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What's Newー今日の呟きー
(2003年12月)

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このサイトはフィクションです。実在の人物・団体・生活などには、いっさい関係ありません。
The persons and events in this site are fictions. Any similarity to actual persons or events is unintentional.


12月31日 大晦日 New Year Eve  

 こちらはまだ新年を迎えていませんが、日本の皆さんあけましておめでとうございます。アメリカの方は、カウントダウンの準備をしていることでしょう。管理人は、今日も当直のため待機中です。朝に、ポテンシャルドナーの電話が来たのですが、今のところ落ち着いているようです。

 日本にいたときだったら年末年始といったら、急ぎでない患者さんは自宅に帰って頂いて、予定手術も入っていなくて病棟はのんびりとした物です。それに対して、こちらでは、大晦日の今日は全く通常通りに病院は開いています。明日だけが休みになるのですね。

 それではアメリカの皆さんよいお年を。


12月30日 実習体験記  後編 

 後2日で今年も終わりですが、アメリカでは年末年始を重要視しないため、あまり実感がわきません。看護婦さんの「A Happy New Year!」という帰りの挨拶が、年の瀬を感じさせます。
 1月からは新しいFellowとResidentを迎えるので、体制も一新です。どんな新人が来るのか楽しみな物です。

見学体験記 後編

アメリカの移植事情を実際に体験してみよう!

 アメリカにきて7日目についにドナーがでました。夜中にレジデントの先生に起こしていただいたのですが、寝ぼけていた時に電話をとったので最初なにが起こったのか理解できませんでした。恥ずかしいですね。寝ぼけ眼を擦りながら、飛行機で隣町まで。飛行機で取りに行くのは知ってたけど、怖いですね。うれしいことにドナーのオペに手洗いさせていただきました。脳死移植が少ない日本では学生が手洗いできるなんてあり得ないですね。なかなか貴重な体験です。心臓外科なんかで人工心肺に載せる時に心臓を止まるのを何度も見てきましたが、このオペでは、止まったらもう二度と動かないのです。そういうこともあって、心臓が止まる瞬間はなんとも言い難い気持ちに包まれました。医学生として、移植外科に興味がある物としては、脳死は人の死と理解しているつもりでしたが実際に体験してみると感情的に割り切れてない自分がいたりして、意外にショックなものですね。非常にいい経験でした。
 病院にレジデントの先生と摘出した臓器と一緒に帰ってきました。で、そのまま移植のオペです。残念ながら手洗いはできなかったのですが、オペを見ることはできました。台に乗っていても、深い場所だと見えないので困っていると外回りの看護婦さんがビデオを付けてくれまいた。いい人達ばかりですね。ただビデオの場合オリエンテーションが分かりにくくてちょっと何をしてるのか分からないですね。ここらへんは経験の差なんでしょうか。
 オペも上手くいって、患者さんはICUへ。今日は徹夜だったので回診が終わった後に何もなかったら帰って仮眠でも、と思っていたのですが、回診の後、アテンディングの先生に新患のプレゼンテーションを明日してみないか。と言われたので、ここで引き下がるのもなんか恥ずかしいですし、引き受けます。「ヒー、英語で病歴とかとるのかー」もうパニックですよ。ただ、上野先生がバックアップについて下さったのでなんとかやり抜いて次ぎの日のプレゼンもなんとかなりました。患者さんも僕の変な英語によく耐えて協力していただいたんですけどね。
 さて、総じての感想ですが。アメリカの医学教育は日本よりも数段上というのは、本当のことなんだと思います。ただ、それに関してはシステム上のことが非常に絡んでいると思いますし、これから日本の医学教育も良くなって行くと期待しています。そして医療のレベルやシステムの違いについてですが、これは一長一短だと思います。実際に提供している医療というのはそれほど変わらないものじゃないでしょうか?ただ、システムはアメリカの方が分業化が進んでいるために、病棟でエコーを撮るなどいったことが簡単に行えません、この点は日本の方が楽でいいなーと思いました。
 僕が体験した多くのことは上野先生のダラス通信で文字で確認できることです。しかし、実際に自分の目で見たり、体験したものと文字から想像していたものと違うなという部分が結構ありました。そういう意味では移植に興味があり、アメリカに臨床留学などを考えている人などは一度、上野先生の下を訪れてみてはどうでしょうか?
 英語が苦手でも得るものは多くあると思います。でも英語が得意だったら同じ経験でももっと得るものが多いかもしれないです。そういう意味ではできる限り英語を勉強して行かれた方がいいかもしれません。

「海外学生実習」を更新しました。

ダラス情報板より(メールアドレスの登録もできます.)

