加藤望氏の報告に関しては御本人のご了解により、日本の皆様にお知らせするために掲載しています。写真はクリックすると拡大できます。内容は加藤望氏のHP http://www9.ocn.ne.jp/~nkisyoku/ とリンクしています。許可なく転載は行わないようにお願いします。
10月4日 おもちゃがやってきた New Toy |
昨日の晩から、再移植が立て続けに2件です。WVからレジデントが来るはずだったのですが、テキサス州の免許が降りていないために、まだ来ていません。おかげで相変わらず忙しいです。 夜中には、「患者さんのSat O2が60%」ですと、ICUから呼び出されて「後ろでは、Sat O2モニターの音が鳴り響いています。」この、アラームの音は、ドラマでもよく出てきますが、心臓に悪いですね。おかげで、髪の毛は全部爆発したままの出勤です。 さて、昨日はとうとうTungsten T3がやってきました。これは、久しぶりにどきどきするほどすばらしい、Palmですね。これに比べると、最近のClieは本道をはずれているというか、子供だましのようです。アメリカにいる分には英語版でも困りませんが、これを日本語化して日本で売ったらすごく売れるでしょうね。事実上、Palmが日本から撤退してしまったのが残念です。 早速、Fry'sにいって、アルミケースと、プロテクターを買ってきます。このPalmとは長くつきあいたいので、少し大切にしましょう。純正のアルミケースは意外と大きくてぺこぺこです。プロテクターは、13枚も入っていますが、どうやって使えということなのでしょうか。 まあ、いずれにせよ、HanDBaseとePocratesが使えないと仕事にならないですし、DEA番号なども全部Memoに入れておいたので、処方箋もかけませんでした。ProtocolもWordですし、On Call ListもExcel担っています。Document To GoもVer 6.0が入っていますので、すぐにHotSyncできます。。 右脳先生ももう手に入れられたようなので、詳しい報告は右脳先生を待ちましょう。
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10月3日 優秀な研修医 Full Vessel |
さて、今月は優秀な研修医を手に入れました。仕事の飲み込みは早くて、頭も切れます。ただ優秀な研修医を持った難点は、管理人より知識があることですね。今日の回診時は、アテンディングから、患者管理についてこてんぱんにやられたのですが、下手をすると、研修医の方が管理人より知識があったりします。これは、また教科書を読まないと大変だ。 さて、ICUの看護婦さんたちは、最近管理人に「汚い言葉」を教えるのが好きです。○○○○ Carlとか、○○○○○ Sanchezとか、どうしてそんな言葉を知っているんだというようなことを、教えてくれます。一人の看護師さんは「Buckakeて日本語から来ているんだろ、しっているかい。」などと聞いてくるけれど、彼は日本映画のファンなのでしょうか? |
10月2日 日本旅行 Traveling in Japan | |||||||||||
昨日の夜はちょこちょこと入院をとっていたら5時には「すぐに子供病院に来てくれ。」との電話、緊急手術で子供病院に行きます。移植外科では、子供の手術は少し離れた、病院で行うのでいざというときに行くのが少々大変です。それでも、管理人としては、子供の手術はもっとやりたいですね。 さて、戻ってくるとICUの看護婦さんがへの観光旅行から帰ってきました。東京、京都と回ってきて物価が高いことをのぞけば、楽しめたようです。アメリカから行った人は、みんな公共機関の発達には感心していますね。雨にたたられたようですが、傘立てにはとても感銘を受けたようです。 さて、Tungsten T3はFedExですでに発送されたようです。明日には到着予定なので楽しみです。ただ、まだケースやなどがPalmOneのサイトでしか手に入らないので、どうにかしなければいけません。 医療系Palmの元祖、Palm界で一、二を争う頭を誇る右脳先生(http://unoubeya.main.jp/)はサイトをCGI化されたようで、ますます生活がリアルタイムで伝わってきます。日記にコメントが書き込めるというのもいいですね。でも、管理人は「ナウでヤングなレンタルサーバー」ロリポップをどんな人が使うのかと思っていましたが、ユーザーの80%が女の子の中で男の子向けのメールアドレスをとるとは、さすが右脳先生ですね。 さて、夏クールのドラマもやっと最終回を迎えました。「14ヶ月」はちまたの評判ではそれほどではなかったですが、最初の予想以上におもしろかったです。管理人は、こういうSFチックなドラマは結構好きなのです。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
