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 こちらで報告する患者さん、ご家族の情報また写真に関しては、患者さんご両親より掲載依頼、許可されたものを管理人が掲載しています。
日本における刑法134条、米国におけるHIPAAのガイドラインより、患者さんの状況に関して管理人はいっさいお答えできませんのでご了承下さい。


9月28日 移植学会にて

 先月大阪で移植学会が開かれました。ダラス時代のボスや、マイアミ時代の病理の先生も来日されお好み焼き屋で大阪らしさを堪能していただいたようです。自分の発表では直前になってPower Pointのファイルが飛んで、古いバックアップのファイルをぎりぎりまで修正しないと、いけないはめになり、座長の先生や製薬会社の方々に大変ご迷惑をおかけしました。さすがに、Pentium M + Office 2000では時代遅れになりつつあるのかな。
 会場では多臓器移植を受けられた神達さん達にもお会いすることが出来ました。あやかちゃんは残念なことになったのにもかかわらず、アンケート調査などにご協力いただいてほんとにありがたい限りです。国内で短腸症候群の子供達の治療を出来るようにまだまだ努力を払わなければなりません。


8月24日 PDAふたたび

 こんにちは管理人です。明日〆切の原稿も出来そうだし、とりあえず間に合って良かった。さて、先日加速度センサーが故障していたiphoneですが、ソフトバンクに行ったらあっさりと交換してもらえました。
 さて、少しずつiphoneを使い出しているのですが、Palmの頃と大きく違うのはWeb Baseサービスと同期が出来ることで。取り合えず管理人が一番必要だったのは google calenderと同期することです。Neuvasyncをインストールすると早速どこでも同期します。これで、ムンテラなどが重なることもなくなるでしょう。


8月17日 Appleだもの

 いよいよ管理人も手に入れてしまいました。iPhone 3G。Palm Tungsten3から離れること早3年近くになります。 最近はGoogle Calenderも薬に関してもDI表示があるので、PDAを持つことなく過ごしてきましたがさすがに最近は手帳がないのも苦しくて、そんなときに現れたiPhoneです。やっと、日本でも使えそうなスマートフォンが入ってきました。根っからのDOS派の管理人でも、今回はApple製品です。
 早速アクティベートして使用を開始しましたが、観ているだけども楽しいものです。ところが、写真を傾けても移動しません。うーん、加速度センサーがちゃんと働いていないみたいですね。困ったことは、時々壊れるので再現性がいつもあるわけではないことです。しばらく様子見かな。


8月9日 お誕生日

 今晩は管理人です。小腸移植について調べ物中です。ベルギーの先生にSimulectの事で問い合わせたら10分で返事が来ましたね。ネブラスカの先生も、ジョージタウンの先生もその日の内には返事をくれました。おまけに、誰かフェローをよこしてくれないかとのことです。偉い先生ほど下っ端の質問にもすぐに返事をくれるんですね。
 最近の小腸移植はマイアミのプロトコールを元にしているのでZenapaxという薬を使います。ところが、この薬は国内では販売されずに、販売される予定も立っていません。国内で行うにはいつまでも販売されていない薬を使うわけにはいかないので、プロトコールを変更する必要があるのです。

 さて、先日の外来ですが移植患者さんが入院中に誕生日を迎える移植患者さんのためにカードを作っているとのこと、この患者さんよりはずっとお姉さんの患者さんなのですが、「新しい誕生日は私の方がはやいから」とのこと。患者さん同士でこうやって励まし合っているのはなによりです。こういったプレゼントがうれしいことは管理人も自分がもらうような立場になってすごく心にしみるようになりました。
 子供達が無事に誕生日を迎えて一つ年を取りますように。


8月8日 阪大小児肝疾患の会

 今晩は管理人です。7月からは新設の小児移植外科外来と、また月に2回の胆道閉鎖症外来の担当となりました。(名前が付いただけで、外来日が増えたわけではないのですが。)それに伴い小児肝移植、小腸移植のサイトも新設いたしましたので是非ご覧下さい。

 さて、先日は第22回阪大肝疾患の会が催されました。これは前身の胆道閉鎖症親の会から数えて22年目の小児肝疾患の親と子供の集まりです。肝移植後の患者さんや、胆道閉鎖症以外の肝疾患の患者さんも一緒に参加されることが多くなったので、2年前から肝疾患の会という形にしました。今までは、外来で聞くことの出来ない話を質問する会という趣旨でしたが、今年は子供用のプレイグランドも設置して、親子で集まることの出来る、患者さん同士、また医療スタッフとの懇親会という形に変えてみました。
 おおくの患者さんの家族にお集まりいただけて大変感謝しています。また、来年は今年の反省も含めてよりよい形にしていきたいと思います。会の写真は胆道閉鎖症の説明のところにあります。

小児肝移植(大阪大学移植医療部内)
http://www.med.osaka-u.ac.jp/~pedsurg/practice/trans.htm

小腸移植(大阪大学移植医療部内)
http://www.med.osaka-u.ac.jp/~pedsurg/practice/sbtx.htm
 
胆道閉鎖症(大阪大学小児外科内)
http://www.med.osaka-u.ac.jp/~pedsurg/practice/ba.htm
 


3月2日 小腸移植研究会

 先日、小腸移植研究会が無事に終了いたしました。遠方よりお越しいただいた先生方と活発な議論を持つことが出来ましてありがとうございました。イタリアからの先生も代わりの先生がいらしていただけました。直前に「おまえ行ってくれ」と言われたようで、到着時はかなりグロッキーの様でしたが、研究会の後には居酒屋にご一緒することも出来楽しませていただきました。それにしても、こちらも千里中央駅の駅ビルの中の居酒屋しか用意することが出来ず、気の利いた大阪の味を味わってもらうことが出来ませんでした。
 イタリア人の彼ですが、お箸の使い方も上手で日本酒もお刺身持たしなめます。是非とも来年はボローニャの国際小腸移植学会でボローニャの日本食屋に連れて行ってもらいたいものです。写真は左が会場セッティング中のもの、右が彼をホテルまで送っていったところですが、方に回している手がさすがイタリア人です。


2月27日 前期試験と折田先生像

 今晩は管理人です。今日は急遽学会に出席することが出来なくなった先生と連絡を取るためにおきていなければいけません。なかなかお任せというわけにも行かないですね。
 さて、今日で入試の前期試験も終わったようですね。受験生の皆様お疲れ様でした。管理人も、10年前までは鉄緑会という塾で働いていたので受験業界にどっぷり浸かっていたのですが、すっかり遠い日々となりました。それでも、かつての教え子が今では一人前(半人前?)の医師としてエレベーターであったりすると、時の流れを感じます。あのころは高校生だったのですが、思っていたよりは見栄えは変わっていないものです。こっちが年を取ったのかな。
 さて、管理人の世代には懐かしい折田先生像は今年も張りぼてが健在のようで、今年の張りぼては「てんどんまん」のようです。そこへのメッセージは「京大に、愛と勇気だけの学風を築くために多大な功績を残した。どうか彼のごはんを残さないでください。」だそうです。(京都新聞電子版より)


2月24日 一面の雪景色

 こんにちは管理人です。今朝は一面の雪景色でびっくりしましたね。出勤前には車を埋めている雪を払わないといけないくらいでかなりびっくりしました。病棟からの景色も一面雪景色です。
 さて、今年になってから今年になってから何人かの先生にアメリカでのフェローシップについて問い合わせをうけました。すでに、面接に向かっている先生もいらっしゃるようです。また、アメリカで臨床留学を始めた先生からのお手紙をいただいたりで、管理人としては感謝の限りです。
 海外留学中のサイトやブログは多いものの、帰国とともにやめてしまう人が大半ですが、こうやって読んでいただける方がいる限りは続けさせてもらいましょう。

 ATCの宿泊のサイトは14日に開いたものの、あっという間にお手頃なホテルはいっぱいになってしまいました。予約される方はお早めに。
 


2月17日 休診のお知らせ

 今晩は管理人です。来月頭に小腸移植研究会が開催されるのでぼちぼちとスライドなどを作っています。さて、移植関係の学会となると今年は1.米国移植学会(トロント)、2.国際移植学会総会(シドニー)、3.国際肝移植学会(パリ)となります。近年の燃油サーチャージの高騰を考えるとこのうち一つが精一杯です。シドニーも捨てがたいところですが、行くべき順位としては1>2>3となるので今年はトロントにしましょう。
 早く現在の研究で発表できるようにしたいところですが、やっと、3例目にしてラットの小腸移植に成功したところですからね。なかなか研究そのものというところまではたどり着きません。来年の国際小腸移植学会(ボローニャ)までにはまとめたいものです。
 
 さて、そうなると問題になるのは外来です。6月4日の小児肝胆膵/肝小腸移植外来は休診にしなければなりません。管理人の外来は肝移植後の患者さんや、胆道閉鎖症、拡張症術後の患者さんがほとんどなので子供達の成長が楽しみなのですが。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

 学会の準備を今から進めても(発表じゃなくて飛行機のチケットととかね)、緊急の移植でも入れば飛んでしまうからそこが移植医のつらいところですが、まあ、まだ移植医でいられることを感謝しましょう。


1月1日 あけましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。ほぼ、4半期に一度の更新となっていますが皆さんお元気でしょうか。今年は初めての静かなお正月を迎えています。今年もまだ小児移植医療と肝胆膵疾患をはじめとした小児外科疾患、並びに小腸移植の動物実験を引き続きおこなっていきますのでよろしくお願いいたします。
 そういえばカメラもD300がきましたね。今年は旅行も積極的に行きたいですね。(休みがほしいなー。)

陽佑ちゃん移植報告(手術後1100日目)(クリックすると拡大します)

 先日、陽佑君達が病院に遊びに来てくれました。前回からはずいぶんたっていますが、驚くほど大きくなりましたね。ほんとに、元気で何よりです。移植医療にかかわらず、小児外科の良いところはこうやって患者さんの成長を見ていくことが出来ることです。



11月30日 Green Ribbonとチャイルドケモハウス

 今晩は管理人です。「扶氏医戒」を検索していたらチャイルドケモハウスのサイトに出逢いました。小児がんで戦う子供達のための病院です。詳しくは下記のHPを見ていただくとして、チャイルドケモハウスのシンボルもグリーンリボンとなっていて、臓器ドネーションのリボンと同じですね。このグリーンリボンは熱帯雨林の保護のリボンとも同じで、実は管理人が最近つけているグリーンリボンは熱帯雨林の保護リボンなんです。(気持ちは臓器移植ですよ。)

チャイルド・ケモ・ハウス
http://www.kemohouse.jp/


11月4日 Earthlinkのメール

 こんにちは管理人です。さて、アメリカにいたときに使っていたEarthlinkのアカウントですが、未だに解約で出来ずにそのまま使っています。かといってもいつまでも使わないDial upのアカウントを置いていても仕方がないのでいよいよ解約の電話をかけたのですが、「解約するんだったら、E-mailアカウントだけ残しておきませんか。」との勧誘をうけました。結局、すっかり話に乗って、E-mailアカウントだけは残すことにしました。月に一回くらいは見るかもしれません。


10月1日 さてこれから研究です

 こんにちは管理人です。最近は日曜の仕事のために毎週 羽田→伊丹の6時半の便で出かけています。さすがに5時には家をでないといけないのですが、9時の勤務に丁度間に合います。さすがに朝早いからかいつもこの便はがらがらで、機内でスープを持ってきてれれたあとに、必ずお代わりを持ってきてくれます。

 さて、管理人も医学部を卒業してからまる9年がたちますが、その間ずっと臨床ばかりに従事していました。やはり、日本の大学にいる以上は基礎研究にも従事しなければならないと言うことで、この10月より14年ぶりに基礎研究に携わるということになりました。こちらではラットを使って小腸移植の実験をすることになります。2005年の国際小腸移植学会の結果では小腸移植の成績が急速に改善しましたが、2007年の結果ではこの2年間に大きな変化があるようではありませんでした。少しでも基礎研究で成績を改善することが出来たら良いのですが。そのうち、「研究留学」って言うことにはならないかな?

 もちろん、従来通り 小児の肝移植、 小腸機能不全に伴う小腸移植、 胆道閉鎖症や、胆道拡張症などの肝疾患を中心とした小児外科疾患の診療もおこなっています。


7月11日 吹田に戻りました

 皆さんいかがお過ごしでしょうか、今晩は管理人です。さて、今月から再び吹田で小児の肝移植と、小腸移植に従事する予定です。これまでの一年間は小児外科専従ということでしたが、結局は6件の小児肝移植と2件の小腸移植、5件のドナーの手術に立ち会うこととなり、それなりに移植医療から離れることはありませんでした。直接、移植と関係の無い大阪府立母子保健総合医療センターのスタッフの方々には、多大なるご理解とご協力をいただいたことは大変感謝しております。
 また、先月は待機の肝移植の翌日に、緊急の肝移植を行えたことは移植外科のみならず、麻酔科、手術部や看護のご協力なしには行えないためすばらしいことです。移植医療はチームワークなしには行えないため大変すばらしいことだと思います。

 今後は小児外科疾患の治療の一つとして肝移植、小腸移植に従事していきたいと思いますのでよろしくおねがいいたします。

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5月10日 先進医療

 今晩は管理人です。今日は残念なお知らせなのですが、かねてより提出していた脳死小腸移植の先進医療申請が却下となりました。別施設より提出していた生体小腸移植の先進医療も却下となったので、これで小腸移植に対する先進医療はとりあえず認められないことになりました。却下の理由は症例が少ないからということです。
 小腸移植は保険の適応が認められておらず、全額自費か研究費という形になっています。ただ、昨今の民営化の流れで、研究費というものは大幅に縮小されてきています。症例を増やすためには研究費で治療をしなければいけないのが、そのための研究費がないということでにっちもさっちもいかないということになっています。同様な状況は小児ガンの肝移植なども当てはまっており、大人の肝臓癌には保険適応が通っているのですが、小児のガンには保険適応がありません。
 これからも、学会より声明を出してもらうなど地道な活動を続けていかなければならないのでしょう。


5月5日 身近なところにも

 皆さん今晩は、今日はこどもの日ですね。当院の屋上にも鯉のぼりが泳いでいます。さて、昨日は宝塚の園芸店に足を伸ばした話をしましたが、実は通勤の時にいつも泉北2号線沿いの気になっていたお店 ロベリア が、予想に反して大きなお店であることがわかりました。昨日のお店と同様に寄せ植えコンテナはなかなか参考になります。小物はこちらの方が充実しているようです。
 続いて、帯解寺を訪れます。エスカレーター付きの豪勢な中山寺とは違って、路地の中にあるこじんまりとしたお寺です。帰国してからはお寺巡りが多くなります。研究留学ネットの管理人さんも京都がお好きなようですし。 


5月4日 宝塚の園芸店

 皆さん今晩は。連休の真ん中に大きな手術が入ったので、お休みなしの管理人です。帰国してから山にも海にも行かれない管理人は、園芸とニモの世話に精を出しているのですが、この時期は夏前の植え替えの時期になっています。箕面市内の園芸店では今ひとつなので、今日は宝塚まで足を伸ばします。宝塚市は久留米、川口と並ぶ3大植木産地の一つで、箕面あたりでは手に入らない苗が手に入ります。その一つの中山駅前の観音園に行ってきました。
 ここまで来たので、中山寺によってきます。駅前にある駐車場が一番近いようですが、手前にある駐車場の勧誘がきついですね。このあたりは世界中どこでも同じようです。エレベーターまである立派なお寺で、入り口の梵天にある、蓮ごはんはなかなかおいしゅうございました。