03/12/31(水)09:31:15 投稿者[よねはら]

【No.24】
タイトル[車売ります]

来年2月に帰国するので車売ります。
00年型トヨタカムリLE  ベージュ22kマイル $11K
01年型トヨタカローラ


12月29日 実習体験記  

 今日はダラスの後にフォートワースの回診。医学教育振興財団より学生時代の実習の体験記がリンクして頂きました。さて、さて、先日見学に来た学生さんが体験記を送ってきてくれましたので、こちらにアップ致します。

見学体験記 前編

アメリカの移植事情を実際に体験してみよう!

 今回11月14日に渡米し、15日から19日までの5日間ダラスの移植外科にて見学をさせていただきました。「せっかくアメリカに見学に来ているのだから、日本人と日本語で話していても仕方ないだろう」と気を遣っていただき、ちょうどローテーションで回られているレジデントの方についてまわることになりました。
 始まりは、朝7時半〜8時の間に病棟に入院されている患者さんの容態のチェックです。移植後の患者さんなのですが、クリティカルな時期はすでに過ぎ免疫抑制剤のコントロールなどで入院されている患者さんが主だったと思います。まず研修医の方についていき、どういう会話を患者さんとしているか、どういったことを重点的に聞いているか、等を乏しい英語力ながら集中して聞いていたのですが、この点ではおおむね日本の病院と同じだったと思います。ただ、ひとつ驚いたことが、毎朝検査結果などを研修医の方がチェックするのですが、なんと!その検査結果や体重の変化、バイタル、尿量などの時間経過の表が患者さんごとの病室の壁に貼られているのです!!これは衝撃でした。研修医の方と一緒に回る回診の後に、10時ごろアテンディングの先生と回診をするのですが、その時などには患者さんはそのwall chartを前に、「この数値が気になる」「この数値があがっているけど、大丈夫なのか?」といったことを積極的にアテンディングの先生に質問し、アテンティングの先生は懇切丁寧に説明されていました。それを見て私は「これは日本では見たことない風景だなー、日本ではここまでのことはちょっとできないだろうなー」と密かに思いました。

 そして研修医の方の優秀なこと!必要な情報を朝の研修医の回診でパッパッとメモって、アテンティングとの回診ではメモ程度のことを即興でまとめてパッパッとそれぞれの患者さんをプレゼンをしていきます。「うーん、アメリカの研修医は日本では3年目以降の実力にあたると聞いていたけど本当だなーこりゃー」と目の前で繰り広げられる研修医とアテンティングの姿に納得です。
 さて、なかなか肝移植がやってきません。こればかりはドナーがでないとどうにもならないので仕方ありませんね。しかし、そこは上野先生、私にアメリカの医療を少しでも多く体験させてくれようと色々見せていただきました。肝生検なども、日本とは違ってエコーを使わないんですね。ちょっと怖いですね。レジデントの先生に聞いてみたところ、「エコー?使わないよ、必要ないじゃん」「・・・」必要ないのか・・・・。ここらへんは医療経済とのかねあいなんでしょうね。


12月28日 ドイツに行ってきます。  

  当直あけで、今日は休みです。朝に、ダラスを回診して昨日の肝移植の患者さんの無事を確認し、フォートワースの回診をした後に、出かけることにします。さて今日の行き先はどこにしようかということで、ドイツの町並みがあると聞いた、Fredericmsburg という町に出かけることにしました。写真を撮ってきて、聖先生に自慢をしようという計画です。(彼はドイツが長いので。)
 さて、!-35を南に向かいAustinへ向かいます。Fredricksburgはそこから、1時間30分程度片側二車線の道が続くので、比較的早く到着します。
 AustinとFredricksburgの間のJohnson Cityという町で、ダラスにいる人にとっては環状道路I-635通称L.B.Jで有名な、Johnson大統領のゆかりの地である、Johnson 国定史跡National Histric Parkに寄ります。
 ここは、生家がある市内の部分と、牧場の部分と2カ所に分かれています。日本人にとってはなじみの薄い大統領ですが、さすがテキサス出身、国定史跡になっているのですね。牧場はバスツアーのみで見学できます。管理人は時間がなかったため割愛としました。

 さて、今日の目的地のFredricksburgですが、Austinからの道US290に面しています。「ドイツの雰囲気そのまま」というふれこみだったのですが、うーん。西部の田舎町にドイツ語の看板が掛かっていることもあるというところでしょうか。教会を中心としたドイツの町並みの一角が保存されていることを想像していたのですが、テキサスのにおいぷんぷんです。ドイツの町並みを期待していた人にはがっかりするでしょう。それでも観光客で、にぎわっていました。観光案内所は通りから少し奥まった、国立太平洋戦争記念館の向かいにあります。

