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さまざまな職種
Specialists


看護婦(Nurse)

 病棟の人たちといったらまず看護婦さんについて述べないといけませんね。この病院では看護婦さんは白衣を着ていません。他の病院に行っても白衣を着ている看護婦さんを見ないので「白衣の天使」というのはアメリカでは通用しないようです。昔の映画では白衣の看護婦さんが出てくるのできっと昔はそうだったのでしょうね。
 勤務形態については完全に12時間交代で、ウイークデイと週末、それから日勤と夜勤が完全に分かれています。ですから組み合わせとしては4つあってそれぞれ各人のライフスタイルに合わせて選べるようです。その点は日本みたいにどんどんシフトが変わっていくよりは楽かもしれません。

研究看護婦(Reserch Nurse)

 研究の(特に治験)に従事している看護婦さんです。下の写真はオフィスの引越時の写真です。Reserch nurse is a nurse who engaged in reserches (especially clinical traials).. Our room for reserch nurses moved new larger room. Now they are prepareing.
 

ナースプラクティショナー(FRNP, Family Registered Nurse Practitioner)

 ナースプラクティショナーも看護婦の上級資格で、それぞれの特定分野において、(移植とか創傷管理とか)研修医と同じくらいのことが出来ます。つまり診察をして、カルテを書いて、薬のオーダーをします。もちろん、医師のサインがいりますので、あくまでも医師の指導の元にということになっていますが、ローテーションで回ってくるレジデントよりははるかに出来ます。

 彼女はナースプラクティショナーです。病棟ナースの経験をつんだあと、大学院に行ってマスターも取っています。基本的にナースプラクテショナーはマスターです。移植外科のRNPは無いので、彼女はファミリープラクティスの資格です。
Donna, FRNP

麻酔看護婦(CRNA、Certified Registered Nurse of Anesthetist)

  こちらの麻酔は麻酔科医のほかに、麻酔専門の看護婦(技師じゃないです。)のCertifiedRegistered Nurse of Anesthetist、通称CRNAが麻酔をかけています。彼女達は、看護婦の資格の上にトレーニングを積んでおり、挿管、A-line, 中心静脈ラインなどの基本手技はすべて出来ます。
 外科側から、麻酔をかけてもらうときに、麻酔科医(研修医)か看護婦かは意識していません。麻酔看護婦は感覚的には研修医と同じです。いずれにせよAttendingが監督していますので同じことです。
 彼女達は病棟での挿管も行うので、たとえば、ICUで挿管が必要で挿管困難そうなときは、彼女達に依頼をします。(こちらはたまにしかしませんから。) 彼女達は給料もいいので(10万ドルくらい)看護婦の中でも、この資格を取りたいという人は多いです。

腎移植の麻酔をかける麻酔看護婦です。左はレジデントでRRNAはResident Registered Nurse Anethesiologistの略です。こちらの病院は本院とは違って、麻酔科医のレジデントがいないので、彼らの出番が多いです。でも、中心静脈で気胸になったら、処置をするのはこっちなんだろうな...
Sahah, RRNA.
John, CRNA

臨床薬剤師(Clinical pharmacist)

 移植外科では専門の臨床(病棟)薬剤師がいます。これは移植外科だけにかかわらずに、アメリカの病棟では薬剤師が深く臨床に携わり、共に回診も行います。彼女達の仕事は、医師の出した処方のチェック、助言などを行います。Clinical pharmacists work on transplant surgery. In most of american hospital, pharmacists join clinical services and advise to physicians. Sometimes they round with us. Their roles are check of prescriptions and give advice to physcian.

Cheryleは経験豊富な臨床薬剤師で古くから移植外科に携わっています。Amyは卒業したてで、現在はインターンとして移植外科を回っています。RPHは(認定薬剤師)Registered Pharmacistの略です。Cheryle is an expert clinical pharmacist, taking care of transplat surgery for long time. Amy is an intern who just graduate from college rounding on transplant surgery.
Cheryle, RPH Amy

循環工学師(Perfusionist)

 人工心肺をまわす専門の職種です。私の病院では、医師と同じようにPerfusionistだけで、会社を作って派遣していますね。人工心肺だけではなくて、セルセーバーなどありとあらゆるポンプを回しています。日本で言うところの臨床工学士に当たるのでしょうか。They are specialists for extra corporeal circulation. They have established cooporation which sends perfusionist to each service like phsysians. They run any pump such as cell saver. Perfusionist might be  equivalent  to clinical engneer "Rinsho-kogakushi" in Japan.

 彼女は今日の肝移植担当です。手前側にあるのがセルセーバーという血液を回収して体に戻す機械です。奥にあるのが体外循環用のポンプで、無肝期に門脈と経静脈の間をバイパスするものです。She is charge for liver transplant today. Closest machine is cell saver which recovers RBC for transfusion. The fa side is pump for extracorporeal circulation connecting portal vein and IJV.
Lori

栄養士(RD, Registered Dietitian)

  当移植外科では3人の栄養士の人がいて、食事の管理だけではなくて、経管栄養から中心静脈栄養まで計算と管理をしています。移植後にはステロイドを常用するのと、もともと糖尿病の人が多いので栄養管理は重要な役目を果たしています。そのためには栄養だけではなくて、水分と電解質の管理も必要です。必ず一人は回診について(回診には他にも臨床薬剤師とチャプレンとCharge Nurse(リーダー)もつきます。)患者の指示を出します。もちろん指示は医師しか出せないので、彼女が書いてこちらでサインをするか、それかこちらで彼女の指示を書きます。土日は彼女たちが休みなのでこちらで指示を出さなければならないとか、時々肝不全で腹水パンパンの患者さんに栄養を満たすだけに水分を入れすぎて、あわててこちらで中心静脈栄養の量を減らすというようなこともありますが、確かに日本の栄養士の方よりは役割があると思います。よく、病棟にいて患者さんの食事量から摂取カロリーを計算したり、患者さんの必要カロリーを計算しています。
 私が前いた病院では、栄養の計算も医師がしていましたし栄養士の方は術後と退院前の食事指導、といっても「やわらかいものを食べてください。」といったくらいのことだったのに比べると大きな役割を果たしていたと思います。
 もちろん医師側としては栄養管理を栄養士の方にしていただくのはとってもありがたいです。ただ、これは臨床薬剤師の問題についてもいえると思いますが、日本で栄養士の方がこちらと同じような役割を果たすためにはいくつかのハードル、特に経済的な問題が多くあると思います。

この2人とも移植外科専属の栄養士です。RDはRegistered Dietitianの略です。LDはLicenced Dietitianの略です。Jeanetteは博士号も持っているのです。上にも書いてあるように、高カロリー輸液までお任せです。だけど、週末は自分達で書かないといけません。
Katie, RD, LD Jeanette, PhD, RD

言語療法士 (CCC-SLP, Certificate of Clinical Competence in Speech-Language Pathology)

 言語療法士は、もちろん患者さんの言語聴覚機能の評価、訓練のためにはたらいていますが、外科領域では、術後の咀嚼機能の評価、食上げの可否についても評価しています。

 左からJanny ,CCC-SLEとまだ、学生のJammieです。

ソーシャルワーカー(Social Worker)

看護助手(Technician)

静脈注射サービス(IV service)

理学療法士(Physical Therapist)

病棟秘書(Secretary)

麻酔助手(Anethesia Service)


更新記録
●2002年5月1日:新規掲載
●2003年9月2日:言語療法士を追加しました


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