5月1日 6年目に当たって

 読者の皆さん今晩は。ダラス通信管理人です。更新がほとんどないのにもかかわらず、訪れてくださっている方々ありがとうございます。小児病院での生活もあと2ヶ月なります。あっという間の一年でした。早くも帰国後あと半年で2年が経とうとしています。そろそろ身の振りなんぞも考えなければなりません。
 とある研究会のHPの作成を依頼されたので、久しぶりにホームページビルダーのバージョンをあげました。最近は、患者さんもインてーネットを使って検索することも多いので情報提供のためにホームページを作りたいと考えています。かわいい子供の写真を使ったクールなページにしたいと考えているのですが、ホームページに使われている子供の写真はみんなどこから手に入れているんでしょうか。

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2月14日 バレンタインのあさ。

 最近の医学生はラクをしたがるというのが問題になっていて、事実小児科や産婦人科のように大変な科は人が急速に少なくなって社会問題となっています。もちろん、外科も希望者が減少しており、小児外科などは小児科+外科ということで、さらに希望者が減少しています。そんな中でも熱心な学生さんは朝まで手術見学をしてくれます。まだまだ日本も捨てたものではないですね。特に、女性にとっては現在の環境だと小児外科や、移植外科は仕事を続けていくことが大変なので、方策を考えていかなければなりません。このことは男性医師のQOLのためにも役に立つことでしょう。
 このあと彼らは、初期研修で様々な科を回らなければなりません。大きくなって戻っておいで。(戻ってきてくれると良いんだけどね。)

 朝に医局に戻ればICUとNICUのスタッフからのチョコレートです。そういえば今日はバレンタインデーなんですね。もっとも管理人の医局ではないので全然関係ないですけどね。

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2月15日 おいしいトンカツ

 長時間にわたる手術の時には手術室の控え室に食事を頼むことがたまにあります。今の病院は、医局と手術室が近いので手術室内で食事を取ることが無いので久しぶりです。今日の食事はトンカツ弁当。管理人は油ものが苦手なので、普段はトンカツなど食べることは無いのですが、ここのトンカツはなかなかおいしかったです。(おなかが空いていたからかもしれませんが)。豚というとそれぞれ皆、感慨深いものがあるかと思います。身を捧げてくれた豚さんに感謝です。


2月13日 いつもポッケにM&Mを

 久しぶりにM&Mを手に入れました。おいしい、チョコレートがいくらでもあるのでわざわざM&Mにすることはないのですが、ドナーの手術に小型機で出かけるときによく、時間がないのでM&Mをいつもポケットに入れて、Diet Cokeを入れていたことを思い出して手が出てしまいました。日本でドナーの手術に行くときは列車がほとんどですし、満員列車に揺られているときは隔世の感を感じます。


2月7日 鈴虫寺

 京都に鈴虫寺と呼ばれているお寺があります。そこには幸福地蔵様がいらっしゃってどんな願いでも一つだけかなえてくださるそうです。賽の河原地蔵和讃にあるように子どもを救う仏まであることから、患者さんのベッドにもお守りがおいてあります。(この幸福地蔵御守はいつも身につけていないと身につけていないといけないですから。) 霊験あらたかな御守りですから、是非ともかなえてほしいものです。 
 治療をするのは医師の役目ですが、医師は神では無いですから治療をしても100%救えるわけではありません。0.1%の可能性をあげるために出来るだけの努力はしていますが、どうやっても100%に持って行くことは出来ません。そんなときはやはり祈ることの他には出来ないのです。移植医療や、周産期医療に携わって思うのは、大切なことは「努力を続ける」というと言うことと、「祈る」ことなのかと思わずにはいられません。
 最近、マスコミをはじめとして医療不信が大きな問題になっていますが、祈りを忘れた人間の傲慢な態度から来ているのかもしれません。


2月5日 オムライス4つ

 管理人のつとめている小児外科に、韓国から四人の学生さんが六週間の実習に訪れました。日本語が話せないのでかなり苦労するかと思いますが、管理人がイギリスの学生実習に行ったときのことを考えると、さぞかし楽しいことでしょう。これからしばらくの間はこの学生さん達のドキュメントをお送りしましょう。
 今日は早速お昼ご飯を一緒に食べたのですが、みんな一斉にオムライスを頼んでいます。韓国の学生はオムライスが大好きなのか、それとも、これが一番頼みやすかったのかどちらでしょうね。


1月19日 象のハナちゃん

 こども病院では即席で子どもを喜ばせると言うことはなかなか重要なことです。そんなために、ぬいぐるみなんかが手術室には用意してあるのですが、即席で作る場合もあります。これは、手術室に患者さんを連れてきてくれた女医さんの指に書いてあったものですが、ぞうさんですね。まあ、管理人がやっても気持ちが悪いですが。


1月1日 そうだ潮岬に行こう

 新年明けましておめでとうございます。読者の皆様、今年もよろしくお願いいたします。さて、今年は初日の出を見に本州最南端の潮岬に行って参りました。曇りという天気でしたが、幸い良い天気にて、太平洋から昇る初日の出を望むことが出来ました。 

 読者の皆様、患者さん、スタッフの方々にとって、今年が良い年でありますように。


12月31日 大晦日

 今晩は管理人です。今日で今年も終わりですね。病棟もそれなりに患者さんが減って、緊急もなく静かな年の瀬を送っています。医局では当直医用のお菓子セットが配られています。ささやかなプレゼントといったところでしょうか。でも、年末年始にこんなものばっかり食べていたら太ってしまいます。


12月28日 メールについて

 今晩は管理人です。多量に送られてくるスパムメールに辟易している方も多いと思います。管理人も通常業務に支障を来すようになってきていますので(前からですが) earthlinkとdallastsushin.のメールアドレスは閉鎖することにします。どうしてもHP上にアドレスを載せていると収集されてしまうので、スパムメールは避けれないようです。

 また、以前は現在の勤務先は公表していませんでしたが、サイト運営が匿名で行われることは医療系のサイトとしてはそぐわないと考えています。名前は公表していましたが、google で簡単に勤務先が調べられることを考えると非公表にすることはあまり意味がないことと考えます。今後も、患者さんのプライバシーには十分な配慮をした上で更新を続けさせていただきたいと思います。

 そんなこともありまして、連絡が必要な場合にはメールでの連絡は受けられなくなりますが、手紙や電話で勤務先まで直接ご連絡をいただければと思います。ご不便をおかけしますが、毎日1000通以上のスパムメールに苦労していますのでご協力のほどよろしくお願いいたします。


12月27日 今日で丁度2年経ちました。

 陽佑君のお父様よりメールをいただきましたので、ご了解の上でここでご紹介させていただきます。


陽佑ちゃん移植報告(手術後730日目)


 おかげさまで、2004年のクリスマス・イブの夜、陽佑が移植を受け新しい命をいただくことができてより今日でちょうと2年が経ちました。
昨年の今頃は、入院中で、敗血症になってやばかったりとばたばたしていましたが、今年は非常に調子よく、今、このメールを打っている脇で、まだ(日本時間夜10時半ですが、)陽佑と瑠南は無邪気に楽しそうに走り回っています。

 偶然にも友人を通じて小児肝臓・消化器移植専門医とめぐり会えた幸運、そしてみなさまにご支援がなかったら、もうとっくに陽佑はこの世におらず、きっと瑠南と我々夫婦の3人だけで拭い去れないわだかまりをもったまま、なんとなくさみしいクリスマスを迎えていたでしょう。
この特別な日に、あらためてみなさまに感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

そして、我々にとってクリスマスイブは特別な日であるように、2年前のこの日わが子を失ったドナーの家族にとっても特別な日であることを忘れるわけにはゆきません。その子のご冥福を祈るとともに、その家族の崇高な決断に対し感謝と敬意の念をあらたにする日でもあります。

どうしてもありきたりの言葉になってしまいますが、感謝の気持ちを忘れずに、家族力を合わせてがんばってゆきたいと思います。

メリークリスマス そして 来る2007年がみなさまにとってすばらしい年になりますように。


12月26日 魚のお医者さん

 今晩は管理人です。今日は、新生児科の先生から「上野先生ってダラス通信の管理人ですか?」と訪ねれました。読んでいただいた方に声をかけられるのは恥ずかしいものの、うれしいものです。別にこのHPは隠しているわけでもないのですが、医局や職場では存在しないことが暗黙の了解になっているので。(そう思っているのは管理人だけかもしれませんが。)そんなわけで、2日続けて日記を書きましょうか。

 最近、日記を書かなかった理由の一つは医療問題についての報道や、マスコミの目に余る一方的な番組などがおおく、どうしてもコメントしたくなってしまうからと言うことがあります。ニュースに関してふれないと言うことがこのサイトのポリシーでもありますし、また、信用できないマスコミ報道に基づいてコメントするということは自己矛盾にもなります。そんなわけで、出来るだけ身の回りのこと、事実についてだけ述べていきたいと思います。

 また、もう一つのサイトポリシーの身近な人(家族、上司、同僚、親しい友人など)についても従来どおりコメントしませんのでよろしくお願いいたします。これもいらないトラブルを避けるためですし、今後出会う方に対しても「日記には書きません」という意思表示なので、たびたびアナウンスしていますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

 さて、この前手術室でうちで飼っているニモやドリーの話をしていたことを覚えていてか、麻酔科の先生から「魚の調子が悪いから見てあげてよ。」と頼まれました。帰国してからは珊瑚の海が遠いので家で再現しようと苦闘半年の上、やっと安定して飼えるようになってきたところです。最近はライブロックから見知らぬ生き物を発見するにつれなかなか楽しいものです。
 ところが、水槽は主に淡水のカラシン類を飼っているので管理人にはよくわからないですね。とりあえず、「様子を見ましょうか。」ということで帰ってきます。注目すべきは、フィルターの水を分散させるのに指示棒を使っていること。意外な用途があるものです。

 最近は医療不信をあおるだけのマスコミ報道も多いので、ささやかでも移植医療や小児医療について書いてはいきたいと思うのですがなかなか書きにくいものです。特にこの病院も残るは半年ほどになってしまったので、小児病院についてどんどん紹介していきたいと思っています。また、小児の肝移植、小腸移植についても書いていきたいですね。


12月25日 メリークリスマス

 今晩は管理人です。緊急続きでいっぱいいっぱいの病棟ですが、そんな病棟にもクリスマスは来ます。病院のクリスマスコンサートというのもあったようですが、ドナルドのお兄さんもプレゼントを配りに病棟まで来てくれました。なかなか愛想が良いドナルドさんです。
 マクドナルドは病気の子ども達と家族のための「マクドナルドハウス」を世界中で展開していますが、ここ関西では国立循環器センター前にしかありません。今いる病院はお世辞にも宿泊事情がよいとはいえないので、この近くにもほしいですね。

マクドナルドハウス
http://www.dmhcj.or.jp/


10月8日 祭りがあるから手術はお休み

 こんにちは管理人です。一度も口にすることの無かった水茄子のシーズンも過ぎ、ここ泉州付近では、ただいまだんじりの季節です。お祭り中は「祭りがあるから手術の日をずらしてくれ。」というぐらいに盛んなようですが、病院の中は静かなものです。ここも一年しかいないわけですから、一シーズン一シーズン大切に味わいたいモノですが、あっという間に季節はすぎてしまうモノです。

 さて、この病院にも学生さんが回ってきます。外科系の臨床実習の大半はとりあえず手術に入って見学してもらうことが多いのですが、研修医でも手術にはいるのはなかなかつらいモノがあります。ましてや、何をやっているのかわからない学生さんにとっては、手術見学は大変なもので、長い手術を見学し続けている学生さんを見ると、ホントにえらいなと思いますね。
 そこで、原稿の撮影用に買ってきた鶏のキモセット、撮影を手伝ってもらったあとは学生さんの血管縫合の体験をしてもらいました。持針器と摂子は管理人の練習用のモノですから、それなりにしっかりしたモノで、鶏の大動脈の血管吻合をしてもらいました。外科の実習は実際に体験してもらうのが一番です。それにしても鶏の大動脈は太さが丁度いいですね。血管縫合の練習用に丁度いいかもしれません。


マイアミ情報板より(メールアドレスの登録もできます.)
【No.45】タイトル[マイアミでの滞在場所について]
いつも楽しく拝見させていただいております。
この度、Miami Jackson Memorial hospitalに見学にいくこととなりました。滞在期間が4日くらいと短いのですが、滞在先のホテルで迷っています。病院近くのホテルでも徒歩で500ー800メートル、治安を考えた場合に夜中徒歩で歩くのは危険でしょうか。また、滞在先をダウンタウンや空港近くにした場合、日本のようにタクシ−を病院から簡単に拾えるのでしょうか?マイアミや病院周辺の治安を考えた場合に、どう選択するべきか迷っております。(ちなみにアメリカでの運転はこれまで数回のみです)マイアミ滞在の方、または同病院に行かれたことのある方、ご教授していただけますと幸いです。お願いします。


9月13日 その勇気に

 今晩は管理人です。先日、マイアミで多内臓移植を受けられたあやかちゃんのご両親にお会いしました。実はご両親とお会いするのはこれが初めてです。お嬢さんの関わった、移植医療というものを少しでも知りたいと言うことと、少しでも手助けになればと言うことで、移植学会を訪れてくださったそうです。移植の手術を受けられた後に、また残念な結果に終わったのにもかかわらず、このように多くに人前に出てくださるというのはなかなか出来ることではありません。
  もちろん、管理人は先進国でありながら移植医療に関してはお金を使って海外で治療を受けなければいけないという現状に歯がゆさを覚えている一人なので、必ずしも募金で海外で移植をしたり、ましてやグレーな部分の多い中国で移植を受けたりすることに賛成なわけではありません。
 往々にしてマスコミでは移植への募金活動をただ単に好意的にとらえたり、また、中国などでの移植を単に批判的に報道したりするにすぎません。しかし、つねにどうしてそうせざるおえないのかを考えてもらいたいのです。
 管理人は今は小児外科で働いていますので、移植に至までの患者さんを多く見ています。どんな親御さんもただ、「子どもを助けたい。」という気持ちで一心です。その中では移植の適応になりながら国内での移植が出来ないためにもどかしい思いをしている方もたくさんいます。自分の子どもの命が助からない、学校にも行けずにずっと病院で点滴を受けている子ども達の気持ちを考えたことがありますか。そんな中で、子どもを救うために戦ったご両親のことを誰が責めることが出来るでしょうか。
 現在での移植医療や、脳死について様々な意見が交わされています。しかし、多くの議論が、患者さんや現場とは遠いところで方法論で交わされがちなことが残念です。移植医療は善意と善意をつなぐのが仕事です。つねに消えそうな命を助けたい、そんなシンプルなことを難しくしたがるのはいかがなものでしょうか。
 管理人も国内での移植を行うことがどれだけ大変かを身にしみていますし、その中でここまで築き上げてきた患者さんや医療スタッフの努力に敬服しています。あやかちゃんと、ご両親の悲しみと勇気が今後の日本の移植医療の発達に寄与して、少しでもご両親の悲しみが和らぐのを願うばかりです。 


9月6日 ・・・にはわけがある。

 今晩は管理人です。関西もやっと30℃を切る気候になって少しは過ごしやすくなってきました。それにしても暑い夏でした。さて、とある学会のホームページに学生向けの留学体験記何ぞを書いたのですが、そのタイトルに木村健先生の著書のタイトルをもじって「・・・になるにはわけがある」という題名をつけました。管理人としてはなかなか気に入っていたのですが、残念ながら却下となったようで、ただの「留学体験記」となっていましたね。
 学生向けと言うことで、学生時代のアイオワ大学での見学について書いたものだったのですが。


