はバジェットレンタカーにしました。コンパクトクラスで12日間399ユーロ。ポーランドへ向かう旨を伝えると、日産のテーノの貸してくれました。2400Kmしか走っていない新車同様です。CDやバックのカメラもついていてなかなかの車です。大きさもちょうど良いでしょう。
 ちなみに、ドイツ車は東欧地域やイタリアへは乗り入れできないので、事前に適当な車を借り出す必要があります。

 キズのチェックもない簡単な、チェックアウトの後、車を借り出します。駐車場も空港のターミナル前でそのまま、乗り込みます。早速アウトバーンの3号線で東に向かうのですが、西に向かってUターン。まず最初は、フランクフルトの東にあるアウトレットモールのWertheim Villageに立ち寄ります。11:30の到着でしたが、お客さんはかなり入っていました。ただ、アメリカのアウトレットモールと比べると、質量共にかなり見劣りがします。わざわざ行くほどのことはありません。

 12:30にモールを出てさらにアウトバーンを東へ。WurzburgからA−7に乗り換えてRothenburgを目指します。アウトバーンはこちらが160kmを出していても、まだとなりを追い抜いていくぐらい、スピードを出す車がたくさんいます。平均速度は140kmくらいでしょうか。さすが、ポルシェの国です。ただ、管理人の車にはクルーズコンピューターがついていて、BMWの様に、燃料消費率が出てきます。100km/hでは16km/lぐらいの燃費も、140km/hでは 12km/lくらいまで落ち込みます。ガソリン代がアメリカの2倍以上するヨーロッパでは、ドライブ旅行をする際にガソリン代を馬鹿には出来ません。

 A-8を下りるとすぐに、Rothenburgの街に着きます。城壁に囲まれた「中世の宝石箱」とも言われているこの街は、車で場内にはいることも出来ますが、城壁の入り口に駐車場があってそこに停めて中にはいることが出来ます。(0.5ユーロ/h)お手洗いも駐車場にあります。さて、町の中心部までは、徒歩で数分くらい、城壁に上れば、町の様子を俯瞰できます。窓には花が飾ってあって、さすが、本場ヨーロッパの街です。
 日本人観光客も非常に多くて、至る所に日本語で案内が書いてありますし、市の中心部のホテルにはJTBツアーの大型バスがそのまま横付けされています。アメリカなどよりは、ずっと日本人観光客が多いようです。

 さて、4:30にRothenburgをでた後は、ロマンティック街道を南へ下ります。道の標識には、ドイツ語と共に日本語の標識まででているので、日本人観光客の多さを物語ります。
 Dinkelsbuhl, Nordlingen, Augsburgとロマンティック街道の街を通り過ぎます。どれも、かわいらしい街で、時間があればゆっくりしたいところですが、今日はもう通りすぎるだけです。

 AusburgからA-8に乗り換えた後は、一路ミューヘンへ。今日はミューヘンにホテルを取ったのですが、こんなことならば、ロマンティック街道の街に宿を取れば良かったです。ここが、ホテルを予約してしまうことの難点です。
 ミューヘンのホテルはCity Hotel and Residence in Otobrunnで9時過ぎに到着。一泊43ユーロなり。少々古いホテルですが、そんなに狭いことも無く、まあまあのところです。ただ、駐車場の狭さはかなりで、今まで入れた車庫入れの中でも一番難易度の高いものかもしれません。

本日の走行距離 534km
ガソリン 32リットル (39ユーロ)



