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Medical Palm

 アメリカではどうもPalmというPDAが医療関係者の間では非常に普及しています。医師で持っていないという人はいないといっても過言ではないでしょう。このページでは作者が使っている医師にとって便利なソフトを集めてみました。ゆくゆくはアメリカの医療関係者のPalmの利用状況などについても報告したいと思います。又質問の多い英語のソフトは日本語で動くか? 英語版パームはどうすれば日本語化できるか?についてもお答えします。

      



治療指針

 5-Minute Clinical Consult  
http://www.5mcc.com/     シェア $64.95 英語のみ

 日本で言うところの「今日の治療指針」に当たる本の、Palm版です。Sky Scape版は検索もしやすくできていて、自分の専門以外の病気に当たったときに、調べるのに重宝します。デスクトップとのシンクロナイズするときに自動的にアップデートもしてくれます。ちょっと高いですが、もっと早く買っておけば良かったと後悔している一品です。

 米国循環器学会ポケットガイド 
http://www.acc.org/clinical/palm_download.htm   フリー 英語のみ 

 循環器の専門家ならいざ知らず、いつも治療に苦慮する循環器病。しかも、遭遇した場合はその場で治療をしなければなりません。そんな心臓病の治療のガイドラインがそのままPalmに入ります。しかも、これだけのものがフリーで手にはいるというのもすばらしいですね。日本の学会でも、どんどんこういうソフトを出してもらいたいですね。

 Clinical Medicine Serise 
http://www.clinicalmedconsult.com/   シェア $10-65 英語のみ 

 こちらも治療指針に当たる電子ブックですが、細かい分野に分かれていて自分の必要な分野だけを10ドル程度の低価格で手に入れることができます。5-Minuteシリーズに比べると検索が洗練されていませんが、非常に多くの分野を網羅しています。
 このシリーズを読むためには、 このページの下にあるiSilo reader ($19.50) か MobiPocket Reader (フリー)が必要になります。
 管理人は、救急で患者を診察するのに便利な Clinical Trauma & Tox($16.95) とClinical Neurology($11.95) を利用しています。

Advanced Cardiac Life Support 2000 
http://www.freewarepalm.com/medical/advancedcardiaclifesupport2000.shtml   フリー 英語のみ 

 レジデントをはじめ病院職員が必ず受けなければいけないACLS。もちろんいざというときにはいつでも二次救命処置はできなければいけないのですが、やはり不安はつきもの。そんなときにパームの片隅に、このマニュアルがあると心強いです。

治療薬ガイド

 ePocrates Rx 
http://www.epocrates.com/   フリー 英語のみ

 古くからある、このためにPalmを持っているといっても過言ではないソフトです。内容は若干貧弱ではありますが、無料なので文句は言えません。「今日の治療薬」のPalm版ともいえるものです。ぜひおんなじ様なソフトが日本にもあるといいのですが。
 と思っていたら「今日の治療薬」のPDA版が出ていたのですね。ただこちらはFree Wareなのでもうちょっと安くしてほしいものです。これは定期的にアップデートされるところも特徴です。最新はVer.6となりましたが無料版の内容はほとんど変わっていません。
 最近では、5-minuteシリーズと合体したrPocrates Essentialsという、スイートとも呼べるソフトが出ていますが、こちらはちょいと高い($140)ので持っている人を見たことはありません。
 また、ePocrates Med-Toolsという、薬屋さんがスポンサーになっている小物ソフトがフリーで手に入ります。これには高血圧、高脂血症、精神病のガイドラインとGFR計算ソフトがついてきます。
以前はTrasconのDrug HandbookのPalm版
( http://www.usbmis-test.com/beta/beta_test.php)をもっている人が多かったのですが、最近は見かけません。

 ePocrates ID
http://www.epocrates.com/   フリー 英語のみ

 上のePocratesと同じ治療薬ガイドの感染症版です。こちらも同様にFreeWareです。感染症ガイドではSanford Guideが有名ですが、これのPDA版も出ていますがこちらは$25です。現在はePocrates Proの一部となったため、単体で手に入れることが出来ません。