9月1日 いまごろになって

 マイアミから移動してもうすぐ1年がたとうとしているのですが、前日やっと自動車保険の解約金のチェックが送られてきました。ほとんど忘れた頃になってです。Bank of Americaの支店に郵送で送れば預け入れできますが、銀行口座を解約していたらそういうわけにも行かないですからね。そんなわけで帰国の際には口座は解約しない方がいいですよ。
 そういえば、マイアミのフェローシップの修了証も未だに送られてこないですね。何度催促をしてもですから。このあたりは相変わらずマイアミ時間のようです。


8月29日 病気に負けない

 人は病気の前にはきわめて無力で、脱力感を覚えるしかありません。そんな絶望感の中で希望をつないでいくのはとても大変なことです。管理人も移植外科や、新生児外科などしんどいところばっかり回っているような気がします。医師という仕事は経験を積めば楽になっていくのかと思っていたのですが、ますます精神的には大変なような気がします。

陽佑ちゃん移植報告(手術後598日目)
(クリックすると拡大します)

 さて、先日は陽佑君とご家族が外来を受診してくれました。久しぶりの診察になりますがすっかり元気になった様子に驚きましたね。こうやって元気な姿を見せてもらえることが、一番力づけてくれます。いつもこちらの方が患者さんに助けてもらっていますね。
 ただ、現在の病院は専門病院なので初診を受け付けるのに紹介状を出してもらわなければならないというのが手間です。 今度は検査結果をFAXで送る側になります。


8月27日 胆道閉鎖症の子どもを守る会

 皆さんは胆道閉鎖症の子どもを守る会というのをご存じでしょうか。小児の肝移植適応疾患として最も多い胆道閉鎖症を持つ親御さんの会です。管理人も不勉強ながら、最近この会の存在を知りました。肝臓を移植しても身体障害者としては認定されないとか、慢性特定疾患が20才で切れてしまうなど。多くのことにまだまだ不勉強です。小腸移植を実施することに関しても保険適応がないため、経済的な面をクリアーするために頭が痛いです。

胆道閉鎖症の子どもを守る会
http://www15.plala.or.jp/tandou/


8月25日 Code blue と CPR

 先日、当院でもCPR Callが夜中になりました。昔市民病院に勤めていたときにもCPR Callというものがあって、Callがあると、我先へとかけていったものです。アメリカの病院ではCPR CallはCode Blueと言うように、いろいろなコードがあったものですが、こちらでは、CPR Callぐらいしかないですね。これからは、子どもの誘拐や盗難などにも気をつけないといけないですから、いろいろなコードを作っておく必要があるかもしれません。


8月19日 2人きりの当直

 さて、医師というのは人相手の仕事なのですが、挨拶もしない先生が居るというのが困りものです。現在管理人の勤務している病院では医局は大部屋なのですが、机が隣り合わせでも会釈一つしない先生というのも居ます。ある夜のこと、たまたま当直がその先生と一緒になります。大きな部屋に隣り合わせの二人が話をする出もなく座っています。管理人なんかは息が詰まりそうになって逃げ出したくなるのですが。病院長が挨拶の時に「最近の若い者は挨拶もしない。」といっていたのもわかるような気がします。


8月17日 僕”はま”くんです

  今晩は管理人です。お盆休みが終わったようですが、小児病院は一番患者さんの多いときなので通常どおりのスケジュールです。かえって、道路が空くので通勤はしやすかったかもしれません。こども病院に来てから一ヶ月半が立ちました。こちらの病院は症例数、待遇、働きやすさともにすばらしいところです。こちらの病院に移るときは”ありがたみをわかっていない”と言われましたが、今では身にしみて感じています。このような環境で働けるのならばいつまでも居たいと思いますね。もちろんこどもの患者さんにとっても最高の医療を受けられることでしょう。

 そんな病院ですが、こども病院ですので病棟の窓にはこんなキャラクターが張ってあります。それにしてもあまりかわいいとはいえないのですが、どこから持ってきたキャラクターなのでしょうかね。


8月12日 外科医のかたち

 今晩は管理人です。大阪は今日も暑いですね。東京よりもずっと暑いのではないでしょうか。ニモ水槽は水温を25℃に維持しなければならないのでクーラーが回しっぱなしです。


8月11日 こども病院へ

 今晩は管理人です。皆さん大変ご無沙汰しておりました。なかなか日本で移植医療をやっていくと言うことは大変なことで、考えさせられることも多いです。さて、管理人はこの夏から小児専門病院に純小児外科医として勤務しております。葛西術や腹壁破裂も知らずに小児の肝移植や小腸移植というのもなんだということで勉強させていただいています。移植や大学から少し離れて管理人の小児専門病院での日常についてお送りしたいと思います。
 さて、マイアミでフェローをしている日本人のBlogを見つけました。(というか人に教えてもらったのですが。)その、Blogを見ていたところ見覚えのある写真が、どうも管理人が前住んでいたアパートと同じところにお住まいのようですね。 Blogの紹介は明日させていただきたいと思います。


5月18日 ふたつの命

 マイアミで多内臓移植を受けられたあやかちゃんが残念ながら亡くなられたそうです。臓器移植は手術の後でも感染や拒絶などのどうしようもない事態が起こります。移植外科医は(もちろんどんな医師もですが)自分の患者さんを本当に大事にしているものです。管理人も留学中に一番教わったものは患者さんに対する"Ownership"であったと思います。それだけに、自分の患者さんが亡くなられたときは本当に悲しいですし、明日ともしれない命の患者さんが助かる移植医療は移植が成功したときの喜びが大きいだけに、残念な結果に終わったときの落ち込みはさらに大きくなります。小児移植は患者さんを失うだけではなく、その子の将来をすべて失い、ご両親やご家族を深い悲しみに陥れるというだけに、今でも立ち直れなくなります。
 それでも、移植を必要とする子どもたちがいる限りは前に進むしかありません。亡くなった患者さんの死を無駄にすることなく、次の子どもを安全に治療するしかできることはありません。今はあやかちゃんと、移植を受けながら助からなかったお子さん、移植を待ちながら助からなかったお子さんの冥福をお祈りしながら、次の手術に全力を尽くすのみです。


5月1日 5年目に当たって

 皆さん今晩は。このサイトもいよいよ5年目となりました。最近はほとんど更新をしていないのにもかかわらず、毎日読んでいただいいるかたありがとうございます。帰国してからというもの、日本で移植をやっていく上での厳しさ、逆カルチャーショックといえるようなことについて書きたいことはたくさんあるのですが、元来の怠け癖と、今目の前にある危機に取り組んでいかなければならないため、なかなかキーボードをたたくまでには至りません。

 やはり、日本で肝移植をやっていく上では、生体肝移植でやっていかなければならないということを考えると、再移植のために Status 1でリストに載せることができる米国とは厳しさの違いを実感しています。最近のアメリカの移植医療をあつかった番組を見ていると、思ったよりましな作りになっていることにほっとするとともに、懐かしさと、うらやましさを感じずにいられませんね。

 病院からなかなか出られないので、せめて、家でマイアミの青い海でも再現しようかと思っています。


4月15日 携帯電話2個目

 皆さん今晩は。こちらは、北の国より新しい辣腕コーディネーターを迎え。心機一転がんばっております。彼女が来るまでの数ヶ月間は「すごく怖いコーディネーターが今度赴任するらしい。」とさんざん脅かされてきたのですが、実際はとてもお優しい方で、ほっとしました。まだまだその本とのところはわかりませんがお手柔らかにお願いしますね。
 さて、最近では全くポケベルというものがなくなってしまったので、病院からの連絡もすべて自分の携帯にかかってくることになります。これだと、いつでも携帯が鳴るのが恐ろしいということで、困ったことになりました。そんなわけで、もう一つ携帯を持つことにして、病院からの連絡はすべてこちらということにしましょう。おかげでポケットの中は携帯電話でごろごろすることになってしまいます。
 新しい研修医は、月曜日から着任ということになりました。当科には男女の2人の研修医が赴任ということになります。月曜日には大きな手術があるので、キット彼らにとっては印象深いものになるでしょう。


3月31日 年度納め

 明日からいよいよ新年度です。去年の研修医君たちも今日で終わって2年目として新しい職場へと旅立っていきました。最後には、お礼のカップラーメンを2個残して... 明日からは新研修医君たちが来てくれるはずですが、ちゃんと国試に受かってくれたでしょうか。しばらくは、オリエンテーションなどで、病棟には来ないでしょうから、管理人も薬運びにいそしまなければならなさそうです。


3月18日 マッチング

 マイアミ時代のインターンのリカルドが、無事に小児科のレジデントコースにマッチしたとの連絡がありました。集中治療を勉強して、小児移植の手助けをしたいとのことすばらしいですね。去年のインターンのケニアといい、今年のリカルドといい、皆熱心でちゃんとカテゴリカルのレジデントコースに入っています。一緒に仕事をしてきた仲間なので、管理人としてはとてもうれしいものです。一緒に、マイアミビーチで飲みたいものですが、すっかり遠くへ来てしまったものです。

 さて、今日は「愛と死を見つめて」の前編です。阪大病院で有名なものといえば、手塚治虫と、白い巨塔、それからこのドラマですからね。管理人は全作を見たことはありませんが、今回もなかなかのできだと思います。明日も続きを見なければ。


3月17日 確定申告

 確定申告の締め切りが終わった今日この頃ですが、Tax Returrnの締め切りももう間近に迫っています。ところが困ったことは、前の病院からW-2の書類が送られてきません。ちなみにFellowship終了の色紙も送られてこないし、最後の給料も支払われていないし、全くいい加減なものです。
 ともかく、Tax Returnに関しては、帰国したからといって無視すると口座を差し押さえられるという噂もあるので、こればかりは見逃すわけにはいきません。ともかく早く送ってほしいものです。


3月13日 チーム しかのふん

陽佑ちゃん移植報告(手術後441日目)
(クリックすると拡大します)
 さて、先日奈良にて大橋陽佑君と久しぶりに再開することができました。帰国後もいくつかの苦難を乗り越えましたが、今日は元気な様子を見せてくれました。すっかり忘れ去られているところはちょっと悲しいですね。せっかく奈良に来たのですから、奈良といえば鹿です。みんなで、奈良公園まで足を伸ばすことにしました。
 いまでは、”大きな栗の木の下であなたとわたし...”で、すっかり踊れるようになりました(1)。エスカレーターも大好きです。何度でも上り下りします(2)。みんなで、奈良公園まで歩いていきます。即席のチームですが、大所帯になりましたね(3)。夕暮れの春日公園をお散歩(4)。鹿との遭遇(5)。でも、やっぱりあまりちかづけないか(6)。

 陽佑君は鹿との遭遇を楽しんでくれたかな。


 移植患者の皆様: 動物との接触は担当の移植医の指示に従ってくださいね。



3月3日 卒業式

 管理人が現在の施設で初めて携わった移植の患者さんが退院となりました。目標通り、卒業式に間に合うように退院です。無事に退院の日を迎えることができて、とてもうれしいです。患者さんの方は微妙な年頃なので、わかってくれないでしょうが。
 移植はどうしても重い患者さんを扱うことも多く、残念な結果になってしまった患者さんもたくさんいます。そんな患者さんのことはいつまでも忘れられないものです。管理人もそういう積み重ねの上で移植医療に携わってきていますし、そういう患者さんたちの命を食べて育ってきています。
 退院前のみんなで撮った写真は、管理人の宝物で、患者さんも移植チームもほんとにいい顔をしています。プライバシーの問題があるのでここに掲載できないのが残念ですね。小児科の先生はメッセージ入りの素敵な退院に向けての台紙を作っていましたが、外科医はそういう器用なことはできないですし、管理人がやると益々気持ち悪いおじさんだと思われるからねー。
 本当に、退院おめでとう。そして、思い出に残る卒業式を迎えてください。


2月27日 神様からのプレゼント


 多臓器移植を受けて日本に帰国した大橋陽佑ちゃんとそのご家族の手記が本になりました。陽佑ちゃんの生い立ちから、腸軸捻転症がおきて、短腸症候群となり、さらに移植を受けて帰国するまでの家族の苦悩と努力が記されています。小児外科病棟には同じようにお子さんの病気に苦しんでいる方も多いです。多くの善意とご家族が力を合わせたことで、未来を信じた人たちが小さな命を救うために戦った人たちのお話を知っていただけたらと思います。

 本の裏表紙にはこう記してあります。

陽佑に起こった"奇跡"が、
後に続く子どもたちには
奇跡ではなく、"当たり前の医療"
になりますように−
この本を、命の贈り物をくださった、
名も知れぬ
ドナーの家族に捧げます。



2月24日 いい人生をありがとう。ただ、もう少し生きていたかった。


 今頃になって、研究留学ネットのWhat's Newにて月田承一郎先生が亡くなられたことを知ることになりました。まだ、わずか52歳の若さでした。管理人はかつて少しだけ竹市研究室に居たことがあり、発生生物学を志していたそのときに月田先生にお会いしたことがありました。

 そんな月田先生が亡くなる前にしたためた、「小さな小さなクローディン発見物語」は、表紙に「若い研究者へ残すメッセージ」と書いてあるように、彼の遺言状の様な本です。こんなにも泣かせる基礎医学の本を読んだのは初めてです。

JCBの追悼文に竹市先生が月田先生についてこう記してあります。

Nothing, not even cancer, could keep him from the work he loved; indeed, Sachiko told me it was his wish to die while enjoying science by working, thinking, and typing out a manuscript for publication. This was a scientist's scientist, maintaining a true sense of curiosity and wonder to the last. That he was able to turn his life's work in research into an elegant and inimitable work of art was, I believe, a true source of happiness for him, and I think I can speak for the entire community in saying that we look forward to the members of his lab carrying on in his proud tradition and committing themselves to the prodigious example he set in his life of scientific.