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9月30日 フライング Flying |
そろそろ、フライングでTungsten T3が手に入ったという話しをちらほら耳にするようになりました。こうなるといてもたってもいられなくなります。通信販売の sparco.comでも、在庫が入ったという話しなので、早速オーダーします。価格は$358ですが、通信販売の利点は消費税がかからないところです。果たしてどれくらいで発送してくれるのでしょうか。さて、同時にアルミ製のケースもAmazon.com にて注文。T/T2と同じケースにはいるはずですが、さてほんとにはいるでしょうか。ともかくPalmなしでは、薬の名前も、内線番号もみんなわからなくてはなはだ不便です。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.) |
9月29日 秋桜 Cosmos | ||||||
今日は比較的穏やかな月曜日です。Fellowの秘書も新しい人に変わりました。デスクにある花は秋桜のようで、秋の日本が懐かしいですね。最近は、日本を懐かしむこともあまり無くなってきたのですが、春の桜と、秋の秋桜を見ると無性に懐かしくなります。なぜか意味もなく、山口百恵の「秋桜」の歌が思い出されます。どうも管理人は桜が好きなようです。 さて、今日は昨年当院で移植を受けられた、加藤牧師の1年目の経過観察入院の日です。当プログラムでは、肝移植後に1,2,3,5年目と移行5年ごとに経過観察のため、入院して、肝生検、腎機能検査、超音波検査、血液検査を行います。加藤牧師もほぼ一年ぶりのダラス来訪です。 さて、おとといから使い始めているOpen Officeですが、使い勝手はなかなか良好です。これがフリーというのは信じられないですね。是非とも皆さんお試しあれ。 そんなことをしているうちに、学会の案内です。来年の学会はBostonなのですが、抄録の締め切りが12月の頭です。あっという間の一年ですね。そういえば国際肝移植学会は来年の6月に京都です。シニアフェローが連れて行ってもらえるのですが、今年のスペインの方がよかったですね。帰国直前に京都に行くというのも何ですからね。ResidentとFellowの違いは、学会発表や論文を書かなければいけないというところがあります。〔もっともやっていることはレジデントと変わらないので、遅々として進みませんが。) (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
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9月28日 懐かしのデスク A desk on which I was |
今日は当直。先週とうってかわって、静かな週末です。さて、前勤めていた病院の現在の研修医が、病院頼りのサイトを作っているのを発見しました。2年も前のことなのに、ついこの間のようです。医師の研修課程では、大学病院から出ていく外病院というのは、初めて医師らしいことをさせてもらえるため、思い出が深いものとなります。このサイトを見ていて懐かしくなりましたね。あちらこちらで、個人がサイトを作ってくれる利点は、現在の様子をリアルタイムで見ることができることです。この日記の中に出てくる「若手医師の会」と称するセンスのないネーミングの会も、管理人が研修医の時に始めたものなので、まだ残っているのが驚きですね。 ちなみに、サイト中の写真でしょっちゃんの座っていたデスクは管理人が2年前に座っていた場所です。そうそう、ご婚約おめでとうございます。 しょっちゃんのおうち (http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/4528/) さて、来年のBostonの学会も12月が抄録の締め切りです。今のうちにせっせこデーターを集めなければなりません。小学生の発表に刺激を受けて、「移植後低リン血症に、コークと、ペプシのどちらが有用 か?」の抄録を出したいところですがだめでしょうね。そういえば、テキサスとしてはドクターペッパーも比較対象にしないといけないですね。 そのために、エクセルにデーターを打ち込んでいるのですが、最近ハングアップがきわめて多いのです。アップグレードしようにももとのCDを日本に忘れてきたので、できません。そうしたら、フリーのOfficeを見つけました。管理人のように少数のデータを扱うのならばこれで十分です。 オープンオフィス(http://blow-away.net/openoffice/) さて、発売が待ち遠しいTungsten T3ですが、すでに一部では手に入っているようです。