2日目(8/6) Schloss Neuschwanstein 編 
Munchen, DE→Fussen, DE→Innsbruck, A

 泊まったホテルは郊外のホテルながら、中国人のバスツアーも停まっています。ヨーロッパ中中国人だらけです。ヨーロッパの宿も意外と朝は早く、8時には、ホテルの駐車場はほとんど出払っていました。
 8時にホテルを出て、アウトバーンでミューヘンのダウンタウンに向かいます。今日はあいにくの雨なので、ミューヘン観光はパスして、中央環状を通ってBMWの本社ビルに向かいます。ミューヘンの中央環状道路は日本の山手通りと同じように入り組んでいて、なかなか運転しにくいです。オリンピック公園の前にBMWの本社ビルがそびえ立っています。ここは、 本社だけではなくて大きな工場も併設されています。残念ながらBMW博物館は改装工事のために来年まではいることが出来ません。この町は、BMWの城下町だけに、ドイツ車ばっかりで、日本車はほとんど見かけることがありません。A95でミューヘン郊外に出た後、2号線でフッセンに向かいます。この道は一般道ですが、制限速度が100kmで道路もすいているので随分早く進むことが出来ます。途中、Starnbergの街では、パン屋で朝ご飯を手に入れますが、何気ないパン屋さんでもおいしいところはやはりヨーロッパです。
 11時にはHohenschwangauに到着。車が続々と向かっています。駐車場は手前からありますが、一番登り口に近いところでも同じく1日4ユーロです。車を止めた後は早速、チケット売り場でノイシュバンシュタイン城への入場券を手に入れます。こちらも長蛇の列で、手に入れることが出来たのは1時15分の入場券でした。相変わらず雨が降っているので下でブラブラして後に、バスで上まで上がります。上ってしまうと、雨宿りをするところが少ないのが難点で、天気が悪いときは出来る限り下で粘った方がいいかもしれません。
 場内は、ツアーでまわりますが、粘着系のお兄ちゃんがガイドにまとわりついていて、かなりいやがられていました。バスのり場の近くの橋から見るのノイシュバンシュタイン城は格別で、晴れていたらどれだけ美しいことだったでしょうか。ちょっと残念です。
 おとなしくバスで街まで下りて、お昼を食べます。4時半には城を後にして、学会地のインスブルックを目指します。フッセンに至手前の一般道を行くとすぐにオーストリア国境にたどり着きます。国境といっても、州境と同じように交通ルールの違いの標識がでているだけで味も素っ気もありません。オーストリアは高速道路が有料で、ここで、10日間有効のステッカーを買ってフロントグラスにはります。
 しばらくすると、A12の高速道路にたどり着きます。特に料金所もないので、どうやってチェックしているのでしょうか。オーストリアの高速道路もドイツと同じようにみんなとばしています。
 インスブルックの手前の案内所で、ホテルの場所を聞きます。前に並んでいる若いカップルが、ユースホステルを予約していました。こちらも、ホテルの場所を聞いて、いよいよインスブルックです。
 インスブルックの街はほどよく狭くて、車でも町中にはいるのに苦労することはありません。問題はホテルの駐車場が狭いことで、他の車の後ろにつけなければなりません。チェックインをするときも、車の鍵をしきりに気にします。一応学会指定のホテルなので、それなりのものかと思ったら、かなり小さい上にエレベーターもありません。これが、ヨーロッパの個人経営の小さいホテルなのでしょうか。4階までやっとの思いをしてスーツケースを運び入れます。
 出かけるときも、「そこに鍵を預けておいて」というのは、フロントの前のただの棚です。誰でも、鍵を持ち出すことが出来ます。全く安全管理に気を使っていないというのはそれだけ安全だと言うことなのでしょう。

本日の走行距離 259km
ガソリン 26リットル (28ユーロ)


5日目(8/9) Tirol 編 
Innsbruck, A

 今日は良い天気です。雲一つ無い快晴で、こんな日はやはりチロルの山へ向かわなければいけません。受付で、おすすめの場所を聞くとSeefeld in Tyrolだとのことで、そちらに向かうことにします。
 その前に、A12を東に15Kmほど走ったWattensと言う街にあるSwarovskiのクリスタルワールドに向かいます。こちらはSwarovskiの工場に併設された、記念館ですが、ユニークな公園になっています。まあ、こちらもインスブルックの市内にあるテンポと同じように中国人ばかりで、「パリのルイビトンは日本人ばかりだ。」というものを彷彿とさせるものがあります。この公園から見える、チロルの山々は絵に描いたようなアルプスの山で、南側の山の斜面をそのまま上がることにします。 山の斜面から見下ろすチロルの谷の美しさは、言葉にすることは出来ません。
 山を下りた後は、A12を西に向かって、Seefeld in Tyrolの街に、向かいます。こちらはHoliday Villageと呼ばれている街で、冬はスキー場、夏はハイキングやサイクリングなどのアウトドアの活動でにぎわっています。それにしても、ヨーロッパ人はハイキングが好きです。ここまで来ると中国人は見かけなくなります。学会でなければ、こちらに泊まった方がどれだけ楽しいことでしょうか。
 午後のセッションには出ないといけないので、またインスブルックへ戻ることにします。
 