 論文の捏造事件で科学者への信頼の揺らぐ昨今では、非常に重みのある言葉です。

 竹市研でご一緒させていただいた、「教科書に書いてあることはすべて嘘だと思え」といっていた。上○先生も教授になり、卒業式のラボの宴会を抜け出して雪の峠の鉄塔に一緒に行った同僚だった中○君もプロジェクトリーダーになって発生生物学の道を邁進しています。基礎研究を続ける根性の無かった管理人はその後進路がすっかり変わってしまいました。今は、こんな話をしてもわかってくれる人たちが周りにいないことが、すごく遠いところに来てしまったような気がして寂しいですね。


 今日の題名は 月田早智子先生の「あとがき」の中にある、月田承一郎先生の言葉より。


2月22日 1%の可能性があれば、それにかける

 医師としてつらいことの一つには「適応外ですので手術できません。」つげなければならないことです。特にEBMが流行、訴訟を避けられない現在の医療状況では”適応条件を厳格に運用する”ということは避けて通ることはできません。しかし、小児医療の現場や、移植医療では目の前の患者さんを助けることができないというジレンマに直面することになります。

 そんなときにNHKのプロジェクトXの後継番組である”プロフェッショナル”を見ました。とある、心臓外科医の話が出ていたのですが、かっこいいですね。控えめでいながらその中の熱意が伝わってくるようです。「1%の可能性があれば、それにかける。」やっぱり外科医だったら適応云々をいうよりも、こういえるぐらいの手術の腕をつけたいものですね。

番組でまとめられている彼の言葉は

プロフェッショナルとは

誇りと責任です。誇りを持たないといけない。
誇りだけで責任のとれない人はだめです。それをしようと思えば、
やっぱり努力しないといけない。


 とりあえず、はじめはカッコからということで聴診器にアライグマのぬいぐるみをつけてみました。(そのうち再放送をするので、是非見てみてください。)
 


2月14日 バレンタインデーおめでとう。

 最近は、下火になったとはいえバレンタインデー。今日は、病棟の担当医に看護婦さんからチョコレートをもらいます。「バレンタインデーおめでとう」と書いてありますが、バレンタインデーというのはそんな日だったかな?患者さんの子どもも手作りチョコで、それぞれ配っていたようです。(写真を撮る前に食べてしまった。)


2月12日 ホテルはもういっぱい

 今晩は管理人です。今年の世界移植学会はまたまたボストンになります。ボスからはいってもいいというお墨付きをもらったので、すでに抄録にかける意気込みは半減(10分に1くらいか)です。今までは、発表がなければ行きにくかったのですが、今年は「世の流れに遅れないように」という名目で行かせてもらいたいですね。今までは多くの症例と、いつでも聞くことができる人々がいた環境から、今の環境に移ると、取り残されるような焦りがあることは否めません。


2月4日 こども病院密着24時

 しばらく書き直しをほおっておいていた論文が、締め切りが2週間以内だということでダラスのボスからおしかりの連絡が来てしまいました。あわてて電話をして、今週末中に仕上げることを約束します。最近は、生体肝移植と、小腸移植のマニュアル作りにいそしんでいたのでなかなか論文までは手が回らないのですが、そろそろやらないと怒られてしまいますね。でも相変わらず統計には苦労しています。統計の専門家が身近にいてくれるといいのですが。大学には誰もがアクセスできる、英語論文の添削と、統計解析のアシスタンスをしてくれる部門があってもよいものなのですが。国際的に競争力を持たせたいのならば、こういうところにお金をかけるようにならないですかね。そんなわけで、今晩はテレビなどをつけてみます。

 テレビ朝日で「こども病院密着24時」という番組をやっていたのですが、マスコミ取材の取材に対して病院側が無知であるかというかモラルまたは、正義のなさに、同じ小児医療に携わる身としては憤りを感じざるには終えません。しかも、病院のホームページに「密着取材が放送されます。」と誇らしげに宣伝されているのにあきれてしまいます。

 肝芽腫とおぼしき患者さんのCPRの場面を流したり(そのまま亡くなってしまいました。)、短腸症候群と思われる患者さんの救いようのない最後を流したりして、テレビ局側の意図と、それを許した病院の不見識さに何か言わずにはおれません。こういうのはドラマのような作り物だから許されるのであって、テレビで現場を写していればこれは現実からやらせとなってしまいます。もっとも現実的な蘇生などの場で、カメラを入れて亡くなっている子供と、親を撮影するなんて、現場の人間としては全く許せないことです。

 医療活動に関するマスコミへの取材は、啓蒙活動、もしくは利益になる場合にのみ許されると思います。砕いていえば、「こんなに苦しい思いをしたけれど、治ってよかったね。」という場合に許されるものでしょう。

 テレビの取材などは、基本的に視聴率がとれればいいもので、取材側は取られる側(患者さんや家族)のことのなどほとんど考えていないことが多いです。モラルやジャーナリストの意識を持った人も非常に少ないです。このあたりは、取材関係の人たちとつきあってみればすぐにわかることです。

 それに対して医療人側が、「テレビに映るから」とばかりに、マスコミや取材側のモラルに反した行為を許しているというのは、誠に恥ずべきことではないでしょうか。病院や患者の啓蒙活動や宣伝のためにマスコミを利用するのはかまいませんが、常に、危険なものとして、十分に危機意識を持って対応する必要があるのではないでしょうか。

 ちなみに100万ヒットを迎えまして、愛読していただいてる方には誠に感謝しております。このような駄文につきあっていただいて、誠に感謝の言葉もありません。


2月3日 「納豆禁」がない

 今日は節分です。管理人が、関西に来た頃は太巻きの丸かじりというと関西ローカルの風習でしたが、最近は東京でも行われているらしいですね。どうなんでしょうか。
 さて、ワーファリンを内服している患者さん用に、「納豆禁止」というオーダーを出そうとしたのですが、項目がありません。東京の病院で勤めていたとき、または、静岡で働いていたときには「納豆禁止」という、オーダーがあったような気がします。関西では元々納豆が出ないからかオーダーがないようです。
 移植の患者さんからは、「納豆を食べていいでしょうか?」と聞かれるわけで、術後管理プロトコールを作る上で頭を悩ますところになります。これも、刺身と同じように研究課題としなければなりませんね。


1月26日 ノスタルジックな一日

 今日は管理人は英語の試験などを受けなければいけません。英語の試験といっても辞書が持ち込みなので、あわてて、生協に辞書を買いに行きます。電子辞書が禁じられているので、懐かしい紙の辞書を購入します。管理人が学生の頃にはすでに電子辞書の時代だったので、紙の辞書を使うのも本当に久しぶりです。
 シャープペンと消しゴムも手に入れます。こんな筆記具も最近はワープロばかりなので使うことがないですね。試験場もかつての講義棟なのでノスタルジックな一日でした。もっとも実際は肝生検の結果が出るまでの間に受験してきたので、そんなに浸ってる時間はありませんでしたが、学生の時は試験にだけ費やすことができたので、うらやましい限りです。


1月23日 世の中狭いもので

 やっと管理人のところにも外科学会の認定証が届きました。外科学会の認定医というと、外科研修を受けているものにとっては、誰でもとれる取ったからといってどうということでもない認定ですが、海外から申請するにはかなり苦労しました。日本での研修期間が少ない上に、書類を作るのにもさんざん苦労したので、とりあえずよかったです。一年遅れたせいで、最初の研修を受けた某教授の名前で認定証が来たので、それも何かの巡り合わせでしょうか。
 その先生も、管理人が麻酔科を回っているときも、すれ違うたびに「ちゃんと勉強しているか、教科書を隅から隅まで読まなきゃだめだぞ、紙書いているか、紙書いてるか。」たさんざん言われたものですが、なかなか道のりは険しいものです。

 さて、そんなさなか、先日の移植の手術の時に手術室で、その某病院での研修時代の話をしていたら、たまたま、その当時の手術室で一緒に働いていた看護婦さんが、同じ手術にはいることになりました。世の中狭いもので、管理人の研修医の時代を知っているのです。悪さをして逃げてきたわけではないのでいいですが、日頃の素行には気をつけないといけないですね。


 
1月19日 電話してもいいかな

 ICUに移植患者さんがいるときになるもので(移植じゃない患者さんでもですが)前の病院では、電話をかけて状態を聞くのはよくあることなので、よく電話で聞いていたのですが、ここで、電話をするとちょっと怪訝な声をされてしまうというか、「忙しいのに電話をかけてすいません。」というような気分になってしまいます。
 指示も電話で出していたのが、医学的な仕事以外たとえば、指示をコンピューターに入れる(秘書さんがやっていた)、検体を運ぶ(メッセンジャーの仕事)、薬や点滴を取ってくる(同じくメッセンジャー)、患者さんを検査に連れて行く(トランスポーターの仕事)などの雑用が多い上、薬剤師、栄養士、理学療法士、呼吸療法士、作業療法士もいないという状況で働かなければいけません。しかも給料が安いと来ているので、...
 同じく移植をするにしても、手術以外の点はアメリカでのやり方は全く通用しないですね。アメリカでも、日本でも生存していくのはなかなか大変です。


1月18日 Spiritsと合理主義

 先日大学の後輩と話をしていたら、「トイレは座ってしている。」との発言。管理人はずいぶん驚きました。だってかつては一緒に山に行ったこともある後輩が座ってしているんです。理由を聞いたら、「汚すと怒られるから。」とのこと。立ってするのは男性の特権で、座ってなんて女々しいことと思っていたら、15%もの男性が最近は座ってしているらしいですね。(2001年TOTOの調べ。)これを聞いてまたまた驚きました。
 トイレを立ってするというのは男性のSpiritsのような気もするのですがね。合理主義がまかり通る昨今ですが、寂しいことです。今度彼の家にみんなで立ち○○○をしに行こうと誓いましたが、奥さんに怒られてしまうかな。


1月15日 生体肝移植とヘルニア

 医局でふと目にすると、今月号のDoctor's Magazineの表紙を田中紘一先生が飾っていました。いうまでもなく日本のみならず世界的な生体肝移植の権威で、それまで、莫大な費用を工面して海外で移植を受けるか、ただ死ぬのを待つしかなかった肝臓移植を、今やほとんどが保険医療で行えるようになるまでにした、先天性胆道閉鎖症の治療法を葛西先生と並んで、おそらく日本が世界に誇る小児外科医(移植医?)でしょう。
 さて、この記事によると、そんな田中先生でも、国立小児医療センターから島根の病院に戻ったときは「”脱腸の先生”になろう。」として、地道に努力をしていたころもあったそうです。このような中で地道に努力ができるところが、大きな仕事をする先生の違うところですね。記事はその後も、いかにして生体肝移植を積み上げていったかのインタビューが続いていて、その喜びと、責任の大きさについてコメントされています。(あんまり引用すると著作権にふれてしまうので)


1月12日 primero uno Cafe con Leche  - 最初の一杯−

 前の病院では医局の秘書さんがエツプレッソを淹れてくれました(9月13日参照)。ここでもエスプレッソマシーンを発見です。この器械はネスプレッソという器械で、カートリッジを入れるだけでいれたてのコーヒーが楽しめます。エスプレッソの器械の難点は淹れた後のカセットの掃除なのですが、これは自動的に入れ替えてくれます。最近はすっかりお気に入りで、一日何倍もなんでいるから、コーヒー代だけで医局費を超えているかもしれません。ごめんなさいね。
 さて、今クールから始まった小早川伸木の恋、唐沢寿明が再び外科医を演じています。財前教授とは正反対の性格なのですが、マスクをしているから手術風景は変わりませんね。だけど、松本清張ドラマの後に「37年何をやってきたんだろう。」といわれてもちょっと軽いですが。 ここでも、メールのご送信ですね。いろいろと身につまされるドラマです。


1月10日 返信メールに気をつけて

 先日ここで書いたように、2006年の目標というものを提出するようになっていたのですが、恥ずかしいことに医局内のメーリングリストに返信してしまいました。んー、管理人の今年の目標が皆さんに配達されてしまいましたね。参った参った。まだ、変なメールでなかっただけましなのですが。

 さて、そんな今年の目標にも書いたとおり、今年も移植医療に携わる目標ですので、どうぞよろしくお願いします。この、サイトもとうとう現在の勤務先の移植患者さんにばれつつあるようなので、どうぞお手柔らかにお願いします。

 一月から回ってきた研修医君と、婦長さんのお気に入り?のたざえもんくんが水先案内人になってくれます。


1月9日 松飾りをはずす時期

 関西での松飾りをはずす時期というのはどうも遅いようですね。このあたりでは、15日のどんと焼きの時まで飾っておくようです。(たぶん)まだ周りが飾っているままなので、うちも飾ったままにしておきます。もっとも、最近は飾る家も少なく、病棟の看護婦さんに聞いても関西出身者の方が少ないので、実際のところはよくわかりませんが。関西はまた独特の文化があるので、 興味深いところです。


1月8日 若草山の山焼き

 関西にいることのいい点の一つは京都、神戸、奈良などの風情あるところの町にすぐに行かれることですね。奈良の若草山の山焼きでさえも、1時間ほどで訪れることができます。ただし、この日は非常に寒い日だったので、佐保川沿いから車で見物することにしました。この日は、例年に比べると日が弱かったようですが、春の風物詩として知られる、若草山の山焼きを眺めることができました。今日は写真はうまく撮れなかったので、また次回に。


1月7日 夢見

 最近頻繁に見る夢といったら、肝移植をしている夢をよく見ますね。しばらく、移植の手術そのものに入ることがなかったのですが... いつもみるのは最初の皮切を入れる場面からです。今年は、日本の患者さんと関わっていくことも多いでしょうが、まだまだ勉強しなければならないことがいっぱいあります。小児外科の勉強もしないといけないですし、研究もしないといけないですからね。
 今週中に新年の計というものを提出しなければならないということで思案中です。いずれにせよ今年も「普通の幸せ」のためにがんばるつもりです。


1月6日 Flash back 1998

 今日は朝から同級生に会うことが多い日でした。今までも、ちらほらと出会うことはありましたが、非常に懐かしいメンバーに会うのはほんとに久しぶりです。再開するのは7年ぶり。それ何に今からでも「家で国試の産婦人科の勉強会をしようか。」という雰囲気です。
 今まで、周りが知らない人たちばかりの環境にいたのに比べると、あまりにも大きな違いです。これが日本的な良さということになるのですかね。まあ、どちらの方がよいかはわからないですが、いずれにせよ、古くからの友人と出会え、また、学生時代と何にも変わっていないというのは何ともうれしいものです。


1月5日 掲示板について

 お気づきの方も多いかと思いますが、掲示板のスパム書き込みが多かったため、掲示板をスパム対策板にしました。掲示板に入るにはIDとPasswordにそれぞれ"dallas"と入力してください。(全部小文字です。) このパスワードは入力画面にも表示されています。ちなみに、掲示板スパムはこのBasic認証を導入してから、すぱっと止まりました。


1月3日 my 空気清浄機

 こんばんは管理人です。みなさんよいお正月をお過ごしでしょうか。まもなく仕事始めということですが、どうもこの仕事は年末年始も関係ないので、あまり、仕事始め・終わりという概念がありません。かえって、病院の検査態勢が手薄になるので、仕事が増えて困った面も多いのです。
 さて、管理人の目下の悩みは当直室の空気の悪さです。ほとんど掃除をしていないのではないかというような部屋、たばこの煙のこもった部屋もあって、泊まっていると胸が悪くなりそうなところも多いのです。そこで、手に入れたのが、空気清浄機。患者さんが空気清浄機や、加湿器を病室に入れているのをみて、もって歩くことにしました。
 早速、先週から使い始めていますが、効果のほどは? ですし、大きな筐体を当直病院に持って歩くのは異様ですが(車のトランクも占領してしまう。) まあ、無いよりはましです。清潔にとはいいませんが、エアコンのフィルターくらい掃除してもらいたいものです。


1月1日 そうだ京都に行こう

 あけましておめでとうございます。諸般の事情により、年賀状・クリスマスカードをお送りしていませんが、近日中には転居のお知らせをお送りする予定です。欠礼している方には誠にお詫び申し訳ありません。
 さて、今日も昨日も明日も病院というわけで、相変わらずの生活が続いています。そんな中でも、折角の地の利を生かして、12年ぶりに京都の年越しに出かけることにしました。
 京都、知恩院といえば除夜の鐘で有名なところです。「行く年来る年」でも毎年放送していることでしょう。ただし駐車場を探すのは大変なもので、四条河原町に車を止めた後、歩行者天国になった、四条通を歩いていきます。何とか、12時直前に知恩院の大鐘楼にたどり着き、満員電車のような人混みの中で、新年を迎えます。
 知恩院を降りると、八坂神社へ。こちらは「こけら参り」で有名なところではありますが、同じくたいそうな人混みです。最後は、松葉でニシンそばをいただきます。やはりお正月は日本に限りますね。知恩院の除夜の鐘で、外国人も「なんてすばらしんだ!日本に旅行に来てよかった。」と叫んでいましたから。

 さて、当院ではお正月はお正月の病院食がでるようです。なかなか粋な計らいですね。お正月でも帰ることのできない患者さんたちにはこれくらいのことがあってもいいでしょう。(お正月でも病院にいる医師にも何かあってもいいような気がしますが。)


12月27日 クリスマス回診
 

 さて、こちらでもクリスマス回診というものがありまして、サンタさんの格好をして病棟を回ります。今年のアイテムはンタエプロン。最初に紙芝居と、クリスマスソングをナースステーション前で行った後に、プレゼントと、カードを持って病棟を回ります。
 この日ばかりは同じ病棟に入院している大人の患者さんもおプレゼントを受け取ることができます。小児病棟に入院している特権です。
 子供たち(大人たち)にとって、クリスマスがうれしいのは日本もアメリカも変わりません。彼・彼女たちにすてきなプレゼントが届くといいですね。


