イエローストーン国立公園　

その1　イエローストーン国立公園

その1　イエローストーン国立公園編(Yellowstone National Park) 3,886マイルの旅

１日目(6/1)　Capulin Volcano National Monument編　
Dallas, TX－Capulin Volcano Nat'l. Mon－Pueblo,CO

２日目(6/2)　Pikes Peak, Rocky Mountain National Park編
Pueblo, CO→Pikes Peak→Florissant Fossil beds Nat'l Mon→Denver, CO→Rocky Mon. Nat'l Park→Steamboat Springs,CO

3日目(6/3)　Grand Teton National Park編
Steamboat Springs,CO→Rock Springs,WY→Jackson, WY→Teton Nat'l Park→Jackson, WY

4日目(6/4)　Yellowstone National Park編
Jackson, WY→Teton Nat'l Park→Yellowstone Nat'l Park→Gardiner, MT

5日目(6/5)　Yellowstone National Park編
Mammoth Hot Springs→Tower Fall→Canyon Village→Norris Geyser Basin→Old Faithful→West Yellowstone,MT→Mammoth Hot Springs

６日目(6/6)　Yellowstone National Park編
Mammoth Hot Springs→Old Faithful→Northeast Entrance→Cooke City MT→Cody, WY→Lovell, WY

７日目(6/7)　Devils Tower National Monument, Mt. Rushmore National Memorial編
Lovell,WY→Gillete,WY→Devils Tower Nat'l Mon.→Mt. Rushmore Nat'l Mem→Rapid City, SD

８日目(6/8)　Bad Lands National Park編
Rapid City, SD→Bad Lands Nat'l Park→Wichita, KS→Oklahoma City, OK

９日目(6/9)　お帰り
Oklahoma City, OK→Dallas, TX

イエローストーン国立公園編（Yellowstone National Park)

１日目(6/1)　Capulin Volcano National Monument編
ダラス(Dallas, TX)－Capulin Volcano Nat'l. Mon.-プエブロ(Pueblo,CO)

　朝8時に家を出た後に、まず犬を預けに近所のペットホテルのDee's Doggie Denによって預けてきます。まずは、晴天のダラス市街を抜けるとWichita Fallsに向かいます。ここの町は昔肝臓をとりに飛行機で来たことがありました。
　Wichita Fallsはオクラホマとの州境の町なので、結構立派なTravel Information Centerがあります。ここの案内所は結構立派なところで無料でテキサス州の全体の地図や、各市の地図、ガイドブックなどがもらえます。アメリカの案内所ではどこでも立派な地図やガイドブックをくれるので、これでは市販ののガイドブックが発達しないはずです。
　Wichita fallsをすぎると287号線を西にひたすら向かいます。テキサス州は最高速度が70マイルなので＋10マイルぐらい加えてひた走ります。道の横には西に向かう線路も併走していて時々、非常に長い編成の貨車がすれ違います。
　テキサス州もニューメキシコに近くなるとだんだん乾燥した風景になってきて、また、石油の産地らしく油田の井戸がいたるところに見られるようになってきます。時々、つむじ風が砂塵を舞い上げて荒野を竜巻のように横切っていきます。

　Amarilloからは87号線を北西に向かいます。しばらく行くとNew Mexicoとの州境を通ります。ここはTime Zoneの境界でもあるので、時間の表示板が小さく出ています。New Mexicoに入ると風景はますます砂漠になります。New Mexicoに入って道路はいったん片側二車線になって、「テキサス州よりお金があるのかな？」と思わせますが、すぐに普通の対面通行の道になってしまいます。
　今日の観光地としてはCaplin Volcano National Monumentを訪れました。ここは荒野の中に突然逆プリン型の山があって、頂上まで車で上がれるようになっています。一応入場料は車1台　$5で閉門は