本日の走行距離 120km
ガソリン 6リットル (6ユーロ)


6日目(8/10) Salzkammergut 編
Innsbruck, A→St. Wolfgang, A.→Hallstatt, A→Wein, A

 今日も良い天気です、今日は天気が良ければザルツカンマグート、悪ければザルツブルグ市内ということにしていたので、ザルツカンマグートへ向かいます。
 4日間お世話になったホテルの朝食も今日が最後です。アメリカと違って、パン一つでもおいしいのでとってもありがたいものでした。朝7時にチェックアウトをするといったら、時間に合わせて用意してくれました。
 7時にホテルをチェックアウトして、インスブルックの町を後にします。A12にのって東へ向かいます。高速はいったん、ドイツに入ってまたザルツブルグ手前でオーストリアに入ります。ザルツブルグを過ぎて高速をおります。Gilgenを通って「サウンドオブミュージック」で出てきた、汽車に乗って山に向かいます。そのため、St. Wolfgangの町へ向かいます。
 この町は小さな町ですが、駅の裏手に駐車場があります。(3ユーロ/日)10時頃到着しましたが、もう10:55発のチケットはとれません。長蛇の列に並びますが、なかなか前に進みません。そのうち、放送で11:55も売り切れたと言うことで、どよめきが起きます。結局1時間ほど並んで、12:55出発のチケットを手に入れます。(往復24ユーロ)
 後は2時間ほど湖畔で時間を待ちます。このころから、雲が出てくるようになりました。出発の頃にはすっかり曇り空です。
 時間前に並び出します。切符売り場近くの売店では、日経新聞がおいてあって、衆院解散総選挙の大文字が、CNNでも大きく報道されていましたが、やはり日本の新聞を手に入れたいところです。ただし値段が8ドルくらいするので、おいそれとは手に入れられません。
 さて、定刻より少し前に列車が入ってきます。ちょうどこの時間は、定時の2編成の新型の機関車の他に、保存機関車の1編成と、気動車の1編成が出発することになっていて、合計4編成が山に行くことになりました。列車が入線して来る前にホームに順番に入ります。改札時に写真を撮られますが、これは後で、記念はがきを作るもとになります。機関車は4編成が並んで40分かけて山へ上がります。アプト式なのでケーブルカーのような急勾配を上ってぐんぐん上がりますが天気はますます下り坂です。
 頂上に到達する頃はすっかり雨も降り出す模様。1時40分の到着と同時にみな、帰りの列車を予約しますが3時台の汽車は最初に到着したグループで売り切れ、後に到着した人たちは5時のものしかありません。雨の中を、3時間以上待つことになります。ともかく、ヨーロッパは急いで並ばないと、何でも後々になってしまいます。
 このまま待っていても天気が回復しそうにないので、来た列車で折り返し山を下りることにします。帰りは、気動車ですが、これもまた古い列車で、趣があるものです。
 湖まで下りた後は、湖畔のカフェでソーセージとビールを楽しんだ後は、ウイーンに向かう前に、世界遺産とされているHalsttatの町へよってみます。
 30分ほどでつくこの町は、湖畔にへばりつくようにある美しい町だそうですが、あいにくの空で、全く色が映えません。駐車場も少ししかないので、車を止めるのも大変そうです。早々に、撤退して、再びA1を東に向かって、ウイーンを目指します。
 ウイーンに着く頃にはすっかりくらくなり、今日予約したホテルに行っています。ところが、これが今までに見たこともないひどいホテルで、とても泊まれそうにもありません。やはり、3星クラスのホテルは、実際に見てから泊まらないとかなり危険です。
 いったん、A1まで戻って、一つ前のサービスエリアにあったモーテルLandstaz(確かこんな名前)に泊まります。ここは、アメリカのモーテルのように広くて79ユーロで泊まることが出来ます。