12月26日 郵便の転送について

 アメリカの郵便局のすごいと思うのは、転居後の郵便の転送を日本まで行ってくれることです。ただこれは手書きの転送届けに記入して提出することが必要です。もちろん、転送されるまでに2週間近くかかるので、請求書などはあてにしない方がいいでしょう。転送期間が1年間なのも国内の転居と同じです。


12月25日 クレジットカードについて

 銀行口座に次いでクレジットカードですが、これも主要なカード会社は住所を日本にすることができます。日本のクレジットカードをアメリカで使うことができるのですから当然ですね。請求書や、支払いもインターネット上でできるので、特に問題になることもありません。ただ、クレジットカードを持ち続けるには支払いようの銀行口座を維持する必要があります。
 持ち続けることの利点ですが、expediaなどの、アメリカ国内のカードしか受け付けないサイトで使用できることとか、ドル建てのものを購入するのに為替差損を防ぐことができるといったことでしょうか。


12月23日 肖像権など

 こんばんは管理人です。このサイトのように写真を主体としたサイトの場合は、肖像権の問題があって、更新するのがなかなか大変なのです。特に、移動したばかりだと、一人ずつ協力を求めなければいけないので、まとめて掲載するまでは時間がかかります。そんなわけで、しばらくはゆっくりとした更新となりますが、気長にお待ちください。

 さて、先ほどのニュース・ジャパンの放送で、あやかちゃんの移植のニュースを流していましたが、比較的冷静な報道でした。どうして日本で移植ができないわけ、海外に行かなければいけないわけを、考えるような報道を続けてもらいたいものです。


12月22日 帰国時の銀行口座維持のすすめ。

 こんばんは、管理人です。今日はこちらでも季節はずれの大雪で、病院に向かう坂道で多くの車が立ち往生して、すっかり遅刻してしまいました。この雪に備えて、4WDの車で出かけたのですが、普通の車や、果ては原付、自転車までこの大雪の中をスリップをしながら移動しているので、どこもかしこも立ち往生でした。

 さて、忘れないうちに帰国時のことを書いておかなければなりません。まず最初は銀行口座です。帰国時には銀行口座をしめられる方も多い以下と思いますが、残しておいた方が何かと便利です。管理人の使っているBank of Americaは住所を日本にすることもできますし、オンラインからの操作も簡単にできます。
 銀行口座が残っていれば、帰国後の支払いもできますし、チェックを郵送することもできます。また、 米ドルの小切手を受け取ったときも、Deposit Ticketと一緒に支店に郵送すれば、手数料なしでそのまま預け入れることもできます。
 また、後述しますが、クレジットカードなどもそのまま残しておく場合でも、支払い口座として利用することができます。後ほどアメリカに行くときも、そのままキャッシュカードを使うことができますので、安全で便利です。
 現在、海外から米国内の銀行口座を開くことが難しくなったので(SSNを要求されることが多い。)帰国される際も、銀行口座を残しておいた方がいいでしょう。


12月15日 中国での移植

 掲示板に以下のような書き込みがありました。現在中国での移植については先日テレビでも報道があったように多くの問題があります。現在、日本での脳死移植がまだまだ一般的にならないため、わらにでもすがりたいという患者さんの気持ちは大変よく理解できますが、周りの医師にもうひとたびご相談されるようにお願いいたします。また、海外での移植に1億円を超える募金がすぐに集まる日本です。国内での移植の整備にも理解の得られることでしょうし、マスコミの皆さんにも何で海外に行って移植をしなければならないのか、そのためにはどうしたらいいのかをしっかりと報道してもらいたいものです。

ちなみに

 管理人としては、患者さんの弱みにつけ込むこのような病院には非常に腹が立つことですが、あえて書き込みを残しておきます。

中国○○センターでは毎年腎移植だけでも100例以上、肝移植で20例程度日本人の患者様方のサポートをさせていただいております。最近ではヤフーやグーグルでも最も信頼されるサポートセンターとして常にTOpのアクセスを頂いております。まだまだ日本では多くの患者の方が中国での信頼できるサポートセンターを知らないがために、移植待ち待機患者として何年も順番待っておられます。透析5年を超えると動脈硬化や合併症等と伴って移植における危険性も増えてきます。移植ができる内に対処すべきことは言うまでもありません。もちろん一般の患者の方々はこちらの実態を知らないですので当然の事だと思います。先日お越しになられたO型患者は以前こちらで移植された患者のご紹介でしたが、単身でお越しになり、3週間で移植を終え元気に飛行機で帰って行かれました。この患者は”こんなにスムースに移植ができて元気になれた自分が信じられません”と感激ひとしおで、さらに”目がとてもよく見えるんです”と移植におけるそれ以上の副次効果になれ、患者様が喜ぶ他にはありませんでした。現在中国でも外国人枠に関して衛生部の指示により、中々以前のようにスムースに運ばなくなっている現状がありますが、当支援センターにおいては、現在も当該関係を保有しております。12月と1月は1年で最もドナーのでる時期であり、患者様にあっては唯一待機時間が少ない時期となります。お仕事をお持ちになられる患者様方には2,3ヶ月の待機は難しい事となります。もし移植をお考えでありましたらこの時期を逃さないでください。こちらの移植センターでは全て日本人スタッフが24時間看護をします。まずは一度ご自分の目で見て頂きたいと思います。こちらには往復5,6万来ることができます。病院は上○○医院、中国最大急の最新鋭の施設を持った病院です。こちらをご見学頂き先生に移植の有無を確認頂ければと思います。
患者の皆様方に透析のないすばらしい第二の人生を築いて頂ければと、スッタフ一同願っております。
取り急ぎご連絡まで


12月10日 カレンダー


 前にいた移植のプログラムでは毎年、移植した子供たちを主人公にしたカレンダーを作成しています。今年も来年度版のカレンダーができたのですが、これがなかなかのできばえです。こういう地道な努力が、移植医療の啓蒙につながっていくのでしょう。
 「日本の子供たちが日本で移植を受けられるように。」このようなカレンダーを、いつかは日本のプログラムでも作ってみたいものですね。


12月3日 今日は大漁


 今日は肝移植研究会というものがありました。研究会の後に懇親会というものがあるのですが、移植に興味のあるうちの手術部の看護婦さんたちも参加してくれました。結構おいしい料理がでたので、楽しんでくれたでしょう たぶん。ちなみに、左の写真一番左の方が、当院の移植コーディネーターさんです。右4名が、手術室の看護婦さんたちです。マグロの巨大なお頭を裁く手つきがいいですね。また、彼女・彼らの働きも追々ご紹介します。これからも移植医療・小児医療に携わる人たちを紹介していきますのでので楽しみに待っていてください。
 


11月30日 感染症ブログ

 こんばんは管理人です。最近、無線LANも敷設して快適にインターネットにつなげるようになりましたが、それでもまだまだ段ボールの山。転居通知が出せるようになるのは年明けになってしまいそうです。今まで、帰国していった人たちが長い間音信不通の期間ができるのがやっとわかりました。たかが帰国といっても大変なものです。

 さて、移植外科は、別名感染症外科というくらい感染症とはきっても切り離せません。いつも、感染症退治には頭を悩ましています。さて、ヒューストンに留学した後、現在、静岡がんセンター感染症科にいらっしゃる大曲先生が、「臨床感染症についての話題」を扱っているブログを開いているようです。抗菌剤の適正使用から、なかなかためになる話がつづってあります。

感染症ブログ
http://blog.livedoor.jp/lukenorioom/


11月27日 元気にしています

 さて、管理人が手術室にいたときに、病棟の婦長さんから電話がかかってきました。「お客さんがきているよ。」病棟にあがってみると、マイアミで肝移植を受けられた、植田さんご夫妻がわざわざ会いに来てくれました。(管理人では日本での担当医でないので) すっかり、お元気な様子で、何よりです。
 こうやって、患者さんが元気になって会うことができるのが、移植外科をやっていて何よりもうれしい瞬間です。

 ちなみにプレゼントの発送少々遅れますが、しばらくお待ちください。


11月26日 白衣の時に撮ってね

 こんばんは管理人です。今日もたこ部屋に詰められて、当直をしています。隣のたこ部屋に迷惑になるといけないから、イヤホンでテレビを聴かなければいけないというのも、相当なものです。ノートパソコンのタイプの音さえ、響いてうるさいかもしれません。もっとも、最近はノートパソコンも性能がいいので、全く問題なく仕事ができるといえばできるのですが、どうしてもだらだらしてしまうものですね。

 さて、病棟の3年目の看護婦さんは現在「レシピエント移植コーディネーターについての調査」となるものを、行っています。夜の病棟にきてコンピューターで作っていて、なかなか偉いものですね。ホームページに載せる写真を撮らせてもらおうかと思ったら「白衣の時にしてね。」とのことなので、後ほどこうご期待。

 この看護婦さん、管理人のサイトを昔から知っているらしく、この病院でも周知になるのも時間の問題かと思います。(もっとも、みんな知っているかもしれませんが。) 今までと同様に、日本人の友人、同僚、上司に関してはこのホームページには登場しませんのであしからず。


11月22日 あやかちゃんを救う会

 こんばんは引き続き管理人です。小児外科で働き始めてから早くも1ヶ月のたつ管理人です。未だに、手洗いの後、手を拭かずに手術室に入って看護婦さんに怒られていますが、何とかやっています。 

 さて、再び日本で治療を受ける機会が得られずに、アメリカに行くしかない患者さんがいらっしゃいます。経済的にも技術的にも救える命がありながら、見どうすることもできないこの国の現状をどうおもわれますか。

 以下、あやかちゃんを救う会からの引用です。

この娘が
神達彩花(かんだつ・あやか)ちゃんです。
どうにか助けてあげたい。
時間はあまりありません。
親友の神達の一人娘の彩花ちゃんは
生後すぐに
『ヒルシュスプルング病類縁疾患の中の
全腸管壁内神経細胞未熟症』と診断されました。
「ヒルシュスプルング病」ならば、
5000人に一人という病気で
全く治らないわけでもありませんが、
彩花ちゃんの場合、
「ヒルシュスプルング病」に似ているものの、
それとは違い、何人に一人という割合では
あらわせないほどの難病であり、
肝不全を併発してこともあり、
臓器移植の出来る環境にない日本では
余命宣告もされています。
それだけに一刻も早くアメリカに渡り
臓器移植が必要なのです。

 あやかちゃんを救う会では、渡米して移植を受けるための募金の行っています。詳しくは救う会のホームページにて。

 あやかちゃんを救う会
http://save-ayaka.com/



11月21日 当選者の発表について

 こんばんは当直室でデータ処理をしている管理人です。今日の当直室は快適なのですが、快適すぎると仕事が進まないのが玉に瑕です。そのうち、当直バイトについても語ってみたいと思いますが、それはまたの機会で。

 さて、サイト再開プレゼントの当選者を発表します。本を発送しますので、当選された方は住所と電話番号を記載したメールを管理人までお送りください。

1.伊藤さん Kaplan Medical USMLE Step 3 Q book
2.吉原さん NMS Review for USMLE Step 3
3.若本さん Blue Print CCS Review USMLE Step 3


11月10日 サイト再開記念プレゼント

 こんばんは管理人です。サイトの再開記念として、管理人が持ち帰った新鮮なUSMLE Step 3のテキスト(一部蛍光ペンマーキングあり)をプレゼントいたしします。希望者は感想、希望するテキストの番号を明記の上、管理人まで11月20日までにメールをおおくりください。当選者発表は11月21日に、こちらで行います。ちなみに発送先は日本国内に限らさせていただきます。(アメリカだったら簡単に手にはいるので)

1.Kaplan Medical USMLE Step 3 Q book
2.NMS Review for USMLE Step 3
3.Blue Print CCS Review USMLE Step 3


11月9日 リハビリ日記

 家の回線をフレッツADSLに入れ替えた後、FTPができなくなってしまいました。やっと設定を変えたことで、また更新できます。今日は日本通運の荷物も到着しました。

 さて、管理人の方は現在病棟担当医をしています。同じ病棟といっても、日本の病院とアメリカの病院とは相当勝手の違うもの、しばらくリハビリが必要なようです。同じ病棟担当の先生方にはかなりご迷惑をかけていますが、よろしくお願いします。
 


11月7日 今日から再開します

 皆さん長らくご無沙汰しておりました。今日から「ナニワ編」をはじめます。やっとネットワークにつながりましたので更新することが出来ます。メールのお返事も大変遅れて申し訳ありませんでした。コンピューターも、4年間使ったVAIO R505Rから Type Sへとと一新してお送り致します。
 たかが帰国、されど帰国と言うことで、予想を超えて新生活をはじめると言うことは大変なことでした。管理人はどうしているかというととある病院に拾われて先月より働きだしています。
 早速、当直バイトなども始まっているのですが、日本の医療を支えている最前線の現状なども感じつつも、昨日、今日とバイト先病院で7年ぶりに友達に立て続けに逢ったりして懐かしさをかみしめていたりもします。
 意外と薬の名前も覚えているもので、ぼちぼちと働いています。それではこれからも末永くよろしくお願い致します。
 


9月22日 Adios Miami. 

 今日でマイアミともお別れです。1年間の短い間でしたが、上司、同僚、友人に恵まれなかなか楽しい留学生活を送ることが出来ました。まだまだ、論文なども残っているのでこれで終わりというわけではありませんが、一つの区切りがつきました。
 読者の皆様には長いこと応援して頂きありがとうございました。このサイトを読んで頂いた方にも様々な形で力づけて頂き管理人としては非常に感謝しています。
 また、患者さん、病院のスタッフの方にも移植医療、アメリカの医療の紹介のために支援をいただき本当にありがとうございます。

 ひとまず、マイアミ編はこれにて終わりです。 ご愛読ありがとうございました。


9月21日 ディクテーションはすましてね 

 今日で本当に病院も終わりです。朝から手続きに向かいます。手続きといっても、図書館や、薬局など、鍵を返して借りているものがないかどうかをチェックするだけです。
 特に問題になるのが退院サマリーや手術記載などのディクテーションで、前の病院ではこれをチェックしていなかったので残されたものが大変だったのですが、ここではクリアーしておかないと最後の給料をくれないようです。
 3週間も前にすましておいたのにまだタイプされていないので、それが終わるまでいったん郵便局に行って船便の発送をします。
 
 会社が運送費を持ってくれる駐在員はともかく、研究、臨床留学者にとっては引越は大きな問題です。一般的に重いものは容積単位で値段の決まっている引越会社へ、軽いものは重量あたりの料金の郵便で出すのが安上がりです。そんなため、残りの荷物を郵便局に運んでいきます。段ボール8個ですが、車が大きくなったので簡単なものです。まあ、それにしても一つ一つパッキングして伝票を書かなければいけないので、やっぱり手間を考えると引越会社は楽チンです。ぎりぎりで病院に戻って、ディクテーションが終わっているのを確認したら手続き完了です。

 退職するときに重要なのは保険の継続です、米国の場合はCobraという事前の保険をある一定期間任意で継続できる仕組みがあるので、すぐに帰国しなかったりしてアメリカに滞在する場合は任意継続をしておくことが重要です。


9月20日 ハリケーン・リタ 

 本来、今日は最終日。病院に行って手続きをする予定だったのですが、ハリケーンのため病院の事務もクローズしています。
 そんな中でも、レンタカーとCarMaxは開いています。マクドナルドの中にも閉店しているところが多いのに見上げた根性です。
 まず最初にBudgetレンタカーに行きます。事前にFord のExplorerを予約していたのですが、MercuryのMountaineerになっています。最も、Explorerと同じ車ですが、ちょっとだけ高級車です。これだけの長距離の片道レンタルだと、車種にかかわらず値段が同じになります。
 前にHertzで懲りているので、事前にしっかりとチェックをして借り出します。さて、その足で今度はCarMaxへトーラスを売りに行きます。さすがにハリケーンの最中なのでお客さんはほとんどいません。しかも、待合室は浸水したのか、絨毯の張り替えをしています。店員達が暇なもので一生懸命張り替えを手伝っているのが印象的でした。
 カローラの時と同じように、1時間ほどであっさりと手続きは終わり、2台の車とも無くなってしまいました。