 期待していた、Fredricksburgにがっかりした後、だめもとで、Enchanted Rock State Natural Areaへと向かいます。Fredricksburgからは、20分ほど。入り口で、気のよさそうなお兄さんの「1台$10です。」という声に、「国立公園でもそんなにとらないのに高いな。」と思いつつも中に入ります。
 しかし、この州立公園、テキサスのエアーズロックともいうような、大きな一枚岩の山で、20分ほどで上ることができますがなかなか楽しめます。犬ずれで上っている人も多く見かけましたが、何かあるのでしょうか。意外とおすすめです。

 さて、帰り道、インターステート沿いには花火やさんを多く見かけます。大晦日のカウントダウンようでしょうか。しかし「1本買ったら5本無料」という看板をよく見かけましたが、これってただの、6本単位で打っているということでないのでしょうか。

 この高速沿い、スターバックスのドライブスルーをよく見かけます。その一軒に入り、フラペチーノを注文したのですが、スターバックス、人によってかかる時間が違うのと、いろいろ混ぜることを考えると店内で買った方がいいかもしれません。

 かえってから気がついたのですが、National Park Serviceのホームページが更新されたようです。前よりはもっと見やすくなったかもしれません。

 本日の走行距離 612マイル(979km)

「ダラス近郊ガイド」を更新しました。


12月27日 クリスマスの後に  

 4時から肝移植の術者の後に、回診。そのまま当直。さて、今でも、患者さんのDNRのムンテラをするのは苦手です。DNRといっても、ほとんど安楽死と同じ意味(モルフィンドリップにして、昇圧剤と、酸素を止める。)なので、未だに慣れません。家族が、少し希望を持った後の急変などは、家族も動転して、こちらもとても心が痛みます。そんなときに、頼りになるのはICUの看護婦さん。結局はボスを呼ばなければならないこともありますが、家族にとっても信頼が厚い場合も多く。大いに助けてくれます。


12月26日 10まで数えるのよ。  

 クリスマス中働きづめたった研修医がかわいそうなので、今日はお休みにします。そんなときに限って、ドナーがあるんですね。管理人は、エルパソへと、夜のフライトです。さて、いつものようにエルパソの病院で、ドナーの手術をするのですが、あまりドナーの手術のない病院だと、見物の人が大勢いて、手荒いも2人ついたらりします。
 その手洗いの看護婦さん、「私日本語を習っていたの。」といって、1から10まで数えて見せます。ちょっと、習っただけでも話しかけるところはいつも感心しますね。
 「さよなら」はAdios!という意味だと、最後に教えて、肝臓と膵臓、腎臓を持ってダラスへと帰ります。


12月25日 クリスマス  

 今日はクリスマスの休暇。フォートワースへの回診のあと、その後はお休み。


12月24日 クリスマスイブ  

 当直。早朝に腎移植。レジデントではだめだということで、管理人が手術に入る。。


12月23日 いい医師とは  

 車のState Inspectionを通す。オイル交換のついでに20分くらいでできるので、日本の車検に比べると至って簡単。


12月22日 Eat more chicken .

 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診。掲示板へのお返事が遅れていますが、しばらくお待ち下さい。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
1.逆さ7up。味は変わらないの?
2.ICUの掲示板。写真は食用でなくてペットのニワトリです。


12月21日 手術室のクリスマスパーティー Christmas Party  

 昨日は手術室のクリスマスパーティー。写真は「手術のお作法」にアップしてあります。
  Pictures in Christmas Party are posted on "Surgery."

「手術のお作法」を更新しました。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
 手術室のクリスマスパーティー


12月20日 手術の喜び その2 Delight of  Surgery  

 さて、結局前の手術から押して、バックテーブルは3時半、移植が始まったのは4時半から、最近はいつも術者をさせてくれるので、そういう点では朝早くてもあまり苦になりません。これが鈎引きだと非常につらい物です。肝移植は8時には無事に終わりました。 「今日はスムーズだったね。」と、麻酔科の先生がほめてくれました。朝までに終わると、麻酔科や看護婦さんにとってもありがたいのです。特に今日は土曜日ですからね。
 手術というのは麻酔科にほめられるのが一番うれしいですね。外科は意外と他人の手術を見る機会が少ないので、麻酔科医が一番数多く他人の手術を見ているからです。
 今晩は、手術室の看護婦さんたちとクリスマスパーティーです。病棟のパーティーがないのにもかかわらず手術室のがあるということは、それだけ大切にしていることなのでしょうか。手術に一番大切なのは機械出しの看護婦さんですから。


