BSL/ACSLは日本でも関心のある人が多いかと思いますが、ここの病院ではすべてのresident/fellowにはカードの取得が義務づけられています。
このコースではBasic Life Supportについてあさ7時から丸一日の講習と実習を受けます。この講習では11人くらいの生徒が集まって行われました。生徒としてはICU関係の看護婦さんは義務になっているので多かったようです。医師は学生のときに講義を受けているので、この講習に参加したのはメキシコから来た新生児科の新しい女医さんだけでした。講義に参加するには事前にプレテストを解答して持参しなければなりません。結構これが難しくて、左の写真の本を読み込んでいなければ解けないようになっています。
午前中は、特に心筋梗塞と脳梗塞についてのビデオを見て講義を受けます。昼前くらいから実習になります。よくある人形を使って気道確保の練習と人工呼吸、心臓マッサージのいわゆるCPRの実習を行います。すべての医療関係者にこのような講習を行うというのは確かにいい考えだと思います。前いた病院では各人の救急のレベルが多様だったので、そのようなことは確かになくさなければいけないでしょう。
さてこの実習なのですが、問題なのは指導者の人が言っている英語がわからないので、なにをやったらいいのかわからないということです。ここでも英語がわからなくて、散々な避けない思いをしました。
多くの人がテレビドラマの「ER」で、患者さんに電気ショックを与えている場面を見ていたかと思います。日本で救急に携わっていたときはほとんど除細動器のお世話になることは無かったのですが、心疾患の多いアメリカでは除細動器を使う場面が多いのでしょう。自動除細動器についての実習にかなり時間をかけていました。これは、病院ではなく公共の場所たとえば空港などにもおいてあって緊急時に使えるようになっているようです。(写真はDFW空港のもの。)
中にはこんなものが入っています。
更新記録
●2002年5月1日:新規掲載
●2002年5月31日:BLSを更新しました。