ペットを飼っている方なら引越に一緒についていくことでしょう。ですが人間と違って何かと心配が多いものです。そんなイヌの引越と、ダラスでの生活についてお知らせします。
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1.必要書類
狂犬病予防接種証明書
かかりつけの獣医さんで発行してもらいます。1年以内30日以上のものが必要です(確認してください。)これは成田で出国の際に検疫で輸出検疫証明書を発行してもらうために必要になります。いずれにせよ3ヶ月未満に子犬は狂犬病の予防接種が受けられませんので、少なくとも4ヶ月以上たっていないと出国できないとおもいます。詳しくは動物検疫まで。
健康診断書
10日以内のものが必要らしいので英文、和文とも用意しましたが、私の利用した航空会社(アメリカン航空)では必要ありませんでした。航空会社に問い合わせてください。いずれにせよ必要書類はアメリカの州ごとに違うと思うので、直前に大使館に問い合わせたほうがいいです。
2.ケージの用意
IATA認証のものが必要です。私はペットシャトルを通信販売で買いました。
3.飛行機の予約
お犬様は温度の調節された専用の貨物室に入るらしいので数に限りがあって事前に予約が必要です。ちなみに輸送料金はアメリカン航空は35Kgまでは2万2千円でした。ノースウエストは8万円くらいだったと思います。ユナイテッドはペットの輸送を引き受けないそうなので注意が必要です。また、気温がある一定気温まで下がると引き受けないといわれて困りましたが、4月なら多分大丈夫だと思います。人の輸送料金が6万円だったのでほとんど同じ料金でした。
4.当日(検疫)
成田までは普通に車で連れて行きました。検疫ではほとんど何もせずに狂犬病予防接種証明書から輸出検疫証明書を作ってくれました。この間時間はほとんどかかりませんでした。検疫後はケージから出せません。酔い止めのために食止め水止めにしました。睡眠薬として人用のロヒプノールを飲ませました。ちなみに犬は人の3倍、猫は5倍の用量が必要だそうです。
5.当日(チェックイン)
通常のチェックインカウンターでチェックインします。後は他の荷物と一緒に運ばれていきます。
今日、外来の患者さんから日本での動物検疫が厳しくなったという切り抜きをいただきました。それによると、アメリカから犬を持ち込む場合の留め置き期間が、今まで14日だった留め置きが180日になるとのこと。それを防ぐためには、マイクロチップを埋め込み後に、2回狂犬病の予防接種をして、しかもその抗体価を検査して180日観察しなければなりません。つまり、今から7ヶ月間以上経たなければ入国できないのです。
そんなわけで、まずマイクロチップを埋め込んでもらわなければなりません。ところがアメリカでは国際標準規格ISOのマイクロチップ以外のものが使われています。これでは、検疫時に通りません。マイクロチップのAvid社に問い合わせたところ、獣医から請求があれが発送してくれると言うことで、取り寄せてもらいます。ちなみにチップと埋め込み料で$94。
前回言った獣医のAnimal Clinic Doral Centerはあまり印象が良くなかったので、今回はKnowles
Animal Clinicにお願いします。こちらの方がよっぽど対応がいいですね。ドラールの獣医さんは大丈夫かな?