午後6時30分でした。ここではこれからに備えてNational Park pass($50)を購入します。これは1年間どこのNational Parkでも入場できるというものです。車で10分ほどで頂上まで到着します。頂上からの眺めはよいのですが、特に日本からわざわざ来るというほどの何かがあるわけではありません。
　ここをすぎるとI-25に合流して本日の宿泊地Puebloを目指します。I-25はロッキー山脈の東縁に沿って走っていて、州境の山を越えると最高速度75マイルの快適なコロラド州のドライブが待っています。
　日も暮れかかった夜の8時に宿泊地のPuebloに到着しました。ここは学生時代に実習で2週間程度訪れたことのある町なので、懐かしいのですがそのときよりはすっかり都会になっていました。ここで問題だったのは、今日が土曜日だということを忘れていたことです。Motel6などの安宿はすっかりいっぱいになっていました。仕方が無いのでちょっと高いですがBest Western（$62 /w AAA)に今日はとまることにします。

本日の走行距離 724マイル(1154km) 消費ガソリン 41.1ガロン (156リットル)

　今日は朝回診前の悪夢を見た後、目が覚めました。朝病院に行かないというのは非常に気になるものです。さて、まず朝ごはんをWal-Martで手に入れた後I-25を北に向かいます。今日はコロラド側の天気がいいので、いくつか寄り道をしながら北西に向かうこととします。
　まず最初は車で14110フィート（4700m）まで登ることができるPikes Peakへ向かうことにします。ここは以前に2度ほどいったことがありますが、I-25より澄み切った青空の中に頂上が間近に見えたので、また行ってみることとしました。

　ここはColorado Springs市の所有らしく、国立公園にはなっていません。ゲートで$10の入場料を払ってゆっくりと未舗装の山道を登っていきます。この道から見える風景は絶品です。ただし上のほうに行くと空気が薄くなってくるためキャブレータ車の場合はかなり苦しいかもしれません。また、自転車で下りてくるツアーの人たちもいるので、結構運転は大変です。
　頂上まで上がるとColorado Springsやロッキー山脈が眼下に見下ろせます。頂上ではさすがに空気が薄いのか、体が重く感じられます。帰りに山道を下りていくと、途中でレンジャーの人に止められてブレーキの温度を調べられます。「君は516℃で温度が上がりすぎだから、少し休むように」といわれ、途中で一休憩しました。
　さて、Pikes Peakをおりたあと、近くにあるFlorissant Fossil Beds National Monumentに行ってみます。ただここは、ハイキングコースがあるぐらいで見所がなさそうでした。

　すぐにI-25に戻って再び北へ向かいます。Denverからは36号線を西へ向かいます。コロラド大学をすぎると、緩やかなロッキー山脈外縁の丘陵地帯が続きます。車があまりにも汚いのでここでガソリンを入れがてら洗車機にかけます。アメリカではほとんどブラシ洗車機を言うものを見ません。いままでノンブラシで車の汚れが落ちるかどうか半信半疑だったのですが、結構きれいに落ちました。お試しあれ。
　Estes Parksの町をすぎると、Rocky Mountain National Parkのゲートがあります。ここの入場料は$15ですが、Passがあれば無料です。公園の中に入るとさっそく湿地帯の中にたくさんの鹿の群れがいます。またその当たりいたるところにリスがかけめぐっています。考えていたよりも、魅力のある国立公園のようです。ただ今回はイエローストーンが目的地なのでここは通り過ぎるだけにします。公園を横断している34号線は稜線上を走っています。そのため結構寒いのですが眺めは絶品です。特にこの時期はまだ残雪が結構残っているため、その意味でも眺めはかなりよいです。

　アメリカの国立公園の旅行者でよく見るものに、老夫婦の車と男同士のカップルの車をよく見ます。この2つは日本ではあまり見ないのですがどうしてでしょうかね。
　Rocky NPをすぎるとGrand Lakeがあって、34号線は40号線と合流します。この40号線はロッキー山脈の中を東西に走る道路でScenic Roadとしてお勧めします。途中、Kremmling間での間は鉄路とともに渓谷内を走っていて、アムトラック側から見る風景も相当きれいだろうと思わせます。

　今日も日が暮れてきたのでスキーリゾート地のSteamboat Springsに宿を取ることにします。本日の宿はSuper8 ($54 /w AAA)にとることにします。ここはリゾート地なので普通のSuper8よりはちょっと立派です。今度、モーテルに関する評価表を作っておかないといけませんね。

　　　本日の走行距離 423マイル(676km) 消費ガソリン 17.7ガロン (67リットル)