12月19日 手術の喜び Delight of  Surgery  

 結局、腎移植が始まったのは夜中です。今日は、レジデントと2人で手術。レジデントが前立ちの場合は、向こうは術進行がわからないので、全部指示を出しながらやらなければいけません。とくに、移植の場合は、いったん、臓器の吻合に入ってからは一刻の時間を争うので、非常に緊張します。たとえば血管吻合した後に、対壁も縫い込んでしまったとかいうことになったら、取り返しのつかないことになります。 
 この緊張感、何に似ているかと思ったら、グライダーのソロフライトに似ています。グライダーのトレーニングも最初は教官と二人で飛んでいるのですが、初めて一人でフライトするときが来ます。
 ひとたび離陸してしまえば、もう誰も助けてくれません。ちゃんと滑走路までたどり着かなければなりません。一人で空を飛んでいる満足感は大きいですが、緊張も非常に大きいのです。着陸したらほっと一息です。
 腎移植も、血管吻合が終わって、再還流して、臓器に血流が戻るとほっとします。少したつと、尿管から尿が排出されてきたときはうれしいものです。

 さて、腎移植が終わると、朝はダラスの回診、午後はフォートワースの回診に行きます。フォートワースの回診中に「今から40分後にLove Fieldまで来てくれ。」と無茶なことをいいます。60kmくらい離れていて、途中の道路も結構渋滞するので、とても無理です。結局30分遅れで、空港に到着、我々の飛行機は、ドナーの手術へ向かいます。
 結局ドナーから戻ってきたのは深夜、肝移植は午前3時からです。ちょっと早すぎるんではないかい?


12月18日 ご愛読ありがとうございます Thank you for reading.

 皆さん今晩は。今は腎移植の手術待ちです。バックテーブルをしようとして、手術室に降りたら、まだ氷ができていません。臓器の前処理をするのには冷やしておく氷が必要なのです。氷ができるまではしばらくかかるので、待ちぼうけです。
 それはさておきとして、今日20,0000のカウンターを迎えました。今まで訪れてくださった方々ありがとうございました。
 町は、すっかりクリスマスシーズンを迎え、家々が電飾で彩られています。この時期になると、ほとんど英語もわからないので、ダラスに降り立った、2年前が思い出されます。あの時は、相当心細かったのですが、慣れれば慣れる物ですね。
 それでは、氷ができあがったようですね。腎臓の前処理をしに、手術室へ降りていくこととしましょう。


12月17日 さよならクリエ  

 今日は当直ですがつつがない一日です。
 さて、メールで質問があったのですが、アメリカでは、チェックを郵送して支払いをすることも多いので返信用住所のシールを作っておくと便利です。Address Labelといいますが、いくつもの会社があってインターネットからも簡単に注文できます。一例のアドレスをあげておきます。

Colorful Image  http://www.colorfulimages.com/

 すっかり時間がたってしまいましたが、ソニーのクリエSJ33は「落下による破損の疑いあり」ということで、保証修理はされませんでした。もちろん、有償で修理するのはあほくさいので、修理せずに返却です。これで、「さよならくりえ」ですね。
 身の回りでも、T3を使っている人はかなり多いです。かなりの大ヒットのようです。


12月16日 チームワーク Teamwork  

 残念なお知らせです。当院での移植を希望されて、渡米の準備をされていた患者さんが、残念ながら渡米準備中になくなられました。やはり、5000万円に近い、治療費用が問題であったようです。命はお金では買えませんが、お金がなくてはチャンスもないのです。
 いつもいわれていることではありますが、日本で移植医療がアメリカと同じようにあればこのようなことは起こりません。非常にやるせないです。
 日本でもウイルス性肝炎や、劇症肝炎が保険適応になったり、小児の脳死を認める方向へ少しずつ進んでいるようです。待っている患者さんに同じ医療が早く受けられるようにしていかないといけないですね。
 謹んでご冥福をお祈り致します。



 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診です。
 さて、先日ICUの患者さんの話をしましたが、アメリカのICUの管理は多くの人が携わっています。ICU専門医がおいてある病院も多いのですが、当科の場合は、移植外科が直接見ることになっています。さて、重症感染症の患者さんのためにはどれだけの人が働くでしょうか。主治医と看護婦さんは容易に想像つくかと思いますが、まず、人工呼吸器を管理する、呼吸療法士。人工透析を回すには腎臓内科に依頼をして、また、透析看護士がつきます。感染症科の医師、薬をチェックする臨床薬剤師。栄養管を入れる、消化管看護婦、中心静脈栄養や、経管栄養を計算する栄養士。家族の世話をする、ソーシャルワーカー。看護助手なども含めると多くの人たちが働いているのです。

