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病院のかかり方 | 売薬ガイド |
アメリカは御存知のように医療費の高い国なので(おかげで医者の給料が高い)。アメリカで住むためには医療保険には入らないわけにはいけません。アメリカで医療保険に入るには次の3つの選択肢があると思います。それぞれに一長一短があるので、家族構成や値段などを考えて決める必要があります。
1.日本の海外旅行保険に入る
代表的なものにJFC海外赴任者総合保障制度に加入するというものがあります。この保険はシンプルでアメリカの医療保険制度を知らなくても入れるという利点がありますが、最高限度額が決まっていることと、妊娠や歯科医療に関しては治療費が支払われないという難点があります。
2.アメリカで職域保険に入る
一番安上がりで、使い出があります。大抵、雇用者本人の保険料はかなり安上がりになっているはずです。ただ難点は保険の制度が日本とまったく違うので複雑なことと、トラブルがあったときに英語で電話をしなければならないということです。
3.個人でアメリカの保険に入る
アメリカの医療保険の加入は個人でも行うことが出来るようです。これは保険会社を通して行うようですが、私は使ったことが無いので詳細はわかりません。
私の勤務している病院では、職員に対して4つの健康保険を用意していて、そこから選択できるようになっています。日本では一本立てになっているので、このシステムが非常にわかりにくいのです。
1.United Health Care EPO(Exclusive Provider Organization)
2.The North Texas Healthcare Network EPO
3.UniCare PPO(Preferred Provider Organization) High Option
4.UniCare PPO Low Option
それぞれ民会会社が運営していますが、EPOはかかりつけ医(primary physician)を決めて、最初はそこにかからないといけないプランでHMOの一種になります。PPOはネットワーク内ならどこの医者にもかかることが出来るものできますが、その分保険料が高くなります。
私の場合は病院から動くことがあまり無いので、United Health Care EPOに加入しています。この保険料は となっています。病院への支払いは一回の受診あたりかかりつけ医で$20、専門医で$35、救急(この場合はどこの病院でも可)で$50となっています。
アメリカでは歯科保険は別に加入しなければなりません。こちらもいくつかのプランがありますが、健康保険と同様に大きく分けてEPOとPPOがあります。私の場合はAtena
EPOに加入しました。
アメリカでは医者にかかると、ひどい治療をされたとか高額の請求をされたなどいろいろな話を聞かされますが、今のところは医者にかかっていないので実際のところはわかりません。このまま、かからずに済めば何よりだと思っています。
不思議なのは眼科は別の保険があってこれもまた別に加入することになっています。私の場合はSuperior
Visionという保険会社しか選択がありませんでした。これもPPOの一種です。ただ不思議なのは結局目の悪い人しか加入しないので保険というよりは前払いの積み立てのようなものです。それでも免税になるので少しは得なのでしょう。
アメリカでは眼科医の処方箋がないとめがねが作れません。手術用のルーペが必要になったので眼科に行って処方箋をもらわなければなりませんでした。
眼科の診察は$10払えばネットワークないならカバーされるのですが、私の場合は秘書がわざわざ自分の病院の眼科を予約してくれたので悪いのでそこを受診しました。この眼科は健康保険しか受け付けないので、わざわざ眼科検診などはやっていられないということなのでしょう。処方箋といっても紙切れに度数が書いてあるだけのものです。このために$100くらいとられるのではないかとびくびくしています。ただ、ネットワーク外の医師でも申請すればある程度戻ってくるようです。 しかし結局は自分の病院であったため専門医の診察料の$35の支払いもする必要はありませんでした。
処方箋をもって眼鏡屋に行くとここでも保険でカバーされます。といっても基本的なめがねしかカバーされないのでちょっとブランド物のフレームにしたりコーティングレンズにしたりするとそのうち何割しかカバーされません。(ちなみにコーティングは20%しかカバーされない)
こちらの眼鏡屋は、医師でなければめがね用の処方箋が出せないこともあって、結構眼科がついているところが多いようです。眼科にはMD以外にODと呼ばれる人たちもいて眼科専門の医学コースを出た人たちがいます。日本でもコンタクト屋の眼科医が眼科以外の人がやっていて問題になっているので(私も研修医の時には結構お世話になりました。)このようなコースを作ってみるのも一考かとも思います。
処方薬保険
薬は薬でまた別の保険があります。これは健康保険に付帯している場合もありますが、カードは別になっています。私のは行っている保険は30日までの処方ならGeneric(同等品)は$8の自己負担であとは保険がカバーしてくれます。
病院のかかり方
ここではアメリカで売っている売薬について解説したいと思います。アメリカのDrug Storeでは病院で使っているような薬も結構売っているので、極力病院に行くのを防ぐことが出来るでしょう。なお、このガイドに従って薬を服用した場合のいかなる結果についても管理人は責任を負いません。(診察をしていませんのであしからず。)ちなみに売薬を飲んでも症状が改善しなかったり、悪化した場合は必ず医師の診察を受けましょう。
商品名 | 成分 | 種別 | 類似の商品 | 症状 | 解説 |
Tylenol | アセトアミノフェン | NSAID | バッファリン | 頭痛、発熱、疼痛 | バファリンの成分はアスピリン |
Claritin | Loratadine | 抗ヒスタミン | クラリチン | 鼻炎、花粉症 | 第2世代抗ヒスタミン |
Pepcid | Famotidine | H2ブロッカー | ガスター | 胃痛、胃炎 | 胃酸を抑える薬 |
読者の声
こんにちは、プレーノ在住の者です。ダラス近辺在住の友人たちに聞いたのですが、日本人のお医者様はこのあたりにはいらっしゃらないそうです。また、日本語が話せる先生もいらっしゃらないので、みなさん辞書を片手に診察を受けたり、
あるいはご主人と一緒に行ったり(ご主人のほうが英語がわかる、ということで)されているようです。それでもちゃんと受診できているので、あまり心配なさらなくても大丈夫だと思います。むしろ、言葉の壁よりもお医者様との相性が問題、と指摘する人がわたしの周りでは多いようです。特に産婦人科の先生は、出産などで長いお付き合いになるから、自分と合う先生を見つけるといいよ、というアドバイスをもらいました。
ちなみにプレーノでは、メディカル・センター・オブ・プレーノ(総合病院)に通院している人が多いようです。
じゃすみん - 2004/05/15(Sat) 21:12 No.1285
こんにちは、プレーノ在住のジャスミンですご利用の医療保険によってクリニックの選択肢が異なると
思いますので、そこをまず確かめられたほうがいいでしょう。日本語の通じる医者は小児科に限らずプレーノにはいない、
と聞いていますが、みなさん辞書を片手に頑張っていらっしゃるようなので、言葉の面では特にご心配なさらなくても
大丈夫でしょう。日本人が大勢かかっているのは、15th streetとAlmaの角にある大きな医療関係ビル(多数のクリニックが集まっています)のJo
Jo Y. Chanという中国系の女医さんです。これはダラス地区の日本語新聞「いろは」に広告が載っています
ので、そちらを参考になさってくださいね。以上、少しでもお役に立てれば幸いです。
ジャスミン - 2003/01/29(Wed)
23:35 <URL> No.258
更新記録
●2002年5月1日:新規掲載
●2003年6月15日:売薬ガイドを追加しました。