　スキーリゾートのSteamboat Springsを朝8時に出発した後、40号線をひたすら西に向かいます。こちらもロッキー山脈のなだらかな丘陵地帯が続きます。途中318号線に入って、小さな田舎町を抜けるとRock Springsへのショートカットの未舗装の道に入ります。

ここは、牧場の中を貫通しているので、道を牛が横断していることがよくあります。4輪駆動車などではきっと快適な道だと思いますが、私のTaurusでもそれほど不都合はありません。今日はこの地帯は天気があまりよくないので途中雨に降られたりしましたが、雨の降っているところは遠くからもよくわかるので、「あそこは雨が降っているな。」というように見渡せます。Irish Canyonという峡谷を抜け道は一路北へ向かいます。この道は今回のscenic roadとしたいですね。途中にSand Wash Basinというオフロードできたら楽しそうなダートが数多くあります。この道はワイオミング側に入ると舗装されてとたんにきれいな道になります。州の看板もワイオミング側は出ているのに、コロラドの標識は出ていません。州によって力のいれぐあいがあるのでしょうか。

　途中燐酸の工場を抜けるとRock springsの町に出ます。ここは、炭鉱町で、またイエローストーンの入り口にもなる町なのでWal-Martなどが一通り整っています。ここからは190号線をひたすら北へ向かいます。だんだんイエローストンに連なるロッキー山脈の山並みが見えてきました。途中黄色い花が広がっていて、ロッキーの白い山並みと生えます。近寄ってみると黄色い花はタンポポの花でした。

　4時ころにはJacksonの町に到着しました。ここはイエローストンの入り口の町のひとつで飛行場もありレンタカーも借りられるゲートウェイです。また、町にはKマートやダラスでは常連のアルバータソンもあって、必要なものを買い込むには十分な大きさの町です。
　ただ観光地だけあってホテル代は高めでMortel6でも一泊$60でした。Super8やDaysinnでも$100近くします。町の中心部にもモーテルがたくさんあってここからは映画館をはじめ西部の雰囲気を残したDowntownにアクセスしやすいのでここに泊まるというのもいいと思います。

　今日は試しにGrand Teton National Parkまで足を伸ばすことにします。夕方のほうが野生動物に出会いやすいからです。ゲートにてPassを見せて国立公園内に入ります($20)。途中車がたくさん止まって人だかりがしているのでいってみると、「ムースの赤ん坊がいる。」とおばあさんが言っています。遠くのためあまりはっきりとはわかりません。そんな風に、車が止まっているとそこには動物がいるということを示しています。イエローストンに来るには観光客が少なくまだ残雪のある6月ぐらいがいいのかもしれません。

　イエローストーンの入り口まで行って戻ってくると中にちょっとスピードを出していたら対向車の、ジープのパトカーがユータンをして追ってきます。おとなしく待っていると「君は45マイルのところを60マイル出していたから免許証を出しなさいといってきます。よく見ると運転席のところにレーダーらしきものがついています。オーストラリアの話は聞いていましたが、アメリカでもすれ違いざまにスピード違反を取られるようです。今回は、初めての違反ということで何とか多めに見てくれたようです。　

　少しはおとなしく運転してJacksonまで戻りました。明日はいよいよイエローストーンです、いつもお世話になっているスーパーのアルバータソンで明日のバーベキューの食材を買い込んでおとなしく寝ることにします。

　　本日の走行距離 498マイル(797km) 消費ガソリン 18.7ガロン (71リットル)

4日目(6/4)　Yellowstone National Park編
Jackson, WY→Teaton Nat'l Park→Yellowstone Nat'l Park South Entrance→Old Faithful→Mammoth Hot Springs→Gardiner, MT→Mammoth Hot Springs

　今日は少し遅れて8時過ぎにモーテルを出発しました。この時間はさすがに少し遅いので、モーテルのお客さんはほとんど出かけていました。アイスボックスに昨日買った肉を冷やすために、氷をいっぱいに詰めてモーテルのコーヒーをポットに詰めて出発です。
　

　最初は昨日行ったTeton National Parkへ立ち寄ります。この国立公園は山の東側の斜面を車が通っているので、午前中のほうが基本的には眺めがいいです。
　午前中からいいお天気なので、山並が青空に生えます。アメリカ人も結構いいニコンの一眼レフやソニーのデジタルカメラ、ビデオカメラを持っています。皆本格的ですね。さすがにビデオカメラはまだ8mmが多いようです。
　