本日の走行距離 622km


7日目(8/11) 病理解剖博物館
Wein, A→Bratislava, SK→Trstene, SK→Krakow, PL

 ウイーン郊外のモーテルを7時半に出た後、A1で市内に向かいます。ちょうどラッシュアワーなのか、大渋滞です。道路も狭くて、クラクションが鳴らせないのか、目の前の車がトラックにこすられても、呆然としているだけです。
 さて、今回の旅行のお目当ての病理解剖博物館は、ウイーン大学の構内に建っています。ウイーンも比較的駐車場は空いているようで、大学のすぐ近くに地下駐車場を見付け(2.6ユーロ/時)そこに停めます。こちらもクレジットカードで精算できます。
 大学の構内は、夏休み中のため静かですが、スーパーやレストランも開いていて、それなりに人はいます。この大学ビルロートがいた大学で一時期は外科学の中心でした。その中にある病理解剖博物館は週に2日半日しか空いていないという貴重なもので、あるホームページには8月は休みだと書いてあったのですが、幸いなことに今日は空いていました。
 一階は一般向けの展示で、結核や性病などの標本と、皮膚模型が主に展示してあります。往年の処置室や解剖室なども再現してあってなかなかのものです。医療関係者のみ入れる2回の展示は、ホルマリン標本や骨格標本が所狭しと並んであって、人によっては気持ちが悪いかもしれません。ともかく、建物と共に一見の価値はあります。(2ユーロ)
 解剖博物館の後はおきまりのシェーブルク宮殿へ。こちらも近くに駐車場があります。(3.5ユーロ/時) 宮殿の説明はガイドブックに譲るとして、噂に違わぬ豪華な宮殿で、中も広いので見学は一日かかるところでしょう。
 管理人は時間がないので、A4に戻って、ハンガリー国境へ向かいます。一般道から国境越えをしようとしたら「高速を使ってくれ」といわれて、ハンガリーへ向かうのはやめて、ブラチスヴァラへ。国境は一応検問があって、パスポートをチェックしていました。
 はじめてはいるもと社会主義国です。町には不似合いな高層ビルが多いところがオーストリアとの違いを感じさせます。料金所で高速道路のステッカーを購入して窓ガラスにはります。こちらも最低7日間から。(2700SKくらい)E75を北に向かいますが、高速道路は非常に整備されていて、サービスエリアも随所にあります。オーストリアを走っていると大きな違いはありません。道路沿いにはひまわり畑が広がりますが、残念ながらもう終わってしまったようです。
 道路はZulinaの手前で終わりで、そこから先は工事中です、道は大渋滞で、川の対岸の抜け道を通ります。道ばたには、なぜかスイカ売りがはかりと共に待ちかまえています。
 Kralovanyからは、北へポーランド国境を目指します。しかし、自転車の多いこと多いこと、田舎の山間の町でもみんな自転車に乗っています。また、バス待ちの間にヒッチハイクをするのもよく見られます。しかし、スロバキアの田舎町はほんとに味があって、山の上には名も知れぬ古城があったりして、ゆっくりとまわりたいものです。
 また、道沿いには、ヒッチハイクをしている地元の人たちをよく見かけます。それだけ安全なことなんでしょうが、なかなか趣はあります。もっと求まっている人はあまり見かけませんが。
 たまに、山間には不似合いな高層マンションが現れるのはご愛敬。ただこの通りも、併走する高速道路が完成すればどうなってしまうかわかりません。
 それから、スロバキアの追い越しはかなり怖くて、対面衝突をしそうなくらいで追い越しをします。事故にはならないのでしょうか。
 Tretenaよりいよいよポーランドへ、国境検問はパスポートにスタンプをするくらいしっかりしています。ただ、道路はスロバキア同様田舎でも驚くほど整備されていて、100Km以上出していても全く問題になりません。また、ホテルなどの看板もよく整備されていて、モーテルのように宿泊しても問題はないかもしれません。
 ただ、3星クラスのホテルは町の中沿いにあるらしくて、精細な町の地図なしではホテルを見付けるのは困難です。こちらも、予約をしていくのはかなり危険かもしれません。町にはいるところのガソリンスタンドで、クラコフの詳細地図を購入して何とかたどり着きました。
 今日はクラコフの予約していたホテルDaisyに泊まって明日に備えます。まあ、こちらもホテルと言うよりは個人経営のペンションで、宿泊代は140プランです。