9月20日 ハリケーン・リタ 

 本来、今日は最終日。病院に行って手続きをする予定だったのですが、ハリケーンのため病院の事務もクローズしています。
 そんな中でも、レンタカーとCarMaxは開いています。マクドナルドの中にも閉店しているところが多いのに見上げた根性です。
 まず最初にBudgetレンタカーに行きます。事前にFord のExplorerを予約していたのですが、MercuryのMountaineerになっています。最も、Explorerと同じ車ですが、ちょっとだけ高級車です。これだけの長距離の片道レンタルだと、車種にかかわらず値段が同じになります。
 前にHertzで懲りているので、事前にしっかりとチェックをして借り出します。さて、その足で今度はCarMaxへトーラスを売りに行きます。さすがにハリケーンの最中なのでお客さんはほとんどいません。しかも、待合室は浸水したのか、絨毯の張り替えをしています。店員達が暇なもので一生懸命張り替えを手伝っているのが印象的でした。
 カローラの時と同じように、1時間ほどであっさりと手続きは終わり、2台の車とも無くなってしまいました。


9月19日 ハリケーン・リタ接近中 

 カナダの先生e-mailのリクエストで、この前の学会のスライドをすぐに送ってくれました。これで、原稿が間に合いそうです。

 朝、USDAから電話があって、「ハリケーンが来るので、午後の予約を午前中に変更してほしい。」とのこと、犬の輸出証明の裏書をしてもらいに、マイアミ空港の北側にある、USDAのオフィスへ向かいます。1時間ほど待って、裏書をしてもらいます。ちなみに費用は$76です。書類の足りないルーマニアの人なども来ていて、あわてふためいていました。しかし、健康診断と裏書はシアトルでまた行う必要があります。

 ケーブルテレビ会社もインターネット回線の切断に来ます。といってもモデムを回収するだけです。DISHは自分でアンテナを分解した後に、受信機とアンテナの部品をUPSで送るようになっています。

 さて、今日は引っ越しの荷物の運び出しです。日系の運送会社は日通しかないので、日通に引越を頼みます。この引越というのがくせ者で、アメリカ人でも引越会社に頼むとトラブルばっかりのようです。結局、日系の会社は倍くらいしますが、トラブルを考えると安上がりになります。
 日通には重いものだけを頼むので容積は見積もりで2.7立方メートルで$2700。結局、今日は日本人とキューバ人の2人で3時間ほどで作業が終了します。最終的な容積が3.5立方メートルまでふくれて$3500の請求が来ましたが、見積もりとの差が大きいので、交渉して$3000としてもらいます。
 やはり、日系の引越会社は仕事も丁寧で安心です。

 明日は、車を借りて残りの荷物の発送や最後の手続きをするつもりだったのですが、ハリケーン リタの接近で、すっかり町は警戒態勢です。ガソリンスタンドも長蛇の列です。ハリケーンが通り過ぎるまではこれでは出発できません。


9月18日 さよならカローラ 

 今日は、カローラをCarMaxで売ってしまいました。さて、トーラスはシアトルまで乗ってから処分するつもりでしたが、CarMaxにて見積もりを出してもらったところ、一応値段が付くために、こちらで売ってから、レンタカーでシアトルに移動することにします。

 アメリカで一つ後悔していることは、SUVではなくて普通のセダンにしてしまったことなので、最後くらいはエクスプローラーでも借りてシアトルまで走っていくことにします。

 今回の大陸横断に当たって懸念されることは、カトリーナの被害のため、広範囲にわたってモーテルがふさがっていることです、フロリダ州をでたら、ルイジアナのShereveportまでモーテルがありません。この区間は一日で1000マイルぐらい走る必要があります。

 引越の前には、コンピューターからハードディスクだけ抜き取ります。明日はいよいよ日通の荷物の引き取り、犬のUSDAでの裏書、ケーブル、衛星放送の解体です。


9月17日 銀行と車の整理 

 銀行の口座を整理します。アメリカの銀行は利用手数料や、最低預入金額があるので、口座を一本にまとめて、日本からの操作をしやすくします。管理人の利用しているBank of Americaは日本からでもオンラインで口座の操作ができるので、口座を維持しておけば、アメリカのクレジットカードやチェックでの支払いを維持しておくことが出来ます。帰国する際に口座を閉じてしまう方も多いようですが、残しておく方が何かと便利かと思います。

 さて、車の方も処分しなければなりません。車の処分は、最近評判の良いCarMaxで見積もりを取ってもらいます。4年落ちのカローラは$8000の値段が付きます。新車時の車体価格が$12000ですから、1年に$1000の値落ちしかしません。さすがは日本車です。中古での値段の良さと安心を考えると、やっぱり日本車の新車を買って乗るのが一番いいかもしれません。

 もう一つもうすぐ180000マイルのフォードも処分しなければなりません。シアトルのお店に電話をすると「18万マイルか処分するのに費用がかかるな。」さすがに、18万マイルだと買い手がつかないかもしれませんね。


9月16日 USMLE Step 3 

 昨日、今日と、USMLEのStep 3を受けてきました。Step3というのは州の開業免許用の試験なので、管理人はアメリカに残るわけではないので受験する必要もないのですが、近所で受けられるので後学のためにということで。といっても、これがなかなか難しいですね。インターンが「もっと準備しないとだめだ」といったのがいまになってよくわかります。

 さて、試験場はTOEFLなどと同じPrometricです。マイアミだとDoralにあるので、家からは5分ほどです。アメリカの試験は、最近医師国家試験まで、このPrometricという、全国にあるコンピューターの試験場で好きなときに受けることが出来ます。あさは、予約が入っていなかったのか、突然な来ながら出てくる女の子などもいてなかなかにぎやかです。

 20席ほどあるコンパートメントの中でコンピューターに向かって問題を解きます。試験は2日間に渡って、480問の択一式問題とCCS(臨床模擬試験)が9題でます。
 択一問題は、日本の医師国家試験と同じように臨床全教科にわたっていますが、プライマリーケアーを中心とした問題が出ます。すっかり遠く離れてしまったので、なかなか大変ですね。しかも、一問一分くらいで解かないといけないので考える暇はありません。

 おもしろい問題だと、
「医者と看護婦の格好をしないと欲情しないという訴えの患者がいるがこれは異常かどうか。」という問題なども出ます。

 移植外科関係だと、出題は4問。

1.肝不全の肝腎症候群を確かめるので必要な血液検査はどれか。
2.この患者の究極の治療はどれか。
3.抗ミトコンドリア抗体陽性の患者の治療薬は。
4.脳死の60歳高血圧ベーターブロッカー内服の患者から提供を受けられる臓器は。

 いまホットな問題ともなっているこんな問題も出ています。

5,28週の胎児がいる脳死患者さんがドナーカードを持っています。ご主人は臓器提供に賛成でかつ、患者と胎児に最前の治療を望んでいる。正しい治療はどれか。

 こうみると、やっぱり難しい問題ですね。

 特筆すべきはCCS (Clinical Case Stimulation)臨床模擬試験という試験方法です。これは、患者さんを外来は救急で実際にオーダーを出しながらその結果を見ながら診察していくというものです。このソフトがなかなか優れもので、ほとんどのオーダーを取ることが出来ます。

 出題された問題は、1.糖尿病患者の心筋梗塞 2.市井性肺炎 3.術後輸液過剰の心不全 4.ケトアシドーシス 5.糖尿病の妊婦からの新生児低血糖 6.モルヒネ中毒 7.ピーナッツ誤飲した幼児 8.腹水のたまった卵巣腫瘍 9.胃潰瘍 の患者さんでした。

 もちろん、最初は愁訴と病歴だけが提示され、検査のオーダーから診断をして、治療をオーダーしていくことになります。もちろん、不必要な検査や治療をオーダーすると減点されるわけで、突然呼吸困難と肺雑音を来した幼児に、気管支鏡をオーダーするのはかなり気合いがいります。

 ちゃんと抗生剤のCefepime ivとか、PPIのPrevacidとかをオーダーすると、患者が良くなるので、僅かな容量のソフトにしては良くできてます。

 まだまだ、原稿や論文も山積みですが、これで一段落です。


9月14日 出国検査 

 獣医で犬の出国前検査をします。成田検疫では、申請から受理までいまではオンラインで行うことが出来ます。印刷した検診書に獣医でサインをしてもらって来週、USDA(農林水産省)で裏書をしてもらいます。
 家の家具もほとんど無くなってすっかりがらんどうになってしまいました。


9月13日 Ultimo uno Cafe con Leche  - 最後の一杯− 

 今日で臨床業務に携わるのも最後です。最後の段になって管理人の部屋倉庫もすっかりきれいになりました。最も管理人がこの部屋を使うのも今日一日限りです。
 医局秘書さんが、最後のコーヒーを入れてくれました。日本に帰れば、なかなか手に入らないキューバの味です。


9月12日 Sheehan 

 皆さん今晩は、管理人です。病院に出勤するのもとうとう明日までとなってしまいました。しかし、予想以上に試験勉強が大変で、趣のある終わり方とは言えなさそうです。
 久しぶりにSheehan病などに出会いました。その昔医師国家試験を受験する前などはポリクリの仲間でメーリングリストを作っていて、ポリクリ班がC班だったものだから、その当時試験問題にあったSheehan病から、Sheehanメーリングリストなどを名前を付けていたものでした。小野原のミスタードーナッツでみんなで集まって勉強していた頃が懐かしいですね。


9月8日 残り僅か 

 管理人のアメリカでの勤務も後のこり僅かとなりました。もうポケベルで呼ばれなくなることも、Tylenolのオーダーを出さなくなることも寂しいものです。この一年で多内臓移植も11例を数え、全部第一助手で入れてもらえるので幸せなことです。昨日の移植手術には、インターンが手術見学に来て、「本当に手術をしているんですね」と、感動していました。
 いまの小児移植外科の管理人の部屋も、去る段になってから最近はエツプレッソメーカーに加えて、ソファーまで入ってますます快適になってきています。
 
 今日は臓器移植に関する医師のコメントで、誤った知識に基づいてコメントをしているのを見付けて憤慨していたのですが、管理人もはじめて膵臓移植をするまでは、「どうしてこんな臓器が移植できるのか。」と思っていたから。(一般外科的には膵臓はとてもデリケートな臓器ですから。) というのを考えると、仕方がないかもしれませんね。


9月7日 ライスシリアル 

 アメリカで当たり前に手に入るもので、日本で手に入らないものに「ライスシリアル」というものがあります。こちらでは、Bart Diet (Bananasm, Rice, Applesauce and Toast)として、離乳食の代表的なものとして使います。もちろん腸に優しいと言うことで、小腸移植後にも使うのですがどうも手に入らないようですね。
 紀伊国屋や、ナショナルスーパーあたりで手に入りそうなのですが、どなたかご存じの方がいらっしゃれば管理人までご一報下さい。
 


9月6日 マイアミ医学生交流会 

 学生さん達とも今日でお別れです。鹿児島大学の交換留学生と、ここの医学部の学生さんとで、学校や医局制度などについて、話しをしていました。是非、日本の病院にも実習に来て下さいね。

 


9月5日 ラストダンス 
 

 インターンの家で、今日はキューバ系のパーティーです。とても、すてきなキッチンですが、インターンのリカルドががこつこつと作ったそうです。
 今日のホストのリカルド夫妻(1)、とっておきの肉を焼くのは、肉料理の得意なアルゼンチンから来たヘクターです(2)、藍原さんも今日は来ています(3)。リカルドはピナコラダを作っています(4)。ここだけ見たらまるでバーのようです、待っているのはイタリア人のアレキサンドロ(5)。さよならのダンス(6)。真ん中のクリスティアーのもフェローです(7)。真ん中のラケルはスペイン人のフェローです。オリビアはキューバ人のコーディネーターです。
 今日が管理人にとっては、最後の宴会になります。

 今日は部屋の荷物も随分片づいてしまいました。こんな時に限って、めがねを壊してしまいます。アメリカの場合は、眼科にかからないとめがねを作れないので、日本に帰ってからにしたかったのですが、仕方がないので新しく作り直します。


9月4日 陽佑ちゃん帰国へ 
陽佑ちゃん移植報告(手術後247日目)(クリックすると拡大します) 

 日本人としてはじめて多臓器同時移植を受けた大橋陽佑ちゃんが、ご両親と共に本日7時(マイアミ時間)に、マイアミ空港より日本への帰国の途へつきました。これから、ダラスを経由して7月5日の午後1時15分(日本時間)に成田空港へ到着の予定です。
 いくつかの合併症を乗り越えて、またご家族の不断の努力によりこの日を迎えることが出来たことを、小児移植チームの一員として陽佑ちゃんの治療に携わることが出来た管理人としては非常にうれしく思っています。

 また、この陽佑ちゃんをごらんになって下さった方には、当院で60例近く行われているこの治療が、様々な問題により日本では行うことが出来ないと言うことを心のどこかにとどめて頂ければと思います。

  いずれせよ、今日が「何気ない日常生活」への第一歩です。いま歩き始めて陽佑君が、これから、人々に希望を与え続けることが出来ることを管理人は祈っています。


9月3日 BBQ会 

 今日はマイアミ在住の日本人のお宅でのパーティーです。数家族が集まったので、かなり大がかりなパーティーになっていました。



 その後は、陽佑ちゃんの胃瘻のバルーンが壊れて、交換しに病院です。飛行機に乗る前に良かったですね。




陽佑ちゃん移植報告(手術後246日目)(クリックすると拡大します) 

 昨日は、記者会見の後に医局と、病棟にお別れに来てくれました。あさってでいよいよ日本に帰ります。長くいた、小児移植外科病棟の病室もいまでは、思い出です。


9月2日 State of Emergency (非常事態) 

 CNNでは今日もニューオリンズの状態を伝えています。朝から、市長が強い口調で(汚い言葉も混じっていたので時々ピーオンが入ります。) 「イラクにはすぐに軍隊を派遣できるのに、何でニューオリンズには来られないんだ。」とさけんでいます。水には遺体が浮かんで、避難先でも死者が出ているようです。ヒューストンでの被災者の収容も手一杯になったので、ダラスまでも被災者が運ばれることになるようです。

 今日はクレジットカードの解約におわれていました。調子に乗ってつくってたくさん作ったクレジットカードですが、日本から管理できる口座は数多くはもてないので、電話で解約の手続きをします。ほとんどの会社が、電話一本で簡単に出来るのもです。

 さて、学生さんも小児移植外科の実習が今週で終わりになります。朝は受け持ってもらった症例の症例発表をしてもらいます。一人の学生さんはPFIC、もう一人の学生さんは腸間膜血管腫だったので、大変だったかもしれません。それでもがんばって英語で発表してくれました。3週間よく頑張りましたね。


陽佑ちゃん移植報告(手術後245日目)(クリックすると拡大します) 

 昨日は最後の外来日です。最終の内視鏡も、血液検査も問題なく風邪も回復して今のところ問題はありません。9月4日(マイアミ時間)の出発に向けて出発準備完了です。今日で正式に退院です。
 外来でもどんどん歩きたがります。最後に診療スタッフの人たちとお別れです。
 診察をすました後に、今度のことに関して話を聞きますが、陽佑ちゃんはすっかりおねむです。














臨床留学フォーラムより
タイトル Fellowship without Residency
投稿日 : 2005/09/03(Sat) 04:41
投稿者 オルソ
はじめまして.
現在研究留学中の整形外科医ですが、アメリカでフェローシップをしてより多くの手術経験を得たいと考えています.
ECFMG certificationを取れば、レジデンシーなしでもクリニカルフェローシップをすることは可能でしょうか?
それともStep3まで取れば可能でしょうか?
日本の専門医はすでに取得しており、レジデンシーを終了しているのと同等の状態であると提示できるとは思うのですが.
もし、そのような経験をお持ちの方がいらっしゃったら教えていただきたいです.
よろしくお願いします.