 さて、尾中先生もVISAを待っています。管理人もVISAが更新されなければ、一月でおしまいです。VISAが切れればすぐに帰国しなければならないのですが、ここにいるとなんだかのんびりしています。尾中先生も同じ立場なのですが、どうなることでしょうか。

 さて、管理人のアパート、先月管理会社が変わったと思ったら、また変わりました。今度は分割されて売却されたようです。こうやって、アパートというのは転落していくのでしょうね。少しずつ管理が悪くなって、犬の糞なども目立つようになってきました。暖炉もいつまでたっても治らないので、管理人が自分で直してしまいました。後、半年くらいはもってもらいたい物です。

 ぼちぼちと、クリスマスカードが舞い込むようになってきました。お送り頂いた方ありがとうございます。年賀状のように、元旦にまとめてつくのもうれしいですが 12月の頭くらいには到着するので、長く楽しむことができます。

 管理人と同じく研修中の外科医のサージャンさんのサイトです。赤裸々な日常が、淡々と語ってあります。毎日こんなにかけるなんてすごいですね。具体的な外科医の研修生活を知りたい方は是非どうぞ。

 外科医の育つまで http://www.kjps.net/user/mn8860/

「その他のリンク」を更新しました。


12月15日 おはよう  Welcome back to the world. 

 今日は肝移植の術者。週末はフォートワースの回診だったので、久しぶりにダラスです。さて、この仕事をしていて何がうれしいかといえば、やはり患者さんが助かったときですね。

 この前の話しですが、10日間くらい、生死の間をさまよった患者さん、やっと抜管にこぎ着けました。最も、、命が助かったといっても低酸素血症脳の機能が戻らないのが医師としては次に怖いことです。

「上野先生。」 と患者さんが声をかけます。
「おはよう。やっとお目覚めだね。10日前のこと覚えているかい?」と問いかけます。
「よく覚えていますよ。」患者さんは少しはにかんだように答えます。
「少し驚かしてくれたね。でももう大丈夫だよ。」 
 いつも心配そうに付き添っているご主人にも、これで顔向けができます。

 管理人もさすがにどきどきしましたから。彼女は、ショックになったことの後のことを知りません。医師としては当然のことをしただけですから、別に誰もほめてくれませんが、管理人はやっぱりうれしいものです。

 さて、今日は珍しい獣医さんの留学のページをご紹介します。フロリダ大学に留学中の獣医師さんのサイトで、「海外留学したい獣医のML」も運営されています。

 獣医のアメリカ留学 http://plaza.ufl.edu/hiro/hirowebsite/

「その他のリンク」を更新しました

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
1.ICUのクリスマスリース
2.リースの抽選のチケット


12月14日 Advent Glogg  

 フォートワース回診の後、加藤牧師の知人に誘われてダウンタウンの第一バプテスト教会のクリスマスパーティーに顔を出してきました。日本人のチャペルがあって英会話クラスに参加されている方も多かと思います。クリスチャンでない管理人にとっては、結婚式以来の教会ですが、楽しまさせて頂きました。ジンジャーブレッドハウスまでいただいてありがとうございます。
 引き続いて、ボスの家でのクリスマスパーティー。Advant Gloggというパーティで、ボスの故郷のスエーデンの行事です。Adventは12月の第一日曜日、イエスキリストの降臨を祝うクリスマスの始まりです。Gloggはクリスマスの飲み物で体が暖まります。
 ボスの家のあるハイランドパークは、この時期はクリスマスの飾り付けがきれいで、それを見に来る観光客でにぎわっています。馬車やリムジンのツアーまででています。一番にぎやかなのはArmstrong st.です。

ハイランドパーク馬車ツアー
 http://www.threejayscarriages.com/

 さて、12月9日のWhat's Newのエッセイですが、このエッセイを掲載した編集の方からの意見を求められた物です。活発な掲示板へのご意見ありがとうございます。いずれにせよ、いろいろ考えさせられる物です。ちなみに管理人のコメントは次の通りです。