 Johns Hopkins Antibiotic Guide  
http://hopkins-abxguide.org/    フリー 英語のみ

 Johns Hopkins大学の感染症科で編集している、抗生物質ガイドです。症状と、抗生剤、起因菌から必要な抗生剤、治療法、副作用などを検索することができます。現在無料で手に入る感染症ガイドではこれの出来が一番良いのではないでしょうか。

計算機

 MedCalc
http://medcalc.med-ia.net/   フリー 英語のみ(日本語化ソフトあり)

 医療関係の計算が出来るソフトです。最新版はMed Mathライクなインターフェースになり、またワイド液晶にも対応になりました。日本語化ローカライザーも公開されています。

MedMath 
http://smi-web.stanford.edu/people/pcheng/medmath/   フリー 英語のみ

 医療関係の計算が出来るソフトです。下のMedCalcよりは使いやすいような気がしていましたが、最近Med Calcがバージョンアップして使いやすくなったため、そちらの方がいいかもしれません。。

ICU Math

 ICUの検査に特化した、医療関係の計算が出来るソフトです。

データーベース

 HanDBase 
http://www.ddhsoftware.com/  シェア $29.99 英語のみ

 汎用データーベースソフトです。このソフトのすごいところは、各種医療関係のAppletと呼ばれるAdd Onソフトがそろっているところです。よく使われているものとしては場所柄スペイン語辞書(Medical Spanish)や略号辞典(Medical Abbreviation)、 ACLSのプロトコール(ACLS Protocols)、検査値(Lab Value)や心作動薬(Cardiac drip)などがあります。これらのアプレットは上記のHPからダウンロードが出来ます。簡単にデーターベースが作れるうえ、Windows上のソフトと互換性があるので非常に便利です。母艦上に転送したデーターをEXCEL形式などで出力することができます。私も手術記録や薬のデータベースをこのソフトで作っています。シェアウエアーです。よく使われているものとしては場所柄スペイン語辞書(Medical Spanish)や略号辞典(Medical Abbreviation)、 ACLSのプロトコール(ACLS Protocols)、検査値(Lab Value)や心作動薬(Cardiac drip)などがあります。これらのアプレットは上記のHPからダウンロードが出来ます。

辞書・辞典

 KDIC 
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kei-k/   シェア \1050

 汎用の辞書ソフトです。こちらも各種辞書がそろっています。便利なものとしては治療薬集のPdrug, 生物化学系辞書として有名なLifescienceDictionaryPalm版、 臨床検査辞書のLabData, Aka-san作の医学用語辞書Medicineがあります。また、テキサス特有のものとしてEnglish Spanish dictionaryもあります。

Eponyms  
http://eponyms.net/   フリー 英語のみ (日本語環境で一部文字化け)

 なかなか覚えられない人名の付いた病名やサインなどを引くに便利なデーター集です。最近バージョンアップして、語彙数が増えました。日本語OSでは多少文字化けしますが、使用には不都合はありません。

 MedRules  
http://pbrain.hypermart.net/medrules.html   フリー 英語のみ

 EBMのはやっているアメリカでは、「何とかスコアー」というのを持ち出して、「これは何パーセントの確率で。。。」というのがはやりです。最も、GCSくらいなら覚えられますが、何個も覚えていられません。そんな、スコアーを計算してくれるパームウエアーです。出典も記載されていますが、ルールそのものも説明されていると便利でしたね。

Pcket Lingo Lite 
http://www.harvardlanguage.com/jp/   シェア 日本語版あり

 The American Heritageの英英辞書のPalm版です。この辞書の目玉はなんといっても発音記号がついていることです。単語帳機能があるPocketLingoProもあります。発音記号付は他にも学習研究社の辞スパ(\1800)や三省堂のデイリーコンサイス辞書(\7800統合版)があります。

標準機能置き換えソフト

アジェンダス シェア $29.95 日本語版あり

 人気の高い予定表、To Doと互換の総合予定表ソフトです。日本語版もあります。このパームウエアーを利用して、患者管理を行ってみようと思いますので乞うご期待?