　個人的にはこの国立公園で一番きれいなのはJenny Lakeから望むGrand Tetonだと思います。さて車をさらに進めて、Yellow Stone National Parkへ向かいます。さすがに昨日つかまったので今日は安全運転で行きます。途中、鹿がいてみな車を止めてみていたりします。
　South Entranceより入るとまず目に付くのは一面の山火事の後です。1988年の山火事の後がまだそのまま残っています。イエローストンでは「山火事は自然の一現象」とのことで消火活動を行わなかったという出来事が記憶に新しいです。確かに10年以上たって新しい若木が確実に成長していました。イエローストンの中では国立公園といっても釣りはしてよいようで多くの釣り人がボートをもって入っていました。また、ペットも連れて入っていいようです。
　お昼は、Wal-Martで$19で買ったSunbeamの携帯用のガスバーベキュー器で、バーベキューです。携帯用のボンベはコールマンのものが使えるので、登山用品屋ならどこでも手に入れることができます。ちなみにこれで焼いたRibEyeはステーキやのステーキよりよっぽどおいしいと思います。このようなドライブ旅行には携帯用のコンロと、飲み物や食べ物を入れるポリボックスは必携だと思います。アメリカのモーテルの場合にはどこででも氷を手に入れることができるので、冷蔵庫代わりに便利に使えます。ただ、これに氷を詰めているときに、いつも肝臓を運ぶポリボックスを思い出してしまいます。(コールマンの容器を使います）　飲み物はTetonとYellowstoneの地ビールです。Tetonの地ビールはホップの利いた苦味のあるビールです。
　イエローストーンは広大な国立公園ですが、中にもガソリンスタンドやスーパーがあってたいていのものは手に入れることができます。

　今日はとりあえずOld Faithfulの間欠泉に行きます。ここは92分に一回間欠泉が吹くという有名な観光地で、多くの観光客が周りを取り囲むように間欠泉の周りに陣取っています。次に間欠泉が吹き上げる時間の予測は、ビジターセンタのところに張ってあります。小雨が降ってきてもいつ吹くかははっきりわからないので、ひたすらカメラを構えて待ちます。ひとたび吹き上がると、そそくさと帰ってしまいました。午後はあいにく雲が出てきたので、コントラストがはっきりつきませんでした。

　さらに本日の宿泊地を目指して北上すると、いたるところで鹿やバッファローの群れに出会えます。車が前方に何台かとまっているのが見えたら、それは野生動物がいる合図です。車の止まっている台数で、どれだけ珍しい動物たとえばムールが入るかどうかということがわかります。

　Mammoth Hot Springsでホテルにチェックインをした後に、ガソリンを入れにGardinerの町へ下ります。この町はJacksonと違って寂れた雰囲気の町ですが、一通りモーテルはあります。最もイエローストーンに近い町なので中のホテルに泊まれないときはここがいいかもしれません。
　本日の宿泊場所のMammoth Hot Springs Hotelは120年以上の歴史のある古いホテルです。本来は大きなホテルだったのですが、1930年の不況のあとは縮小されて現在の規模になっています。もともとはOld Faithful Hotelと同じ設計者です。このようなホテルの歴史をよるスライドによって説明をしてくれていました。宿泊費は$90でした。ちなみに先ほどの町のモーテル6は$50です。
　そこのホテルのDinningで夕食をとったのですが、やはりいまいちですね。アメリカを旅行していて残念なのは食事がイマイチなことですね。

本日の走行距離 198マイル(316km) 消費ガソリン 6.4ガロン (24リットル)

5日目(6/5)　Yellowstone National Park編
Mammoth Hot Springs→Tower Fall→Canyon Village→Norris Geyser Basin→Old Faithful→West Yellowstone,MT→Mammoth Hot Springs