 あくまでも病院のHPや、刊行物は患者さんが読むことを念頭に置かなければなりません。私も自分のサイトを運営していく上では、常に、患者さんが読んでいることを最重点に考えています。
 この文章をこの医師がどのような観点でかかれたのかはわかりませんが、患者の立場からいったらただの不愉快な文章に過ぎないと思います。これが事実であれ夢であれ、医師がこのようなことを書くということが問題になると思います。
 医師は専門職ですので、(患者さんの前で)本音を垂れ流すことは許されないことでしょうし、本音を語るのは情報公開とは違った次元の話しだと思います。本人自身が夢の話しだといっているのですから、医療事故の情報公開とは別の議論だと思います。わたしの、この出来事が事実であり、病院の事実の報告としてされるのならば、大歓迎です。
  また、サイト上のデーターと出版物とは全く別のメディアだということは認識されていた方がいいと思います。サイト上のデーターは切り貼りが可能で、検索で、一部のデーターだけが流出する上に、一度キャッシュに取り入れられると、未来永劫にデータが残ることになります。たとえば、両親を殺した少女のサイトは閉鎖されているのにもかかわらず、そのミラーサイトはいくらでもみることができます。
 ですから、苦情が来たら閉鎖したらいいという考え方もやめた方がいいと思いますよ。
 もちろん、責任は著者だけではなくて、それを掲載した、図書室や病院も見識も問われると思います。というか、図書室の責任の方が重いですよね。
 だって、医師が「教育ママゴン風の患者さん」と思いながら診察しているというのを、載せるだけでもまずいでしょう。僕が読んだら抗議しますよ。
 
「薬学留学ガイド」を新規公開しました。「日本人会」「ダラス観光ガイド」「近郊観光ガイド」を更新しました

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
1.頂いたジンジャーブレッドハウス
2.ハイランドパークのクリスマスの飾り付け


12月13日 武士道 The Last Samurai  

 クリスマスの定番であるらしい「Nutcracker」ダラスフォートワース地区にも来るのですが、フォートワースの回診の後、見に行こうとしたところ、2000人近くはいるホールが満員、とても予約なしだとみられません。すこし、なめていました。
 そんな中、オイル交換をしに病院の近くのお店へ、住所を聞かれるとダラスからということで不思議がられます。こういうときアメリカ人は根掘り葉掘り聞いてきます。「近くの病院に勤めているんだ。」と答えれば、「何をしているんだ?」ときかれ、「移植外科だ。」と答えると、「それはWonderfulだ。」とさんざん褒め称えられます。おかげで、支払いの後にお手洗いに行ってからかえろうと思っていたのですが、とてもそのような雰囲気ではなくなってしまいました。
 ついで、パーツ屋で、ワイパーの交換、アメリカの不思議なのは、ワイパーのアセンブリーもブレードだけの交換も同じ値段。ブレードのリフィルを買う人がいるのでしょうか。このように、大きい方が安いということがたびたびあります。

 この時期になるとクリスマスパークという、ライトアップした公園ができます。ダラス近郊で有名なのはサンタランド(http://www.santalandtexas.com)。Tylerに北にありダラスからは1時間30分くらいです。ただ非常に混んで、1時間くらい並ぶのは必至です。
 近くにもWonder Land(http://www.wonderlandbynight.com/)やChristmas Light of Texas(I-20 Exit 519)などありますが、Santa Landに比べると小物です。並ぶのがいやな方にはどうぞ。

 さて、アメリカ人にも評判の「The Last Samurai」みてきました。すばらしい映画です。Wonderfulです。アメリカ人にこんな映画を作られてしまってどうしたらいいのでしょうか。ここまで、Spiritを理解しているのでしょうか。最も、観客のアメリカ人が理解しているのかは謎です。管理人が涙を流すところを、笑っていることもありましたら。
 日本のSpiritが西洋から輸入された連射砲の前に、簡単に敗れ去ったとこ。そして、みなが頭を下げるところ、涙なくてはみることができません。
 個人的には、そこで桜の花をバックに終わるのが美しいと思うのですが。
 トムクルーズが、条約をやめさせたところとか、たかとハッピーエンドになるところなど、その後の続きはハリウッド的で余計な感じがします。彼が、彼女と一緒に暮らしたということをにおわせるくらいが切なくて美しい終わり方ではないでしょうか。
 ともかく、前評判に違わずいい映画です。おすすめします。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
フォートワースの日本庭園の写真です。秋の雰囲気をどうぞ。


12月12日 if〜もしあなたが、お医者さまの妻になったら  

 看護婦さんが「上野先生チケット買わない?」といってきました。ICUには大きなリースが飾ってあるのですが、クリスマス前に、リースを抽選で一名様にプレゼントしてくれるそうです。楽しみにしましょう。

 ジッポさんのいやしのつえhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~iyatsue/)で紹介されていたのですが、日本で「if」という番組をやっているようですね。
12月6日の放送分「if 〜もしもお医者様と幸せすぎる結婚を したら」(http://www.ktv.co.jp/if/