Memo PLUS 
http://www.handshigh.com/html/memoplus.html   シェア $19.95 英語のみ

 手書き機能のついたメモ帳互換ソフトです。最近はTungsten、Clieとも標準で手書きメモ機能がついているので、あまり必要ないかもしれません。

Datebk 5 シェア $24.95 日本語可

 予定表、To Doと互換の総合予定表ソフトです。Ver.5は英語版しかありませんが、日本語の入力も問題なく出来ます。しかし、どうも管理人には使いにくいというか、元々PIMを使わないたちなので、最近はすっかり使わなくなってしまいました。

デスクトップ同期ソフト

 Document To Go 
http://www.dataviz.com/ シェア $29.99 英語版(日本語不可)  \6804 日本語版 

 いわずと知れた、MS-Word, Excel, PowerPointの同期ソフトです。Ver.4.0ではフォントの数に制限があったり、表の編集に不便があったのですが、それらの点が改良されてさらに使いやすくなっています。同期は、デスクトップ上のDocument To Goと行います。ちなみにDocument to Goは英語版の方が安いのですが、残念ながら日本語が表示できません。ちなみに英語版ではVer. 6.0が発売になっています。

 Adobe Reader for Palm  
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readermain.html  フリー 日本語版有 

 PDFファイルをPalmで読むためのソフトで、現在はVer3.0です。。Adobe Reader Ver. 6.0が必要になります。いずれにせよ、最近は文章がPDFファイルで配布されている場合も多いので、必携のソフトでしょう。

 iSilo  
http://www.isilo.com/  シェア $19.50 英語版(日本語可) 

 Docファイルを読むためのリーダーと言うよりは、オフラインでHTMLを読むためのソフトという方が通りがいいかもしれません。日本では普及していませんが、アメリカの電子ブックを読むために必要になることがあります。

Mobipocket Reader  
http://www.mobipocket.com/  フリー 日本語版有 

 こちらも電子ブックを読むためのリーダーです。おなじく日本では普及していませんが、アメリカの電子ブックを読むために必要になることがあります。Clinical Medicine Serise を読むにはこちらでもかまいません。

EndNote for Palm OS 
http://www.endnote.com/  シェア $239.95 英語版のみ(日本語OSでも作動)

 文献ソフトのEndNoteをPalmで読むためのソフトです。現在はVer.1で単体売りはしていません。EndNote Ver. 7についてきますので、インストール時に同時にPalmにもインストールするだけです。ソフトそのものは一つのファイルしか転送できないので、それほど利用価値は内容に思えますが、今後のバージョンアップに期待しています。EndNoteそのものは、ダウンロードするよりも、Package版を購入した方が安いです。日本語OSでも作動します

英語のソフトと日本語版パーム

 まず始めに、ほとんどの英語版のソフトは日本語版パームで問題なく作動します。上に上げたソフトは、ほとんど英語版ですが、管理人が日本語版ソフトで確認を行っています。一部文字化けをするソフトもありますが、動作全体には支障は有りません。


使用機種(上記ソフトはこのクリエで動作確認をとっています。)

Palm Tungsten T3

 現在使用中のPalmです。Clieたちが1年と持たずに壊れるのと、(Sony タイマーか)ワイド液晶、バーチャルグラフティーに惹かれて購入しました。残念ながら英語版しかありませんが、その機能はClieのTシリーズに求められていたものに近いです。MP-3再生機能、ボイスメモ、Blue Toothもついています。英語でしか使わないのならば、管理人が今最もおすすめする機種です。
 日本語で使うためには、下段の「英語版パームを日本語で利用するには」を、参考にしてください。

英語版パームで日本語を利用するには

 クリエもアメリカ国内で売っているものはもちろん英語版です。また、Tungstenなど、英語でしか動かないPalmもあります。そのようなパームで日本語を使用するには山田氏の J-OS というソフトウエアーが必要になります。このソフトはシェアウエアーで山田氏のサイト Simple-Palmよりダウンロードできます。ただし、管理人としては、特に理由が無ければ、日本語版の購入をお勧めします。

   Simple-Palm
http://simple-palm.com/

 Tungsten の日本語化については陣来霧氏のサイト「ぼそっ!」の中の、Tungsten + J-OSの総合掲示板に詳しく載っています。陣来霧氏はPalm Desktopの日本語化パッチの作者でもあります。