　朝は今日も寝過ごして8時にMammoth Hotelのロビーのエツプレッソバーでカフェラッテを頼んで、出発をしました。8ozの物を頼んでしまいましたがアメリカの場合量が多くなっても値段がほとんど変わらないので16ozにしておけばよかったと思いつつ、Tower Fallに向かいます。基本的に山は朝のほうが天気がいいのですが、今日は少し翳っていたので、Terraceの見物は後にすることにしました。
　途中Petrified Treeによりましたが、以前にPetrified Forestにいったことがあるので、一本だけの木ではちょっと寂しいのですぐに後にしました。

　つぎのTower Fallもいわゆる普通の滝なので、山国の日本から来た身としては「こんなものか」という感じです。こちらの感覚ではアメリカ人は非常に滝が好きなように感じます。確かに多くの地域では滝や温泉などは見られないですからね。　

　さらに、Canyon VillageでLower Fallsを見物します。ちょうどレンジャーがガイドをしているときだったのでいろいろな説明を聞くことができました。一緒にいると滝の歴史だとか、あの頂の上に鳥の巣があるだとかの話を聞くことができるので、ちょうどレンジャーの説明の時間に、居合わせると好都合です。さらにUpper Fallsにも向かいます。

　次はNorris地区に向かいます。ここでは一番大きなSteamboatという間欠泉があります。ただ難点は吹き上げる間隔が4日間から50年と予測ができないことです。ここでもちょうどレンジャーの説明の時間だったので、「前回は今年の4月26日の朝9時でそのとき目撃した観光客は2人しかいなかった。」というような説明を聞くことができました。

　そろそろお昼が近づいてきたのですが、Norris地区とOld Faithfulを結ぶ道路は夏じゅう工事で対面通行で時間がかかりました。ちょうどよいピクニックエリアがFirehole川沿いに見つかったので今日もここでバーベキューをすることにします。
　昨日と同じ道を通っているのですが、このFirehole川沿いにはBisonと鹿を数多く見ることができます。いいカメラを持ってこなかったことが悔やまれます。ヨーロッパ人の旅行客もたくさん見られますが、皆いい機材を持っています。
　午後にはいくつかのお釜を見に行きます。その前にOld Faithfulの郵便局によったのですが、日本みたいに特に特別なスタンプはおいてありませんでした。

　最初はBlack sand basinでここは比較的大きなエメラルドグリーンのお釜があります。Biscuit Basinは昔吹き飛ばして作られたクレーターがあって、またいつ吹き出すかわからないというようなことが説明に書いてあります。それを読んでアメリカ人の子が怖いから早く行こうと行って逃げていました。
　今回のお釜の一番のお気に入りは、Fauntain paint pot地区です。ここにあるFountain paint potは泥の中から泡が吹き上がっていてまさに、スープのお釜というような感じです。すぐそばにあるFountain Geyserは今でも吹き上げ続けていて見ていてあきません。すぐ背後にあるJet Geyserも突然前触れ無く吹き出し始めるので、お湯がかかったアメリカ人がびっくりしていました。

　今日はいったんWest Yellowstoneの町に下りてみることにしました。この町はアメリカの田舎町で広々としていてお土産ややモーテルが立ち並んでいました。IMAXも合って規模としては大きいのですが、雰囲気としてはJacksonの方がいいと思われます。

　最後にMammoth Hot SpringsのTerraceへ行ってみます。ここは以前はお湯がふんだんにあったの

かもしれませんが、期待していたのと違って現在はお湯があまり噴出していませんでした。Terraceの名残みたいなものが残っているだけです。Hotelの人の話だと今は温泉の量が少ないのだそうです。
　今日も宿に戻って夕食を取ることにします。この地区ではHotelのDiningとCafeteriaしかないのですがCafeteriaが7時には閉まってしますので、必然的にHotelのDinningで食べるしかありません。昨日も書きましたが、相変わらず味はイマイチです。

本日の走行距離 173マイル(276km) 消費ガソリン 5ガロン (19リットル)

　イエローストーンの教訓は動物を見るためには早朝と夕方がいいこと、大きなレンズと双眼鏡が入るということでした。
　今日は少しでも朝早く出かけるために朝7時にはチェックアウトをして出発しました。出発前には昨日の教訓を生かして、ラージサイズのカフェラッテを頼んで出かけました。Norrisからの工事中の道を通らずにOld Faithfulへ向かうため大きく迂回する予定です。