 番組の中で16人のアンケートの結果。

お医者様の妻でよかったと思う
16人/16人中

 「...」


12月11日 年寄りがいなくなった後で  

 今日は腎移植、昼にはM&Mのプレゼンテーションをして、その後フォートワース。かえってきてから、昨日の退院サマリーの続き。
 M&Mの時ので、汎腹膜炎のときにドレーンを入れるかどうかというのが話題になりました。イレウスや汎腹膜炎のような基本的なことでも、アメリカと日本ではやり方が違うのです。アメリカの外科では、日本に比べるとドレーンを使いません。汎腹膜炎でも「一部しかどれなー時できないから」ということで、ドレーンを入れないのが一般的なようです。
 20年くらい前までは日本のようにドレーンを多用していたようですが、それからは使わなくなったようです。
「20年前に何が起こったから使わなくなったのか?」
「抗生剤が進歩したから、再麻酔が容易になったから?」
と聞いているとすかさず
「年寄りが、いなくなったからだよ!」
結構受けていました。

 今日も、ペンシルバニアからフェローの面接を受けに来た人と昼食です。だいたいこういうときは、「ほんとに手術をさせてくれるのか?」「実際の勤務状態はどうなっているのか?」というような具体的なことを聞かれることが多です。
 今日の面接者も週120時間くらい働くといって、ひっくり返っていました。
「労働時間は80時間の制限する規則があるんじゃないのか?」
 それに対して
「テキサスでは法律は通らないんだよ。」
 彼は果たしてくるでしょうか。


12月10日 いい医師とは  

 腎移植と再手術が一件ずつ。先月までのレジデントがディクテーションしていなかった、退院サマリーがどんどん戻ってきます。未完のカルテがあまりたまると病院側から、出入りを禁止されてしまいます。ディレクターからも、「Friendly Nortification!」だといって、「今日中にカルテを仕上げないと、フェローのファイルに(この男書類が遅い)と書いちゃうよ。」と警告です。全く、レジデントの後始末には困った物です。当のレジデントはローテーションが終わっていないので「今度あったらただじゃおかない」といっても後の祭りです。
 結局泣く泣く夜中まで、退院サマリーのディクテーションです。同僚にとっては、いい医者とは、患者さんに優しい医者でもなく、手術がうまい医者でもなく、書類を期限までにきちんと仕上げる人ですね。


12月9日 臨床系のサイトについて 

 当サイトのように臨床系のサイトの場合は一番気を遣うのが、患者さんも読んでくださっているということです。

 ある大学病院のサイトの中のエッセイですが皆さんはどう思われるでしょうか?もし、このサイトの中で、患者さんが読んで不愉快な場所があるとするならば、直ちに閉鎖しますので、ご連絡下さい。。

夢で逢えたら −忘れられない院外当直−
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mmc/sak/tsushin/134.htm

 これを読んでいたら、この前サムライさんの「ダラス徒然なるままに」のなかで、紹介されていた日本ブレイク工業の社歌がこの中でも紹介されていました。この曲はいよいよ12月17日にCDとして発売されることになったようです。すごいですね。

日本ブレイク工業のホームページ
http://www.nbk.gr.jp/
社歌のミュージックビデオ
http://takaichi81.at.infoseek.co.jp/break/shaka.mpg
社歌のパロディー
http://guncanonm.hp.infoseek.co.jp/break2.swf


12月8日 一応念のため 

 ダラスにある小児病院、最近拡張されてすっかりきれいになりました。一つ困ったことは、久しぶりに行くとIDバッチがすっかり使えなくなっています。Human Resouceに行くためには、長い空中渡り廊下を渡って行かなければ行かない上に、行くためにもIDバッチがいります。
 前は、倉庫の横にあったようなオフィスが、まるで外資系の企業のような受付です。これもサムライさんのところでデザインした物でしょうか。
 受付嬢は「12月からポリシーが変わって、アポイントなしでは受付できません。」とのつれない返事。きれいになったのはよいのですが、融通も利かなくなってしまいました。それでも無事に新しいバッチを作ってもらって、無事に通路を通れます。
 一応念のためにこのサイトの方針を再掲致します。その点をご了解の上お読み下さい。
 このサイトはフィクションです。実在の人物・団体・生活などには、いっさい関係ありません。このサイトは、一外科医師がダラスに留学していることをレポート風に綴っている物で、管理人の実生活を報告している物ではありません。ですので管理人が本当に留学中なのか、患者さんが本当に実在するかを保証する物ではありません。サイト内の情報、管理人の医療に関する物も含めた解答は責任のある物ではありません。
「TOEFLとCSA」を更新しました。「加藤望氏闘病日記」を新規公開しました。


12月7日 皆さんお元気ですか? 