それどころかもう、T4の噂が聞こえてきています。以下のページからどうぞ。 PalmOneのフォーラム (http://discussion.brighthand.com/palmhandhelds/) ハワイCSA臨床研修のご案内 近年、アメリカでの医学研修はますます需要が増して参りました。日本人の医師がアメリカで研修する為の最初の関門は、アメリカ合衆国の医師免許試験USMLEです。長年、アメリカの医師免許試験は、筆記試験だけで行われて来ました。ところが近年、臨床実技試験がこれに加わり、受験者の準備は難しいものとなっております。この試験は、外国人医師はもとより、アメリカの医学部もその対策に苦慮し、さまざまな準備が行われておりますが、日本では本格的な受験対策が行われておりません。そこでこの度、日本から一番近いアメリカ合衆国ハワイ州での集中講座を計画いたしました。 <実施要項> 主 催 財団法人 日米医学医療交流財団 学校法人 東海大学エクステンションセンター 協 力 東海大学パシフィックセンター ハワイ大学医学部 期 間 2003年11月20日〜24日(3泊5日) 定 員 10名 費 用 22万円(受講料および宿泊料で渡航費は含まれません) 助成金 日米医学医療交流財団より10万円を助成します。 講 師 ハワイ大学医学部CSA教育担当者 会 場 クアキニ病院 宿 泊 東海大学パシフィックセンター(ハワイ州ホノルル市) <プログラム> 第1日目 07:30〜16:30 Pretest:3-4 stations Discussion of clinical skills (Communication, interpersonal skills, hisitory taking, synthesis of clinical infoemation) and selected topics. 第2日目 07:30〜16:00 Post-test:10 stations Performance review and selected topics 詳しくは日米医学医療交流財団にお問い合わせ下さい。 〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目27番12号 (本郷デントビル6階) TEL :03-6801-9777 FAX :03-6801-9778 E-mail:nichibei@cd.mbn.or.jp |
9月27日 植物の飲み物の好みがあるか Do plants have a favorite drink? |
今日は、フォートワースの患者さんを一人見ただけなので、お昼前には帰宅です。お昼前に帰宅することはなかなか無いので、今日は何をしましょうか。さて、まず最初はRichardsonのMaximaに飲茶をしに出かけます。香港ガーデンが改装中の今はこちらも大繁盛です。 さて、少し早いのですが天気もいいので、今日はバラで有名なTylerにいってみることにしましょう。管理人はドナーの手術でよく飛行機で行きます。ダラスからは、飛行機だと20分ですが、2時間程度のドライブです。ダラスのお隣の市Mesquiteに入ると、すっかり農村地帯です。Tylerに入ると、Downtownへと向かいます。DowntownのBroadwayには、商工会議所があって、観光案内所もここにあります。 目指す、Municiple Rose Garden & Museum(http://www.texasrosefestival.com/museum/garden.htm)はDowntownの西側すぐのところにあります。さて今日はちょうど、East Texas State Fair (http://statefair.tyler.com/)が、開催中で移動遊園地も来ています。 ここのバラ園は10月のRose Festival(http://www.texasrosefestival.com/festival/)で有名なところですが、今はまだ少し早いようで、バラはまだちらほら咲きです。でも、満開になればさぞかしきれいなことでしょう。 さて、ここでもっとも印象的だったのが、小学校の理科実習の展示会です。これに関しては、別ページに発表を載せていますが、発想が実に自由で、しかも手法に関しては非常に科学的な方法を使っています。小学校の時からこういう訓練をしていて、また、学校の先生が許しているということが非常に感動しました。 さて、隣のEast Texas State Fairでは、移動遊園地が来ています。移動遊園地はアメリカ各地でよく見られますが、これほどにぎわっていることはあまり見たことがありません。乗り物もおもしろいのですが、屋台にあるようなアトラクションもおもしろいです。