新しい犬、猫検疫制度(農林水産省動物検疫所のページ)
http://www.maff-aqs.go.jp/ryoko/index_2.htm
さて、日本帰国に関して犬にマイクロチップが必要だとのことの続報です。アメリカのマイクロチップは日本では使えませんので、AVID社よりISO規格のマイクロチップを取り寄せてもらいました。AVID社ではEuroChipと言うそうです。マイクロチップ挿入自体は簡単で、デポ材と同じような、イントロデューサーで注射をして終わりです。
マイクロチップの登録は自分で郵送で行うことになります。マイクロチップの挿入と共に狂犬病の予防接種を行います。こちらは30日後にもう一度投与して、血清を調べなければいけません。
今回マイクロチップを注射してもらった、Knowles Animal Clinicsはなかなか信用で来そうな獣医さんです。今後はこちらをかかりつけにすることになりそうです。
今回、検疫制度の変更に関して詳しいページは次の通りです。
A Wan!daful Travel with Your Dog
http://www.awanda.net/
犬についてのまじめなページ
http://homepage2.nifty.com/SOL2/dog/
アメリカ国内にて
入国をしたあと急いで引き取りに行きました。他の荷物とは別に税関を過ぎた検疫のところで待っていました。検疫も何の手続きもいらずにそのまま引き取ることができました。後は、そのままレンタカーに乗せてとりあえずアパートが決まるまではモーテル6に泊まりました。ちなみにモーテル6はどこでもペットはOKだと思います。
ダラス編
ダラス市では犬の登録制度があるため(そうでなくても)、1年に1回は日本と同じように狂犬病の予防接種を受けなければいけません。獣医さんは日本と同じように場所によっての違いが大きいのですが、私の場合は家の近くにあったEast Lake Veterinary Hospitalというところに行きました。ここは女医さん3人で運営されている結構大きな病院で、夜8時までやっていることが気に入って決めました。最初行ったときは「何か飲み物をお持ちしましょうか。」という風にサービスがよすぎるので、すごく高いのではないかと美々っていましたが、結局狂犬病の予防接種が$12.5、ボルデテラ-パラインフルエンザ混合ワクチンが$12.5、ハートワーム(フェラリア)の検査が$34.66、初診料が$44でダラス市へのイヌの登録料が$7でした。日本の獣医さんが狂犬病\3800、診察料が要らなかったのに比べると、この病院は初診料が高くて、薬代が安いというところでした。全体的には日本の獣医さんよりは安く上がりました。アメリカでのイヌの健康管理についてはSo-net USAの「しっかり健康管理」の項へ。
マイアミ編
前回言った獣医のAnimal Clinic Doral Centerはあまり印象が良くなかったので、今回はKnowles Animal Clinicにお願いします。こちらの方がよっぽど対応がいいですね。ドラールの獣医さんは大丈夫かな?
Knowles Animal Clinic
http://www.knowlesanimalclinics.com/
ダラス編
ダラス市の場合はイヌの登録制度があって、去勢した犬は7ドル、未去勢で20ドルの年間登録料がかかります。登録には狂犬病の予防接種が必要です。登録するには、獣医で申し込むか、または、オンラインでも申し込むことが出来ます。
同様の登録制度はアーリントン市等でもあります。市毎によって制度が違いますので、自分の住んでいる市役所、または獣医さんに問い合わせてください。
マイアミ編
マイアミでも同様の登録制度があって、去勢された犬の登録料は$20です。また、住人ならば、去勢は無料でしてもらえます。また、比較的安価$7で狂犬病の予防接種を受けることができます。
ダラス編
こちらではペットを預けるところはBoardingといいます。アメリカではペットを飼っている人が多いので、ペットホテルは非常に発達しています。私の場合は近所にあるDee's Doggi Denというところに預けました。とりあえず値段も安くて(小型犬は一泊$15)良心的です。また、日曜日でも引き取ることが出来ます。ペットホテルに預けるには、予防接種をしている証明が必要になります。ここのペットホテルでは直接獣医に確かめるようなシステムになっています。ただ気になるのは一週間預けたあとに風邪にかかったことですが、この件に関しては再度預けてみないとわかりません。その後も、何度も預かってもらっていますが、問題はないようです。かえって他の犬と遊ばしてくれるので、犬嫌いが直ってよかったかもしれません。ここのペットホテルではボルデテラの点鼻薬もしてくれます。
さて、そんなわけで今度はかかりつけの動物病院East Lake Veterinary Hospitalに預けることにしました。こちらは一泊$18.90で、日曜はお休みです。こちらの売りはベットとテレビがついている部屋で、インターネットからライブで自分の預かってもらっているイヌを見ることが出来るということです。
ペット用の薬は一般の薬局や、通信販売でもてに入れることが出来ます。そんな薬について解説します。
蚤の予防薬
いくつかの会社で製品を出して、大手スーパーでも手に入ります。Hartzなどがポピュラーで、首輪、塗り薬、飲み薬などが出ていますが、塗り薬が一番使いやすいでしょう。ところがこれはあまり効きません。
Passport for Dog 有名な犬と一緒へ海外に行くためのホームページです。とりあえず必要な情報はここから手に入れることが出来ます。 |
更新記録
●2002年5月1日:新規掲載
●2003年6月15日:更新