9月1日 治安の悪化 

 マイアミでも被災地にあった地域は、治安が悪くなっているのか、インターンの家にも賊が入って警察から連絡が入り飛んで帰りました。幸い、アラームシステムがあったため、ガラスが割られただけですみましたが。日本でどれだけ報道されているかわかりませんが、ニューオリンズや、その周囲の都市はほとんど無法地帯とかしていて戦場のようです。日本人で取り残されている人たちもいると思うのですが、どうなっているのか心配です。

 さて、ガソリン価格の高騰に関して、こんなチェーンメールが回ってきています。

 All My Friends:
I hear we are going to hit close to $3.00 a gallon by the summer. Want gasoline prices to come down? We need to take some intelligent, unitedaction.

Phillip Hollsworth, offered this good idea:

This makes MUCH MORE SENSE than the "don't buy gas on a certain day"campaign that was going around last April or May!

The oil companies just laughed at that because they knew we wouldn't continue to "hurt" ourselves by refusing to buy gas. It was more of an inconvenience to us than it was a problem for them. BUT, whoever thought of this idea, has come up with a plan that can really work.

Please read it and join with us!

By now you're probably thinking gasoline priced at about $1.50 is super cheap. Me too! It is currently $2.75 for regular unleaded in my town.

Now that the oil companies and the OPEC nations have conditioned us to think that the cost of a gallon of gas is CHEAP at $1.50-$1.75, we need to take aggressive action to teach them that BUYERS control the marketplace.... not sellers.

With the price of gasoline going up more each day, we consumers need to take action. The only way we are going to see the price of gas come down is if we hit someone in the pocketbook by not purchasing their gas!

And we can do that WITHOUT hurting ourselves.

How? Since we all rely on our cars, we can't just stop buying gas. But we CAN have an impact on gas prices if we all act together to force a price war.

Here's the idea:

For the rest of this year, DON"T purchase ANY gasoline from the two biggest companies (which now are one), EXXON and MOBIL. If they are not selling any gas, they will be inclined to reduce their prices. If they reduce their prices, the other companies will have to follow suit.

But to have an impact, we need to reach literally millions of Exxon and Mobil gas buyers. It's really simple to do!! Now, don't whimp (sic) out on me at this point... keep reading and I'll explain how simple it is to reach millions of people!!

I am sending this note to about thirty people. If each of you send it to at least ten more (30 x 10 = 300)... and those 300 send it to at least ten more (300 x 10 = 3,000) ... and so on, by the time the message reaches the sixth generation of people, we will have reached over THREE MILLION consumers!

If those three million get excited and pass this on to ten friends each, then 30 million people will have been contacted! If it goes one level further, you guessed it..... THREE HUNDRED MILLION PEOPLE!!! Again, all you have to do is send this to 10 people and DON"T purchase ANY gasoline from EXXON and MOBIL. That's all.


How long would all that take? If each of us sends this email out to ten more people within one day of receipt, all 300 MILLION people could conceivably be contacted within the next 8 days!!! I'll bet you didn't think you and I had that much potential, did you! Acting together we can make a difference.

If this makes sense to you, please pass this message on.

PLEASE HOLD OUT UNTIL THEY LOWER THEIR PRICES TO THE $1.30 RANGE AND KEEP
THEM DOWN. THIS CAN REALLY WORK


8月31日 ガソリンがない 

 ニューオリンズでは大変な被害が出ているようですね。CNNでも一日中このニュースばかりです。さて、こちらマイアミもだいぶん復旧しては来ましたが、今日になって、ドラール地区でもガソリンが手に入らなくなってきました。今回のハリケーンの被害を見越しての買いだめのせいか、今日病院から帰ってくるときも何軒もガソリンスタンドをまわらなければいけない羽目になってしまいました。ガソリンの値段も、もう1ガロン3ドルにとどきそうです。

 今日でとうとう8月も終わりです。管理人の10例目の多臓器同時移植に入りましたが、これでもう最後になることでしょう。非常に寂しいことです。


8月29日 ゴーゴーマイアミ 

 カトリーナはニューオリンズをはじめとして、メキシコ湾岸に大きな被害をもたらしたようですね。マイアミでさえも未だ停電の家もありますし、信号機も壊れているところが多いですから。少しでも、早く復旧の手が入ると良いですね。

 さて、今週いっぱいまで移植外科をまわっている学生さんが、ブログをつけているようです。今後、彼らのマイアミ生活が報告されるでしょうから楽しみですね。

Go!Go! Miami!
http://blogs.yahoo.co.jp/miami55miami

陽佑ちゃん移植報告(手術後243日目)(クリックすると拡大します) 


 陽佑ちゃんの風邪もほとんど回復しました。今日は、リハビリをした帰りに、オフィスに訪ねてくれました。秘書のメアリーはオフィスが寒いので、白衣を着ています。
 後のこるリハビリテーションも2回のみです。


8月28日 信頼区間95% 

 今日は4人も入院が入るので、医局で待機中です。ハリケーン・カトリーナは、最大級のカテゴリー5まで、勢力を強めて、北上を続けています。中心気圧は大西洋の台風で史上4位、9mの高潮が予想されています。海抜以下のニューオリンズでは強制避難勧告まででてしまいました。去年、ちょうどマイアミへ引っ越すときに同様にニューオリンズに避難勧告が出て、大渋滞に巻き込まれて大変な思いをしたのが思い出されます。被害が最小限に食い止められると良いのですが、カテゴリー1でも大変だったのに、カテゴリー5とは想像も出来ません。いままで本土に上陸したカテゴリー5のハリケーンは3つだけです。いまはただ祈ることしかできません。
 マイアミでも関心は高く、ナースステーションの看護婦もその話題で持ちきりです。

 さて、USMLEのStep 3ですが、試験問題はプライマリーケアーの臨床が中心で出題されます。この試験でおもしろいことは、模擬臨床例試験(Clinical Case Simulation)という出題があって、実際に臨床例に沿ってオーダーを出していくという問題があります。このような出題の仕方は非常によく考えられていて、日本でも導入できないかと思います。また、問題ないようにはムンテラ(患者さんへの説明)や、法的責任の様なものまで出題されるようです。

 ただ、病気はは必ずしもテキストや試験通りに振る舞ってはくれません。特に、移植の患者さんは顕著なようです。テキストやEBMといっても、それは論文の積み重ねで出来ているものですし、論文になる医学的事実は、あくまでも信頼区間95%にしか過ぎません。特にICUに患者さんを送ったりするときは「ICU搬送の適応にならない。」と議論になるのですが、「こういう経過を取るに違いない」と頼み込むことがよくあります。このあたり、経験がある先生はすごいと思うのですが、優れた臨床医というのは信頼区間95%の向こうの5%が読めることなんでしょうね。

 とりあえず、管理人は信頼区間95%を勉強することにしましょう。
 


8月27日 4 way stop 

 カトリーナはますます勢力を強めて、北部フロリダに向かっているようです。さて、嵐の時は信号機が止まります。4-way stopという、信号がない交差点で、4方向全部の道路に一時停止の標識があるときは、来た人から順番に一台ずつ進むという標識があります。アメリカでの利点は、信号が壊れたときは4-way stopと見なして進むことになっているので、比較的スムーズです。
 ところが、マイアミではこの4-way stopがみななかなか出来ません。タイミング良く進んでくれないので、すぐに信号が大混雑になります。なんで、マイアミはこんなに運転がへたくそなのでしょうかね。
 ハリケーンの度にガソリンスタンドは長蛇の列になるのですが、たいていはちょっと地域をはずれるとそんなには混んでいません。少し走ればいいのですが、なかなか気がつかないのでしょうか。


8月26日 カトリーナ 

 日本でも台風が首都圏を直撃したようですが、こちらマイアミでも、ハリケーンが直撃しました。ハリケーン・カトリーナはカテゴリー1と一番小さいハリケーンですが、それでも大きな被害を出しました。
 管理人の家は、夜に電気が瞬間だけ切れてエクセルのファイルが飛んだくらいの被害しか出ていませんが、未だ停電の家も多くあります。

 朝出勤のためにでかければ、アパートの中の立木が倒されていて、道がふさがれたドラールアベニューは通行止めになっています。
 インターンは木がふさいで病院に来られないと最初連絡があったのですが、後から聞いたら、床上まで浸水したとのこと。実際、コーラルゲーブルやケンドールは木がなぎ倒されたり、浸水したりしてかなり被害が出ているようです。
 インターン曰く「どんなに小さくてもハリケーンは、ハリケーンだ。」 よくわかりました。CNNで見たら、知事も同じようなことを言っていたようです。。被害に遭われた地域、早く復旧すると良いですね。
 実習に来ている学生も、家が停電で帰れません。インターンについて当直を見学するのにちょうど良い機会なので、今日は病院にお泊まりです。

 深夜の段階ではまだまだ停電の世帯が多くあるようです。明日は、氷の配給がマイアミ動物園であるようですが、この暑さではとても耐えられそうにもありませんし、冷蔵庫はとても持ちそうにありません。ハリケーンはさらにフロリダ北部に向かうようなので、さらなる被害が心配です。


 最近、臨床医のブログというものをよく見かけるようになりました。多くは、匿名でかかれていて、「医療現場の裏側」を気取ってかかれたものがあります。その一つの、ブログに「日だまり日記」という研修医のブログがありました。彼女は、とある救急外来での出来事について愚痴を書いたのですが、それに対して、同じく医師のブログから反発を招かれて、結果的には閉鎖と言うことになってしまいました。
 どういうつもりで書いているのかはわかりませんが、いくら匿名でも、「医師のブログ」と名を付けている以上は、書いていることには責任を持ってほしいものです。もし、閉鎖をするぐらいなら最初からブログなど作らないで、日記帳にでも日頃の愚痴を書きつづっていておいてほしいものです。
 日記をブログやホームページで公開すると言うことがはやっていますが、その内容が患者さんへの配慮を欠いていると言うことから、いくつかのサイトが閉鎖に追い込まれています。その多くは、マスコミや、某巨大掲示板でたたかれたことが原因となっていますが、今回は、同じくブログを運営する医師が、批判したということは特筆するべきことでした。
 医師になりたての研修医だから大目に見てやってくれという意見もあるかもしれませんが、患者さんにとっては研修医も医師であり、まじめに研修をしている他の研修医達への迷惑になります。たとえ匿名であったとしても、「医師のブログ」と銘打っている以上は、自分の受け持っている患者さんが読んでいても、不愉快にならないものにしてほしいものです。

こどものお医者さん日記 おおきくなりたいね

http://childdoc.exblog.jp/

NICU勤務医をしてる筆者の日記。今回の研修医ブログ「日だまり日記」に対して、筆者の意見を含め様々な意見が述べられています。

うろろのときめきダイアリー
http://geocities.yahoo.co.jp/dr/view?member=urolo

 8/21の日記にこの研修医の日記が引用されています。この先生の日記はかなりユニークなのですが、管理人とほとんど同時期に鉄緑会大阪校の数学と化学の主任講師をしていたとのこと。管理人も数学と化学の講師をしていたからどこかで遭遇していたかもしれません。

陽佑ちゃん移植報告(手術後240日目)(クリックすると拡大します) 


 昨日もちょっとだけ外来受診。外はハリケーンで大変ですが、ビーチサイドは、ハリケーンの中心から外れたので、意外と平気だったみたいです。
 秘書さんのことは好きみたいで、くすぐるとキャッキャとと笑っています。






ダラス情報板より(メールアドレスの登録もできます.)
05/08/26(金)10:25:24 投稿者[とある内科医]
【No.115】タイトル[ダラスのホテル]
ダラスにて開催される学会に参加する者です
以下の件に関してご助言いただけないでしょうか。
1)妻・子供は、ショッピングモールを歩く、もしくは、ホームページにある観光名所に行く予定ですが、
滞在するホテルはダウンタウン地域が便利か、Route 35E沿いのMARKETT HALL. APPAREL MART周囲(周囲にたくさんホテルあります)が良いのでしょうか。
2)おすすめのショッピングセンターがあれば教えていただけないでしょうか。
3)ダウンタウンは他の都市と同じく、治安は良くないと考えた方がいいのでしょうか。
05/08/26(金)11:40:46 投稿者[mei]
【No.118】タイトル[ダラスのホテル]
以前一年ほど住んでいた者です。ご家族の方が車の運転をなさらないのであればホテルはダウンタウン周辺の電車が利用できる位置がいいかと思います。ダウンタウンにはJFKのミュージーアムやオールドタウンなどあってウエストエンド辺りはいいかと思います。電車に乗ってノースパークというショッピングモールにも行けます。ホテルハイヤット隣にあるりユニオンタワーでお食事なさってみては?いい思い出になりますよ。



8月25日  明日のために

 ハリケーンカトリーナが、マイアミに上陸しました。午後8時頃には管理人の住むドラール地区がハリケーンの目に入ったので静かです。朝からオフィスのテレビで一日中テレビのハリケーン情報をつけていて、今日は少し早めに病院を出たのですが、駐車場は停電でエレベーターや、ゲートが動かずに病院から出るのが一苦労。
 道路も、立木が倒れていたり、信号が止まっていたりしてまさに嵐の町です。ガソリンスタンドは車が並んでいますし、多くの店が閉まっています。昨日のうちに、ガソリンを満タンにしておいて良かったです。アメリカに来たときの倍以上もするガソリン代ではかなり痛いですが。

東欧ドライブ紀行(アウシュビッツ=ビナケウ収容所編)(クリックすると拡大します)

 アウシュビッツ収容所の入り口にあるゲート。上には「働けば自由になる」と書いてある。この門をくぐるときに、何を思っていたのでしょう。

 60年前の空もこんなに蒼かったのでしょうか。

 アンネ・フランクが送られたアウシュビッツ・ビナケウ収容所を訪れます。(彼女はその後ドイツのベルゲン・ベルゼン収容所でなくなりました。)ここで行われていたことは 600万人の虐殺という歴史上の記述ではありません。家族を持ち人間として固有の人生を歩んでき人が、一人ずつ殺されていき、それが600万回繰り返されたのです。

 数多くの映画でも撮影されていた、ビナケウ収容所の引き込み線。数多くのユダヤ人がこのホームに着いた後、ガス室へと送られていきました。
 この写真は引き込み線の終着点から撮影しています。これより先に線路はありません。

 今では、多くの観光客が、線路の上を歩いています。

 
 患者さん一人が亡くなるだけでも悲しいのに、600万回ということが想像できるでしょうか。

 多くの子ども達も犠牲になりました。ナチスドイツの医師達も、人体実験に参加しています。
 屋内の展示では、多くの虐殺の証拠が展示されています。
 収容所に到着したときはすべてのもの、その人の歴史をすべて取り上げられてしまいます。
 展示されていた、取り上げられた家族写真が痛々しいです。


狂気と正気は紙一重です。ナチスドイツも人体実験に協力した医師も、おそらく善良な一市民だったでしょう。私たちが同じことを繰り返さないという保証は何もなく、ただ出来ることは同じことを繰り返さないために、歴史に学ぶことしかないのです。