　最初NorrisからVirginia Cascadeの道に入った小川沿いに車が止まっているので覗いて見ると、ムースの親子がいるではないですか。ムースはイエローストーンでもなかなか見られないので、急いでビデオを出します。ムースの親子は川を歩きながらゆっくりと山の向こうへ消えていきました。今日は朝早く出発したため、ムースを見ることができてもうけものでした。ただ、望遠レンズを持っていないためアップの写真を取れないのが残念です。
　さらに大回りをしてOld Faithfulに行きます。Visitor Centerで間欠泉の時間を確認すると40分ほど時間があったので、Old Faithful Innの見学に行きます。こちらは歴史あるホテルで丸太作りになっていて非常に雰囲気があります。ただ予約を取ることが非常に難しいので早く予約が取れたなら絶対泊まりたいホテルです。

　さて、今日は快晴の天気なのでもう一度Old Faithfulの噴出を見た後Upper Geyserを見て回ります。ここにはいくつかの間欠泉がありますが、噴出予想時間はOld faithfulほど確かではありません。Upper Geyserを見て回るのには大体2時間くらい歩く必要があります。
　今日は風が強いので昼食は森の中のピクニックエリアで残りのバーベキューをすることにします。真空パックの牛肉もイエローストーン内で手に入れることができます。
　天気がいいのをいいことにMadisonまで動物と間欠泉をとりに行ったのですが、残念ながら日中は動物を取ったり観察したりするのには適した時間ではありませんでした。また、昨日は激しく噴出していた Fountain Paint Potの間欠泉も今日は噴出をやめていました。このように、日々顔が変わるダイナミックさがイエローストーンの魅力のようです。　

　さて、残り時間も迫ってきたので再び、Mud Volcanoを見に迂回路を大回りします。途中、Tower Fallsに近い川沿いで車の尋常でない列ができていたので「これは只者でないものがいる」と思って車を止めると、黒熊が川で魚を取っています。車はどんどんたまって道をふさいでしまいました。大きな望遠レンズを抱えた観光客がどんどん対岸から熊を追います。熊を見ることはイエローストンでも珍しいので、みな必死です。イエローストーンでは、こんなにも野生動物に出会えるところのようです。

　野生動物といえば、Northeast Entranceに至る道の途中でも、いたるところで望遠カメラや望遠鏡を構えた観光客を見ます。時間は7時過ぎです。9時までは空が明るいので夕暮れ時ではあるのですが、昨日は夕食を食べていた時間です。ご飯を食べている時間こそが野生動物を観察するには適した時間だったのです。
　とうとうイエローストーンを後にすることにしました。次に来るときは望遠レンズと双眼鏡を持って日の出と夕暮れ時に粘ろうと思いつつ後にします。これほどダイナミックな国立公園は無いでしょう。
　途中のCookeの町にはガソリンスタンドが2軒とモーテルがいくつかあります。そこのガソリンの高いこと公園内で$1.7だったのに$1.9もします。結構公園内では良心的な経営をしていたようです。
　CookeとCodyを結ぶ296号線は、景色がよくScenic　Routeとしたいです。ここでもムースを目撃することができました。最初は馬かと思ったのですが、引き返してみるとムースが草を食べています。車を止めてビデオを撮っているとどんどんこちらへ近づいてきます。もう少しで道路というところで、別の車

が接近してきたら驚いて突然その車の前に飛び出してきます。以外とお頭が弱いのかもしれません。その後にもオスのムースを見ることができました。この道路は車のとおりが少ないので以外と項円蓋でも野生動物を見ることができるようです。いずれにせよ、夕暮れという時間帯がいいようです。
　10時ころにはCodyのまちにつくことができたのですが、ここはYellowstoneへの入り口の街でもあるので宿代が高いです。そのため、ガソリンスタンドでまずいサンドイッチを買った後40マイルほどはなれたLovellの町まで行くことにします。
　案の定この町のSuper8は　＄４８でした。Codyなら$80はくだらないでしょう。ここへのチェックインは11:30でしたが満足できる値段を得ることができました。

本日の走行距離 362マイル(579km) 消費ガソリン 12.7ガロン (48リットル)