これについて下の写真日記をどうぞ。 アトラクションの一つには、ボールを当てて子供を台から落とすというような、いかにも家族の旅芸人のような、ゲームもあってけなげさを感じました。 奥では、Livestockの公益市場が開かれていて、牛やや、羊の品評会が催されていました。ここでも、子供が大活躍です。 帰りの途中では、I-20 Vanの町の近くでクリスマスパーク(http://gotexas.about.com/library/weekly/aa121702a.htm)の看板を見かけました。11月から始まるそうです。これもクリスマス前の楽しみですので、ちょっと心にとめておきましょう。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.) タイラーとバラ園遊園地のアトラクションというよりか屋台スペシャル |
9月26日 大津波 THE INCREDIBLE TIDE |
十勝沖の大地震のことについては、ここの病院の人もよく知っていて、「家族は大丈夫か?」とたびたび聞かれます。管理人は、道民ではないので家族はいませんが、高校時代の友人が釧路にいます。高校時代のメーリングリストで、消息を問い合わせるメールが飛び交いましたが、本人からのメールが来ません。 どうしたことかと思ったら、いつのまにかにアドレスが変わっていて、このサーバーではじかれただけでした。とりあえず無事で何よりです。それにしても、被害に遭われた方、早く復旧が進むようにお祈りします。 医療訴訟の損害賠償額に上限を持たせるテキサス憲法修正動議第12号が通過しました。宣伝活動の成果かもしれませんが、こちらの医師たちはほっと一息です。キャッチコピーには、「家族が必要なときに、医療が得られるように。」とありました。実際、際限のない訴訟に巻き込まれないようにするには、訴えられるような医療行為をしないという選択をする医師が増えてきているのは事実です。 さて、来月アリゾナに行くのにアリゾナのサイトを見ていたら、さすが観光地がいっぱいあるからか観光案内の個人サイトが充実していました。その中でもアリゾナガイド(http://www5f.biglobe.ne.jp/~azguide/)はすばらしいサイトで、管理人もこのようなサイトを目指したいですね。 |
9月25日 Section 8 . |
今日から聖先生は職場復帰です。フォートワース当番なのにもかかわらず、上から「ダラスに残ってもらわないと困る。」ということで、あえなく残留です。聖先生がフォートワースです。 さて、アパートからマネージメントが変わったという手紙が、それによると、こんな内容が「最近当アパートが、Section8(低所得者向けの政府補助住宅)の住人にのみに賃貸しているというデマが流れていますが、それは全くのデマです。」とあります。こういう手紙が来ること自身が怪しいし、最近管理が悪くなったような気がします。もうすぐ、帰国と言うときに限ってこうやってどんどん悪くなってくるものですね。アメリカに住む場合は常に治安を考えないといけないのが一番困りものです。 さて、来月のお楽しみの学会は、飛行機代金も向こう持ちで出してくれます。指定された旅行代理店に電話したところ、12日の帰りの便が、一番早い便で1時30分にダラス到着です。研究者の会のBBQ会が12時半からあるのですが、またぎりぎり終わりの頃に間に合うかどうかということになってしまいました。楽しみにしていたのですが。 今日はon call ですが、比較的暇です。先ほどから、吐き気のコールが多くて、Phenergam, Anzimet, Zofran, Reglanの堂々巡りです。そんなわけで、今日は、幸福の王子、14ヶ月、Dr.コトー、プロジェクトXと立て続けです。さて、夏クールのドラマですが、やっと第9話にまでたどり着きました。(次回が最終回。)今クールの管理人のお気に入りは「幸福の王子」と「14ヶ月」ですが。どちらも救いようのない結末が待っているようです。どちらも、「忘れないでね。」 |
9月24日 Tungsten T3 . |