本日の走行距離 600km


8日目(8/12) アウシュビッツ・ビナケウ収容所
Krakow, PL→Oswiecim, PL→Krakow, PL

 7時半に朝食をホテルで取った後、最初にクラコフの町中へ向かいます。ポーランドは、オーストリアに比べると、コーヒーが今一つかもしれませんが、チーズとハムの朝食は変わりません。
 クラコフは町中に駐車場はありますが、時間が遅くなるといっぱいになってしまいます。ヴァヴェル場の近くに車を止めます(5PLN/時)最初にヴァヴェル場の見学です。このお城は入場制限があるので、朝一に行ってチケットを手に入れなければなりません。
 詳細はガイドブックに譲りますが、このお城の美しさと中の展示は一見の価値があります。ポーランドにこれほどの文化資産が残っているとは思いませんでした。
 車に戻って、今回の旅行の目的地アウシュビッツ・ビナケウ収容所へ向かいます。クラコフからは44号線をたどって一本道です。ちなみに、道案内の標識はしっかりしているので町から出るのは簡単です。昨日と同じようにポーランドの田舎道をとばしていきます。スロバキアよりは質素ですが、ポーランドの田舎もなかなか魅力的です。車がすごい勢いで追い越しをかけるのと、自転車の数、ヒッチハイクも変わりません。どちらも自転車には買い物かごが無く、買い物袋をハンドルにかけたままです。日本からママチャリを贈ったら喜ばれることでしょう。
 一時間ほど走ると、オシフィエンチムの町に到着します。こちらからは、アウシュビッツ博物館の標識がでていますので、標識通りに走ると、アウシュビッツ収容所に到着します。駐車場は、いくつかありますが、勧誘をしていないところが一番最寄りです。(7PLN/日)
 アウシュビッツは、ガイドブックを買って入りますが、順路の地図以外はあまり役に立ちません。ガイドツアーはじっくり見られないので個人的にはあまりおすすめできません。事前に自分で勉強しておくのが一番いいかもしれません。しかし、ともかく中はすごい人だかりと、ツアーの群れでゆっくり見ることも出来ません。ツアー客の少ない開館直後か、閉館直後に訪れるのが一番いいかもしれません。
 アウシュビッツは、よく復元された建物と、その中に整備された展示があります。今まで、映画などで見たものがリアリティーを持って迫ってきます。アウシュビッツ収容所をまわるだけでも2時間程度かかります。
 アウシュビッツ収容所の後は、2kmほど離れた、ビルケナウ収容所へ向かいます。こちらも、標識通りに進むと引き込み線のある見慣れた建物が見えてきます。駐車場は整備されていないので収容所の入り口に、思い思いに車を止めます。ビルケナウ収容所到着は4時過ぎ。こちらの方がはるかに広大な収容所で、大半は廃墟となっており、もとの小屋の暖炉の煙突だけが整然と残されています。よく映画などで使われる、引き込み線は、こちらの方にあって、引き込み線の終点は国際慰霊塔になっています。
 アウシュビッツ収容所より、こちらの方が、より生々しく収容所の役割を語っていますので、アウシュビッツを訪れるならば、こちらも訪れた方が良いです。2つ合わせて4時間以上の時間がかかります。突然終わる引き込み線の終点が、この収容所に送られた人々の運命を物語るようです。この収容所は夏は8時までやっているので、日暮れ前に行く方が人が少なくて良いと思います。
 2つの収容所を見学した後は、もとの道をクラコフまで戻ります。今日は、ホテルを探しますが、昨日通った、7号線がクラコフしないに入る手前に、自動車用の手頃なホテルが何軒かあります。その一軒に泊まりましたが、こちらは同じ3星ですが、無線LANも使えます。老舗のチェーンホテルらしく、チャールズが訪れたときの写真が至るところにあります。
 ちなみに一泊210PLNで、かなり豪華な朝食が付きます。やっぱりホテルは足で探さないとだめですね。