　昨日が夜遅い到着だったので、今日は少し遅れて8時過ぎに出発です。モーテルの玄関でいわゆる無料のコンチネンタルブレックファスト(実際はパンとコーヒーとジュース）をもらい出発します。玄関にはお年寄りが2組ほどたむろしていて、宿泊客かと思ったら向かいのレストランの人でした。この人口が1000人程度の町でやっていかれるのかどうか少々心配です。
　Alt 14号を東に向かいます。Bighorn Nat'l Parkの中を通り抜けるこの道はScenic Routeになっていて、大きな渓谷沿いを走り抜けていきます。いくつかの未舗装の道が伸びているので、オフロード車で来たらさぞかし楽しかったのではないかと思います。途中でMedicine WheelというHistoric

siteがあったのでいってみようかと思ったのですが、まだ雪がにさえぎられてたどり着くことができませんでした。
　途中人口500人程度の小さな町をいくつか抜けてI-90間でたどり着くと、South Dakota目指して東に向かいます。途中のビジターセンターでガイドブックをもらうと、WyomingのナンバープレートがDevils Towerになっていることに気がつき予定を変更してDevils Towerに向かうこととします。
　

Devils Towerは「未知との遭遇」で有名な溶岩の塔です。ロッククライミングもできるようで、またハーレーのりにとってはこの周りのレースは有名のようです。アメリカで最初のNational Monumentになります。ただ、ここもNational Park Passが使えるので$8の入場料は無料です。ここのビジターセンターは夜の8時まで開いています。
　Devils Towerを後にして、一般道でMt. Rushmoreに向かいます。アメリカの道路は一般道でも60-70マイルで走れるので一見早そうに見えますが、町の中では30マイル程度にまで速度を落とさないといけないですし、道が曲がりくねっていることも多いのでやはり、インターステイトに比べると時間がかかります。途中で山山羊が（ちょっとへん？)が道沿いに降りてきていました。ここでもイエローストンと同じように山羊渋滞です。

　4時過ぎになってMt. Rushmoreに到着します。立派な駐車場と建物が見えてきます。立派なのはいいのですが駐車料金を$8もとられました。立派な土産物屋を過ぎると、各州の旗が立ち並んで遠くの山の頂に有名な4人の大統領の像が見渡せます。
　隣では母親が、子供の大統領の話をしています。歴史を持たないアメリカにとってはここが建国の原点、さながら伊勢神宮のようなもののようです。立派なシアターや屋外ステージもあって夜は10時までオープンしてライトアップもあります。
　アメリカの原点を跡にすると、Bad Landに向かおうとしたときには夕方6時で雨も降り出してきました。今日は金曜日の夜なのでモーテルも早くとらないといっぱいになってしまいます。こういう観光地では金曜と土曜の夜は急いだ方がいいです。とりあえず今日はRapid Cityに宿を取ることにします。
とりあえず料金が安心のMotel6にします。($49)
　夕食は向かいにあったPerkins Restaurant & Bakeryというチューンのファミリーレストラン（デニーズみたいなところ）にいきます。メニューは相変わらずまずいアメリカ料理しかありません。でも結構お年よりや家族連れが来ています。向かいの父娘の2人ずれがサンドイッチとパンケーキを夕食に頼んでいます。こんなのを毎日食べているようでは、動脈硬化になるのもしかたがありません。この親子はまったく口を利きません。きっと、週に一回離婚した父が娘に会う日なのでしょう。

本日の走行距離 443マイル(708km) 消費ガソリン 34.9ガロン (132リットル)

　朝Motel6を7時に出発して、Bad Lands Nat'l Parkを目指します。ここは昔やっていたNHK番組の「地球大紀行」で恐竜の化石がたくさん取れる場所ということでぜひ行ってみたいと思っていた場所です。Rapid Cityより1時間ほど走ると、Wallsという町でI-90に別れを告げてBadlandsに入ります。この国立公園はもともとNational Monumentで後から公園になったところです。

　入場料は$10で公園内の稜線上をLoopと呼ばれている道路が走っています。最初は横にそれてプレイリードックタウンというところに行きます。ここでは本当に数多くのプレイリードックを見ることができます。日本でも最近はペットとしても飼われているようですが、結構大きな声で警戒の声を出しているので、ちょっと難しいかもしれません。
　車はBad Landsの稜線上を走ります。風が強く嵐も来そうなので外を歩くのはちょっと抵抗がありますが、一応みじかいトレールもついています。途中に期待のFossil Trailというのがあったので楽しみにしていって見ましたが、発掘された化石がただ並べて展示してあるだけというものでした。