  Tungsten + J-OS 総合掲示板
http://www.emeraldshell.com/patio/patio.cgi



使用機種(上記ソフトはこのクリエで動作確認をとっています。)

Sony Clie PEG-SJ33

 現在使用中のPalmです。MP-3再生機能がついています。弁当箱のような容姿でその姿かたちには好みがあるかもしれません。しかもTG50と1万円しか違わないので、TG50が発売されたときには地団駄を踏みました。
 ただ、このクリエの利点は、丈夫なことです。弁当箱のような厚い筐体が折り曲げに強くなっていて、何度落としてもプラスチックが衝撃を吸収するからか割れません。
 丈夫なクリエが必要な方は、この機種がいいかもしれません。

Sony Clie PEG-T600

 とりあえず私の使っているPalmです。アメリカ人はまだカラーのハイレゾのパームを使っている人が少ないので、自慢の的です。現在はMP-3再生機能のついたT-650が発売されています。(7月8日現在)
 最近はPocketPCもはやっているので頑張ってほしいところです。
 ソフトケースに入れて使っていたのですが、最終的には本体が割れて壊れてしまいました。

Sony Clie PEG-S300

 私の使っていた一号機です。今でも、新型機の不調のときのバックアップとして立派に活躍しています。Sony Styleのプラスチック製ハードケースがデザインも良くて、本体の保護にも役に立ちます。

日本語のサイト

 Muchy's Palmware Revies!

 いわずと知れた国内で最大規模のPalmwareのサイトです。Palmwareを探すときはまずここから探しましょう。

 Palmのページ

 なぜか東邦大学佐倉病院小児科の、サイトの中にあるPalmのページです。リンク集が充実しています。国内の医学専門のPalm ware のサイトとしては一番充実しているのではないでしょうか。

 右脳^^部屋
http://unoubeya.main.jp/

 一番医療関係者にPalmを浸透されるように努力されている方でしょう。Clieに関してのケースの記事も充実しています。上にあるクリクラの中でもよく質問に答えで拝見します。小脳たちのデザインのセンスがなかなかすごいです。。

 クリクラ!

 こちらは、私の使っているPalmのソニークリエに関するページです。こちらも、非常に大きなサイトでクリエに関する問題なら何でも解決します。

 PalmFan

 こちらも有名なサイトで、Palmデバイスユーザーによるユーザーのための情報共有サイトです。

 半熟ドクター

 こちらのサイトの中の「Palmしましょう。」のなかに、医療関係者のPalm利用に関する項目があります。

 MP-Palm

 上のリンクにある右脳耳鼻科医先生が主催されているPalm を持った医療関係者と Palmware のプログラマーとの架け橋を目的としたサイトです。

 ぱむあん。

 みちえるさんのPalmに関するサイトのリンク集です。更新順に並んでいます。パームに関する個人サイトを探したい方はこちらからどうぞ。

 PALMLINKでいこう!! 

 Funaiさんのpalmに関するサイトのリンク集です。こちらも更新順に並んでいます。こちらは違う更新検索エンジンを使用しています。

英語のサイト

PalmGear.com

 こちらも有名なPalmWareのサイトです。医学用のソフトに関しても充実しています。

 pdaMD.com

 こちらは有料のPalmwareを主に扱っています。有名な教科書のPalm版などのページにも簡単に移動できるようになっています。

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Medical Palm 関連記事

医療に使えるPalm(羊土社)

  右脳先生の監修による、医療関係者向けのPalmの本です。Medical Palmより記事を書いています。ちょっと高いですが、医療関係でパームを使いこなすための方法がほぼ網羅されています。こちらのサイトで、最新の情報とリンクをする予定です。

レジデントノート6月号2003年(羊土社)

  レジデント向けの雑誌に医療に使えるPalmと題して、アメリカの医療現場でのPalm事情について右脳先生の監修により、Medical Palmより記事を書いています。こちらのサイトで、最新の情報とリンクをする予定です。

更新記録
●2002年5月1日:新規掲載
●2004年8月8日: Palmwareを追加しました。


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