 今日も腎移植が二件+当直。相変わらずICUは重症患者さんでいっぱいです。移植の手術を学ぶというよりはICU管理の勉強をしているような物です。
 さて、長いこと更新が滞ってご心配おかけしています。今週は勤務時間が140時間くらいになって、全くひどい集でした。掲示板もお返事が遅れていますが、お返事を書いてくださっている皆さん本当にありがとうございます。管理人としてはとてもありがたいです。今後ともよろしくお願い致します。
 さて、掲示板の内容を本編の中に読者の声としてファイルしていきたいと思います。特に、CSAや、アメリカでの薬剤師のなり方などは、管理人には知るよしもありませんので。ご都合の悪い方がいらっしゃるようならば、管理人までご連絡を下さい。


12月6日 まだまだ続く? 

 今日も移植でドナーの手術です。最近は厳しくなって、プロペラ機といえでもパイロットが2人乗るようになったので、操縦席の眺めを楽しむことができなくなりました。残念です。


12月5日 命を救いたい 

 今日は当直。久しぶり移植がない日。だけれども重症患者さんのいるICUで一晩中付きっきりです。呼吸器に乗っている患者さんが5人、そのうち3人はCVVHDと3つ以上の昇圧剤です。
 そういえば、この前若い患者さんが肝機能以上で入院してきました。翌日の肝生検のために入院していたのですが、夜に少し血圧が低いということで呼ばれました。低いといってもいつも120位なのが100くらいにさがっただけです。念のためにICUに移そうかということで、そのままポータブルの超音波検査をしていました。
 夜中に検査をしていたら呼吸の様子がおかしい?あっという間に呼吸停止で脈拍、血圧が下がっていきます。「挿管だ!」ということで、ICU中のナースが集まって、蘇生をはじめます。医師は自分一人しかいないので、「ER」のドラマと同じような状態で、蘇生をしていきます。差をつけているわけではないですが、自分が術者をした患者さんにはやはり特別な思い入れがあります。挿管中、喉頭鏡をのぞきながら、患者さんの若いご主人の顔とかが頭をよぎるわけですね。挿管、呼吸器に乗せて、中心静脈、スワンガンツ、動脈ライン、CVVHDラインとどんどんとっていきます。検査結果が出て、全容が明らかになる頃には明け方、看護婦控え室のソファーで横になっていると、看護婦さんが、電気を消してくれました。
 後から、感染性のショックだとわかるのですが、移植後の患者さんは時として非常に短期間のうちにショックに陥ります。
 手術にしろ、緊急蘇生にしろ、手順通りに淡々とする物ですが、たまにはそう行かないこともあります。特に、元気だった患者さんがショックに陥ったときなんかは、こちらもすごくアドレナリンがでる状態になるますね。そんなときは患者さんもカテコールアミンがたくさんぶら下がっていますがね。


12月4日 まだ続く? 

 朝から肝移植の術者、回診をした後にフォートワースへ、腎移植の予定が遅れて、夜中から手術。


12月3日 抄録の提出 

 ドナーから早朝帰ってきて、そのまま、腎移植。今日は当直なのでそのまま泊まりです。学会の抄録は、サイト上がからできるので簡単な物です。字数も自動的に計算してもらえます。提出した後は、コピーにサインをしてFAXで送ります。


12月2日 学会の締め切り 

 明日が学会の締め切りなので、抄録を今日中にボスにみてもらわなければなりません。こういうときに、本当に懇切丁寧に指導してくれます。最も、ボスは学会よりは論文の方に興味があるので、指導を受けに行くということは催促をされに行くような物ですが。
 日中は肝移植、夜は抄録を仕上げて、夜中はドナーの手術に行きます。


12月1日 立つ鳥跡を濁さず 

 今日から一週間はレジデントが一人もいません。フェロー2人で2つの病院と、ドナーを回さなければなりません。だいたいそういうときこそ忙しくなりますし、学会の抄録の締め切りもあさってです。
 さて、いつものようにMedical Recordにカルテのサインをしにいったら、山のようなUn dictatedの退院サマリーの山。1−2つくらいの未録音の退院サマリーはある物ですが、10近くあります。いつもレジデントに退院サマリーをすましたかどうか聞いても「やりました。」の声。どうもやっていなかったようです。当のレジデントはサービスを変わったのでもういません。
 「評価を落としてやる。」と叫びながら、泣く泣くdectationをしたのでした。
注:こちらのレジデントは評価表というのがすごく大事なので、よく働いていたからこれくらいでは評価を下げません。
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