本日の走行距離 166km


9日目(8/13) ビィエリチカ岩塩採掘場
Krakow, PL→Wieliczka, PL→Praha, CZ

 朝8時にホテルのかなり豪華な朝食を取ります。ヨーロッパの旅行は朝食を取るため、出発が遅れてしまうのが難点です。
 世界遺産でもあるヴィエリチカ岩塩採掘場は、クラコフから車で15分くらいのところにあります。環状高速のA4に乗って東に向かうと標識が出てくるので、それに沿っていけばこちらも問題なく到着します。ただ、いくつも駐車場があって勧誘が激しいですが、一番奥に採掘場の駐車場があります。こちらも勧誘がありません。(7PLN/日)ガイドツアーでしか入れないので一番最初の10時開始の英語ツアーを申し込みますが、こちらもちょっと来るのが遅れると、気が遠くなるような長蛇の列で、朝9時までには来て、申し込む必要があります。
 こちらも、詳細はガイドブックに譲りますが、地底の幻想的な世界を楽しむことが出来て、地底好きの人にはなかなかたまらないところでしょう。最後は、地底の町で、写真から絵はがきをつくって、発送しました。こちらのビュフェではポーランド料理とビールが楽しめます。
 ヴィエリチカ岩塩採掘場を後にしたら、チェコのプラハを目指します。A4を西へ向かいます。天気も悪くなってきました。途中有料道路になりますが、スティッカー式ではなく、日本と同じように料金所があります。(11PLN カード不可だがユーロ可)
 ポーランド-チェコは高速道路が未発達で、一般道を通らなければなりません。国境を越える幹線道路は、トラックが多くて、なかなかスピードが出ません。最高速度が100Km/h近くても、平均速度は40km/hぐらいしかでません。
プラハへは46号線を通って、Nysa, Klodzkoと通ってチェコ国境へ向かいます。
 ちなみにガソリン代は西高東低で、ドイツは1.3ユーロぐらいに対して、ポーランドは1.0ユーロぐらいになります。それでもアメリカに比べれば非常に高いですね。ガソリンスタンドは、ポーランドの田舎でもクレジットカードが使えるので、現金を持たなくて便利ですし、残った現金を使い切るためにもガソリンを入れればいいので簡単にすみます。
 日暮れ前にはチェコの国境へ、こちらもパスポートを持って行かれてスタンプを押されます。ここからプラハまでは、またひたすら一般道を走ります。プラハにはいるとまた、社会主義時代の団地が建ち並び、ひまわり畑が広がります。今度は、ひまわりが咲き誇る中を走ってみたいものです。プラハの手前から高速道路のE67にはいってプラハを目指します。
 車はチェコ市内に入りましたが、チェコ市内の困ったことは、交通標識が非常にわかりにくいです。観光客にとってわかりやすいのは、幹線道路の番号がいつも表示してあって、遠隔地の高速道路や、空港に向かう道路が標示してあることなのですが、プラハ市内の道はどちらも欠けています。
 やっとの事で、予約していたホテルを探し当てたのですが、これがまたひどそうなホテルで、早々に別のホテルを探します。これがまたプラハはホテルが探しにくくて、町の入り口にも見つかりません。結局、空港ホテルに泊まることにします。