　ビジターセンターに行ってみると、一応展示はあるのですが、あんまり大規模なものではなく、また、お土産やもそんなに商売っ気があるところではありませんでした。ほかの、国立公園が結構商売っ気があるのに比べるとここは質素なものでした。
　Bad landsを後にすると、後はひたすらDallasを目指します。インデアンの居留地を抜けて、未舗装の地元道を走るといつのまにかにNebraskaに入って20号線に出ます。20号線には廃線となった鉄路が伸び、途中には半ばゴーストタウンと化した町が続いています。183号線にはいってさらに南下するとやっとI-80にでます。久しぶりに大きな道路です。
　ここのGrand Islandという町でガソリンを入れて,洗車をしてついでにサーティーワンのアイスクリームを買います。ここのガソリンはエタノール10%入りというのを安く売っていましたが、エンジンの性能にはそんなに変わりは内容に思えました。ちなみに洗車機の乾燥というものを追加してみましたが、あんまり効果というのは感じられずこれで1ドルは高いと思えますね。
Yorkからは81号を南下します。この区間はインターステートがまだできていないので、普通のハイウエイを走ります。現在建設中なのか工事中の区間が多いです。ただ工事といっても日本のように橋をかけたりトンネルを掘ったりする必要が無いので、ただひたすら土地をならすだけです。

　Kansasに入ったころには10時ころですっかり夜になってしまいました。アメリカの高速道路は街灯がまったく無いので、夜は暗くて非常に走りにくいです。平坦な道を走っているはずなのに、ずっとゆるい下り坂が続いているように感じます。
　Salinaの町からはI-135に入り少し走りやすくなります。長距離を走るためにはやっぱりインターステートを使ったほうがいいですね。Wichitaからは　Kansas ターンパイクにはいって日本と同様にチケットを取ってお金を払います。ただ料金は47マイル走って1ドル30セントと破格の安さです。
　Oklahomaに入るころには12時を回ってしまって、さすがに今日中にダラスに着くのは難しいのでどこかに泊まることにしました。日本ではよくサービスエリアで仮眠を取っていたのですが、アメリカでもドラックの運ちゃんなどは仮眠を取っていますが、さすがに怖いのでモーテルに泊まることにしました。
　一般的にモーテルは大都市の周辺が安いのでOklahoma Cityの北の郊外のMotel6に泊まることにしました。($39)

本日の走行距離 875マイル(1400km) 消費ガソリン 34.9ガロン (133リットル)

９日目(6/9)　お帰り編
Rapid City, SD→Bad Lands Nat'l Park→Wichita, KS→Oklahoma City, OK

　今日は朝7時に出発してDallasを目指します。およそ200マイルの短いたびです。Lovesというガソリンスタンドのチェーン店があるのですがここはトラック相手にやっていて値段も少し安いです。サウスダコダナンバーの家族が挨拶をしてくるかと思ったらいつも同じガソリンスタンドでガソリンを入れていたのでした。
　2時間ほど走るとテキサスに入ります。また、ビジターセンターにいって地図をもらいます。前にも書きましたがテキサスの地図はビジターセンターでもらうのが一番いいです。買う必要はまったくありません。
　テキサスに入ると慣れた道になります途中Gainsvilleのアウトレットモールを見ましたがやはり相変わらずすいています。
　今まで走った中では、やはりダラスというのは大都会のようです。町がずっと続いてアパートもたくさんあって、ハイウエイも渋滞しています。
　お昼前にはダラスに到着しました。明日からはまたポケベル生活となります。今回の旅行はいい息抜きになりましたが明日からの仕事についていけるかと思うとちょっと不安になります。

本日の走行距離 220マイル(352km) 消費ガソリン 8.6ガロン (33リットル)

今回の旅行のデーター
走行距離　3880マイル
ガソリン　　134ガロン
ガソリン代　192ドル
でした。

更新記録
●2002年6月1日：新規公開
●2002年7月8日：構成を変えました

その1 イエローストーン国立公園

その1　イエローストーン国立公園