 収容者達を隔てていた有刺鉄線。広大な敷地には、収容所の残骸だけが残っています。広島の原爆記念館と同じように、意外なほど、現在が支配しています。今では、簡単にドイツから車で訪れることが出来ます。

 しかし、僅か60年前にここで多くの人が殺されていたのは代え難い事実なのです。

「このいまわしい戦争もいつかは終わるでしょう。いつかはきっと私たちがただのユダヤ人ではなく、一個の人間となれる日が来るはずです。」

                                   アンネ・フランク

Auschwitz-Birkenau Memorial and Museum(アウシュビッツ記念館)
http://www.auschwitz.org.pl/


8月24日 間違いだらけの肩書き選び 
 
 よく肩書きの英訳はこれで正確なのでしょうかと言われるのですが、元々日本と米国の制度が違うので、正しい訳というものはありません。よく、助手をAssistantと訳すことがありますが、これだと、実験助手のように聞こえます。また、医局長も"Secretary"と訳すと、医局秘書のように聞こえます。たしかに、Assistant Professorと訳すと、何か気恥ずかしいのもわかりますが。
 大事なことは肩書きというのはなめられないためにつけるもの(関西風に言ったらはったりをかますと言うことでしょうか。)ですので、米国向けには、躊躇無くかっこいい肩書きをつけた方が良いと思います。たとえば、外科の場合はこんな感じでしょうか。

外科主任教授 Professor and Chairman of Surgery
外科教授 Professor and Director of Surgery
外科助教授 Associate Professor and Co-Director of surgery
外科講師 Associate Professor
外科助手 Assistant Professor
外科医局長 Executive Director of Surgery
外科病棟医長 Medical Director of Floor
外科外来医長 Medical Director of Clinic
外科部長 Chief Director of Surgery
外科科長 Director of Surgery
外科医長 Director of Surgery / Co-director of surgery 科長がいる場合
医員 Surgeon
医師 Surgeon
非常勤医員 Surgeon / Fellow(専門医研修中の場合) / Chief Resident(一般外科研修の途中の場合)
専修医 Fellow / Senior Resident(一般外科研修中の場合)
研修医 Resident
初期ローテーション研修医 intern

ちなみに
婦長 Nursing Direcotor
主任 Nursing Co-Director
看護婦 Nurse
看護助手 Nursing Assistant
病棟秘書 Secretary

アメリカの場合非常勤という考え方が少ない(元々掛け持ちであるので)ので、わざわざPart Timeなどとつける必要はないとおもいます。

 帰国の引越で困ることは家具の処分です。会社が費用を出してくれる駐在員ならともかく、臨床・研究留学の場合全部自費と言うことになります。そのため、家具類は処分して帰らなければなりません。ただで引き取ってくれる人がいればいいのですが、それでもベッドやソファーなどは運送費がかかってしまうので、そうも行きません。結局は、救世軍にでも頼んで、全部寄付すると言うことになるのでしょう。


マイアミ情報板より(メールアドレスの登録もできます.)

05/08/19(金)17:56:49 投稿者[MOCA]
【No.25】タイトル[クルーズに便利なホテルを探しています]
初めまして。
12月にマイアミ港を出向する西カリブ海クルーズに参加する予定なのですが、その前後泊に利用するホテルを探しています。
港へ行くのに便利で、オススメのホテルがあったら、ぜひ教えてください。
ちなみに、女性三人でトリプルを利用したいと考えています。
どうぞよろしくお願いします。


8月23日 キューバンコーヒー 


ちょっと一服

作り方
 引越前というのはいつも忙しいもので、書きかけの論文のデーター集めや、試験勉強などをする中で引越の準備をしなければなりません。これもすっかり毎年恒例になってしまいました。

 さて、そんなわけで眠りについた直後に成田の動物検疫から午前2時に電話がかかってきました。まったく、夜中の2時に電話をかけて来るというのもどうかしています。しかも、「カナダ経由で輸送する場合は、カナダ政府の発行の書類じゃないと輸入できないのですよ。・・・」
 結局、バンクーバー発のJALのチケットは泣く泣く捨てるしかありません。どうも、JALにはなかなか乗れないようで、ダラスに来るときも9.11事件で乗るはずだったJAL便が廃止になって、結局アメリカン航空になってしまいました。今回も、結局はシアトルからのノースウエスト便と言うことになります。残念。
 ですが、ノースウエスト航空、犬用の貨物の搭載可否が即答ででます。それに比べると、JALは最大2日間待たないといけないので、その点ではノースウエストの方が優れています。しかも、シアトル便にはA330型機が就航しているので、比較的快適な旅行が見込まれます。

 衆議院総選挙も迫ってきましたが、遅ればせながら管理人も選挙人登録をしてきました。ダラスでは、領事館が遠かったため登録できませんでしたが、マイアミでは近くに領事館があります。しかし今からだと、投票用紙の到着が間に合うかどうか微妙なところですね。この選挙人登録、衆院解散のように急に選挙が行われる場合には間に合いません。通常登録に2−3ヶ月かかります。引越と同時に登録をしておく必要がありますね。

 コーヒー欠乏症にかかっている、当院小児移植外科、秘書さんがキューバンコーヒーメーカーを購入してくれました。それまでは上の写真のように、外のキューバンコーヒー店にて一服しなければなりません。この場合はちょっと一服しているところを、上の先生にに見つかる可能性があります。(イメージ図)
 久しぶりに漂うコーヒーの良い香り。これで、論文もはかどるでしょうか。


 さて、闘病記を書かれる移植患者さんがいらっしゃいますが、移植後かなり経っても日記を書き続ける方は比較的少ないです。そんな、肝移植を受けられた患者さんの日記をご紹介します。

三宅健(Ken Miyake)ホーム…ある肝移植者の記録
http://home.b-star.jp/~miyakesh/


陽佑ちゃん移植報告(手術後238日目)(クリックすると拡大します)

 今日は陽佑君の最後の内視鏡の日です。ちょっと風邪気味ですが、そのほかの経過は順調です。日本帰国も後もう僅かですね。ルナちゃんは今日も一緒です。
 オフィスにもよって、秘書さんと藍原さんと記念撮影です。



8月22日 キャンセル 

 日本では37例目の脳死移植のうち、心移植と、肝移植が医学上の理由で中止になったようですね。移植臓器が何らかの理由でレシピエントに適さないということで、移植が行われないと言うことはよくあることで、こちらでも、このまえ多臓器移植の準備をしていたのですが、途中でドナーが様体が急変した(クラッシュするという)ため、中止になってしまいました。肝臓や腎臓移植の場合はそれでも緊急に臓器を摘出して移植に用いることが出来ますが、小腸移植や多臓器移植は、臓器の低循環への耐性が弱いので中止にすることになります。
 脳死移植の場合は、中止にしたとしてもまた次の機会を待てば良いため、不安な臓器の提供を受けるよりは、安全な臓器を待つことになります。


8月21日 浦島太郎 

 帰国した後には、生活のセットアップを一から始めなければなりません。ところが、4年に満たない、滞在だったのに、すっかり浦島太郎です。
 携帯電話は、出かけたときはカメラ付きがちらほらだったのが今ではすっかりPDAです。インターネットはISDNから、光ファイバーへ。テレビは液晶やプラズマで地上波デジタルへ。ビデオはVHSから、HDDつきDVDレコーダーへ。洗濯機は縦型ドラム式 なんのこちゃら?冷蔵庫は変わらないかと思ったら、光を照射してビタミンCを増量する機能とか。
 アメリカの家庭電化製品は日本の数年遅れているので勉強しなければなりません。こういう細かいところに気を使うところが日本の技術を支えているのですね。


8月20日  まいど

 ドラール地区の住民には待望の日本食レストランが昨晩開店したのをうけて、管理人も早速訪れてみました。2004年10月11日の日記で書いたJuscoというレストランが、日本人の手によって新しく生まれ変わっています。
 店名は関西出身から取って「まいど」 まだ、開店したばかりなので、看板も新しいものが出来ていません。
 こちらで、握り寿司と一品をいくつか取りましたが、関西風の薄味で、日本人の口には合うものです。メニューも「照り焼きチキン」のようなものはなく、ラーメンまで含めた日本人向けのものばかりなので、外国人にはちょっと物足りないかもしれません。

 定食メニューや、デザートメニューももっと取りそろえてくれるといいかもしれません。店内やトイレの装飾や音楽などもこれからそろえられることでしょう。

 当面や休み無く営業して、夜は6時から。来週の昼からは11:30からランチも提供される予定です。

4267 NW 107th Ave. Miami 305-592-4002

東欧ドライブ紀行(ウイーン編)(クリックすると拡大します)

きちがい塔 入場者 良い雰囲気です
 オーストリアに行ったら是非行ってみたかったところが、ウイーン大学にある病理・解剖博物館。週のうち、数時間しか開館していない貴重な博物館です。
 ウイーン大学構内の奥のにある、「きちがい塔(Narrenturm)」と呼ばれている、ひときわ異様を放つ円形の建物です。建物を見るだけでも価値があります。
 内部には、結核や、性病などの感染症の展示や、解剖台や昔の診察室、薬局などの展示もあります。病変部のロウ模型はまるで本物のようです。
 医療関係者ならば、2回の展示も見ることが出来ます。こちらは、ホルマリン標本や骨格標本が所狭しと並んでいます。
 ウイーン大学といえば外科学の大家ビルロートが働いていた大学。また、フロイトもこの大学で働いていました。近くにはフロイト博物館もあります。

 大学のすぐ近くに地下駐車場があり、また、大学構内にはスーパーやレストランもあります。入場料は2ユーロ。

Pathologisch-anatomisches Bundesmuseum(病理解剖博物館)
http://www.narrenturm.info/


8月19日 犬の入国 

 帰国に際して最も手続きが煩雑なのが、犬の検疫です。40日前までに検疫事務所に届けなければなりません。届け出はオンラインでも出来るのですが、年中サーバーが落ちていて、なかなか完了しません。それでも、やっとの事で、「狂犬病予防法および家畜伝染病予防法にもとづく犬の輸入に関する届出書」という長い届出書を提出することが出来ました。
 それ以外にも、引越業者の予約、衛星放送の解約、ケーブルネットの解約の手続きをします。

陽佑ちゃん移植報告(手術後234日目)(クリックすると拡大します)

 リハビリテーションのために今日は来院です。鹿児島大学の交換留学生もオフィスで陽佑君に会うことが出来ました。ルナちゃんも元気にしています。現在のところ経過は順調です。
 9月4日のAA1511でマイアミを出発します。マイアミ生活も後のこり僅かです。


8月18日 To Coffee Drinker 
 
 管理人の医師になってからの今までの朝一の仕事はコーヒー作りと言うほどコーヒー好きです。この病院で良いコーヒーが手に入るのは、小児科の事務所だけだったのですが、帰国後一番困ったことはこの張り紙。小児移植外科にコーヒーメーカーを入れるのは、いまや最優先のプロジェクトです。

 さて、カンクン旅行の時のレンタカーの保険は無事に支払われました。今回はクレジットカード付帯のCDWを利用しましたが、特に問題なく支払われましたね。レンタカーを借りる際のCDW(車両保険の様なもの)はかなり高額なので、そのためだけにでもクレジットカードを作る価値があります。


8月17日 同窓会 Reunion 

 東ヨーロッパを巡る旅より戻ってきた管理人です。旅行記に関しては、後ほどアップすることとしましょう。今回の旅行では、プラハからフランクフルトへ向かう途中で、ダラスでのフェローの同期であるマーティン先生のところを訪ねてきました。彼は、現在ドイツに暮らしています。 
 ドイツでの暮らしはなかなか良さそうですが、病院は旧式な上、彼の住んでいるところは旧東ドイツ地区で、性格的にもなかなか融通が利かないようです。
 そんな話しをしながらあっという間に時間が過ぎていきました。こうやって、昔の仲間に会うことが出来るのも学会?の楽しみです。


8月4日 ACてなんじゃろ 

 相変わらず、出発前まで準備が終わらない管理人です。夜中に、テレビをつけながら仕事をしていたら、よく公共広告機構の宣伝がやっていたものですが、現在、「新しい人生」という臓器移植に関する宣伝をやっているそうです。ACのサイトからも動画が見られるようですので、こちらからどうぞ。

新しい人生
http://www.ad-c.or.jp/campaign/all/2005_4.html

 さて、管理人の方も帰国の準備です。今日は日通の見積もりが来ました。日本行きの航空券も予約が終わりました。早割42というものを使うと、かなり安く購入できるようです。人の予約と共に、犬のケージの予約も取ります。こちらは返事がかかってくるのに1日かかります。
 検疫の予約も現在ではインターネット上から出来るようです。ただ、今日はサイトが落ちているようで、出来ずじまいです。


8月3日  帰国が決まりました。

 今晩は管理人です。何でこんな時間に起きているかって、そう、スライドが未だ出来ていないのですね。

 さて、当院で、多臓器移植を受けられた大橋陽佑君の最後の外来日と帰国日が決まりました。最後の外来予定日は9月1日で、もう一回受診することになっています。この日の判断で退院が最終的に決まります。

 肝腎の帰国日ですが、9月5日(月) AA175便 成田着1:15pmです。日本で陽佑君をお待ちの方々まちどうしいことだと思います。

陽佑ちゃん移植報告(手術後221日目)(クリックすると拡大します)

 先週の木曜日は久しぶりの外来です。現在のところ順調な経過です。もう動物園にも行かれますし、海に行くこともできますよ。マイアミを去るのもそう遠くはないでしょう。
 ルナちゃんは外来に一緒についてきていますが、少々退屈ですね。



8月2日  Make A Wish

 子ども達がお世話になることも多い、Make A Wish。 野口宇宙飛行士よりメールがとどいたようです。以下の文章はMake A Wishのホームページ内からの引用です。

宇宙で輝け、みんなの夢

難病と闘う子どもたち101人の絵が宇宙へ

スペースシャトル「ディスカバリー号STS-114」が、7月26日午後11時39分(米国時間:7月26日午前10時39分)フロリダ州NASAケネディ宇宙センターから、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンの難病と闘う子ども達の絵を乗せて宇宙へ飛び立ちました。

難病と闘う子どもの夢をかなえることを唯一の目的としているボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン(MAWJ)」では、2002年渡辺洋文君の「NASAへ行きたい」という夢の実現のお手伝いを致しました。その折、NASAで野口・向井・土井 宇宙飛行士にお会いした渡辺君は、宇宙への夢をさらに大きく広げました。また、宇宙飛行士も、難病と闘いながら夢を描き続ける子どもたちにエールを送りた いという思いを抱かれたのでしょう。この少年との出会いから、野口飛行士がスペースシャトルに搭乗する際、MAWJの記念品を公式フライト品として掲載し て下さるという話が生まれました。


http://www.mawj.org/

  「メイク・ア・ウィッシュ」とは英語で「ねがいごとをする」と言う意味のボランティア団体です。3歳から18歳未満の難病とたたかっている子どもたちの夢 をかなえ、生きる力や病気と闘う勇気を持ってもらいたいと願って設立されました。メイク・ア・ウィッシュは、独立した非営利のボランティア団体で、宗教 的、政治的団体ではありません。

 


8月1日  学会へ行こう  東欧編 その3

 結局、抄録書きに時間がかかったため、スライド作りがぎりぎりになってしまいます。何時になったら余裕を持って作れるようになるのでしょうか。
 さて、今回の旅行は今までとうってかわって、全部のホテルを予約しておくことにします。その時に、便利なのがホテル予約のサイト、ドイツベースの http://www.hotel.de/ を利用します。このサイトは、expediaと違って、かなり直前までキャンセルが可能だと言うことも便利なところです。

 アメリカでの旅行も後2回、何か寂しくなりますね。

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