本日の走行距離 597km


10日目(8/14) Praha 編
Plaha, CZ→Teplice, CZ

 今日の天気予報は90%の雨だったのですが、幸いなことに晴れています。せっかくですので、プラハ市内の観光に出かけることにします。
 また、非常にわかりにくい道をプラハの中心部まで向かいます。プラハ市内にも駐車場はふんだんに当て、カレル橋近くの地下駐車場に止めて出かけます(50Kc/時)。
 プラハ市内の解説はガイドブック譲りますが、こちらは世界中から観光客を集める美しい都です。あまり見かけなかった日本人も、ここでは地球の歩き方を片手にしたカップルを大勢見かけます。最近は、団体で行動する日本人をあんまり見かけることが無く、団体客は韓国人や、中国人が多いようです。
 カレル橋から見る王宮や、天文時計などこれほど混沌と整然の入り交じった町は無いことでしょう。晴れていたらもっと写真写りがよいのでしょうかあいにくの雨の上、すごい人の群れです。
 プラハは夕方前には出て、ドイツ国境へ向かいます。プラハは郊外に出ると、他のチェコの町と同じように団地が広がります。しかし、郊外に出てもやはりホテルは見あたりません。
 プラハ郊外に出たところで、Tescoという、WalMartの様なスーパーを見付けて入ります。店内はほんとにアメリカのモールのようで、海外製品があふれています。観光客にとっては帰って興ざめかもしれませんが、チェコが豊かになったことを実感させます。ちなみに、このモールでは駐在員とおぼしき日本人の人を数組見かけました。
 さて、さらにE55をドイツ国境に向かいます。この道路は有料のはずなのですが、ステッカーなどを売っているところを見かけません。実際のところ、どうやって支払うのか謎なところです。
 今日は国境の手前のTepliceという寂れた町に、宿を取ることにします。後で気がついたのですが、ドイツ側に入ればいくらでもホテルがあったのですが、チェコ側に取って失敗しました。
 ホテルを取った後、町にあるInter Sparに出かけて見ます。ここは日本のSPARと同じマークなのですが、ちょっとしたスーパーと同じくらいの規模がありました。こちらでビールとおつまみを買って今日は寝ることにします。

本日の走行距離 147km


11日目(8/15) リユニオン 編
Teplice, CZ→Leizpig, DE→Frankfrut, DE

 今日は国境越えです。8号線をそのまま山間を走ると程なくドイツとの国境です。こちらではしっかりとパスポートを取られてスタンプを押されます。
 ドイツ側にはいると、とたんに車が良くなります。団地が多いのは東ドイツの名残でしょうか。霧がでていましたが、みな整然とフォグランプやバックフォグランプをつけるのは、日本でバックフォグをつけっぱなしにしている人が多いのとはかなり違います。
 ドレスデン、マイセンを通って、ライプツッヒへ向かいます。今日は、フェローで同期だったパトリックの家を訪れます。
 パトリックは現在ライプツッヒの郊外に住んでいます。ドイツでも通りで地図を検索できるので、簡単にたどり着くことが出来ます。
 ドイツの暮らしはなかなかで、アンティークの家具に囲まれて生活しているのですが、病院の体制は古いままで、彼はアメリカに帰りたいと考えているようです。Step3の問題集が部屋に転がっていて、10月には受験するそうです。
 しばらく、彼の家でむかしばなし昔話に花を咲かせた後、フランクフルトへと向かいます。
 フランクフルトでは、Ibisホテルに泊まります。Accorホテルグループは安心して泊まれます。もっと早くから、Accorホテルをバックアップとして考えておけば良かったですね。最後に失敗しました。

本日の走行距離 653km


12日目(8/16) マイアミ 編
Frankfrut, DE→Dallas, TX→Miami, FL

 今日はいよいよ帰国日です。車を返しに行くのにガソリンスタンドを探しても見つかりません。やっとの事で空港の西側に見付けた後に返却。フランクフルト空港は列車の駅のような空港です。
 アメリカン航空でダラスへ。相変わらずDターミナルは使われないようです。問題なくアメリカ入国して、マイアミ行きへ。嵐のために少し遅れています。
 マイアミの暑いこと暑いこと。車をピックアップして帰途につきます。

本日の走行距離 24km


更新記録
●2005年8月22日:新規公開


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