午前中Ft. Worthの患者さんをみた後ダラスに戻ります。そういえば、先日リハビリ病院から患者さんを一般病棟に移送したことについては、「夫はDirectiveが無いのだから、夫が怒ろうが叫ぼうが救急に移さなければならない、もし、何かあったら訴えられるぞ、」と上からしこたま怒られました。 ついでに「そうなったら君のProfessorが2年後にアメリカの学会に行ってこいと行っても、行かれないことになったらどうするんだ。」とのおまけ付きです。 ここでは、Advanced Directiveの署名がなければ、本人の次に強いのが医師と言うことになるようです。家族がなんと言おうとも、たとえ子供であっても医師の指示の方が家族の希望を上回ることのようです。このあたりは、日本の感覚と違うので家族の希望におれてしまいましたが、それは反省しなければなりません。 さて、復活しないSJ33の代わりですが、PalmのTungsten T3にすることに決めました。10月7日発売という噂なのでもうじきです。この機種こそが、クリエのTシリーズに求められていたもののように思います。T シリーズでも同様の機種がでることが待ち遠しいのですが、それまでは待っていられません。 そういえばポケゲーのヒラパーさんより、130000ヒットの報告をいただきました。(スクリーンショットつき)今まで、10000,100000とたびたび企画したのにもかかわらず、どなたも連絡してくれなかったのでうれしいですね。こちらでも、Tungsten T3の予約を行っていらっしゃいますね。(上のリンク参照)でも、プレゼントはいらないでしょうね。もし、ご入り用でしたらご連絡ください。 |
9月23日 Op food ? Op fool? . |
今日もまた、Ft. Worthで肝移植です。手術場の看護婦さんが「上野先生Op foodは?」と聞くので、いつも手術室で食べているチョコレートのことを聞いているのかと思ったら、「Op fool」だねと言うことでした。FoodとFool違いです。いつも、人での薄いところをねらって忙しくなります。金曜日からで、9件の肝移植。管理人はそのうち4件が術者で、2件が前たちです。 Ft.Worthはいつも手術が遅れるので、結局終わったのは夜の11時、今晩はFt. Worthで止まって明日ダラスに帰ります。 |
9月22日 Tungsten T2 . |
さて、今日も朝4時から肝移植です。夜にも一件あったのですが、それはレジデントに入ってもらって、バックテーブルだけの手伝い。また別のレジデント君は仕事をしないという問題がいろいろあるのですが、その場で、ポケベルで呼びつけて怒った方がいいのか、後から呼び出して指導した方がいいのか何を考えているのかよくわからないので、困りものです。 さて、パームネタですがSJ33は全く電源が入らなくなりました。朝も、患者さんの抗ガン剤の投与量を求めるのに体表面積を求めることができなくて、すっかりお困りモードです。T600に続いての故障なので、ここはすんなりソニーをあきらめてパームにするかと言うことも考えています。TG50も有力候補なのですが、どうもすぐにおれそうなのと、グラフティーエリアが無いのが、抵抗があります。右脳先生の薦めもあってかなりTungsten T2に心が動いています。Palmが事実上日本市場から撤退しているので、ここはPalmについて、報告するのも悪くないかと思いまし。Tungsten T2もこちらではだいたい$350位で手に入りますし、通信販売なら税金もかからないので、円高が進んでいる最近ではかなり魅力に感じます。ただ、ソニーマジックにかかっている管理人としては、今更、メモリースティックを捨ててPalmに走るというのは思いっきりが必要です。 Tungsten T2が手に入った際にはまたご報告します。 とここまで書いておいてPalmFanをみたら、もうじきTungsten T3が発売になると書いてあるではないですか。これは、発売日までは、S300をまた引っ張り出してきて、堪え忍ぶ必要があるようです。 |
9月21日 秋祭り Autumn Festival. |
54時間ぶっ続けで働きづめなのは、少々疲れました。ずっと手術帽をかぶっていて、型の付いたかみを、「上野先生、今日の髪型なかなかいいですね。」と看護婦さんが、髪をなでてくるのですが、よく、こちらの看護婦さんは髪をなでてくるのですが、気持ち悪くないのかな? 今日、レジデント君毎晩ちゃんと家に帰しているのにもかかわらず、寝坊してきて、「疲れました」の一言、さすがにこれにはみんなもあきれていたのですが、腎臓内科の先生「あまり無理させても危ないから。」とのこと。移植外科の忙しさは異常としても、彼が今後外科のレジデントとしてやって行かれるのかは、少々心配です。 3日も家に帰っていないので、回診の後は先に帰らさせてもらって、Richardsonのf富士通の敷地内でやっている、日本人会の秋祭りに行ってきました。(このときの写真は、後で、「その他」のこうにアップします。) こんなに大きな規模でやっているとは思わなかったのですが、意外と日本人だと思ったら、ほかのアジア系の人たちもたくさん来ていました。11時から開催されていて、管理人は2時頃に行ったのですがほとんどの食べ物屋は売り切れ。数少ない残り物にも長蛇の列で、このあたりは再考した方がいいかもしれません。 入場したときに、見知らぬアメリカ人のお姉さんから、チケットを5まい「あまりだから」ともらったのですが、きっと、彼女をこの長蛇の列に使うのをあきらめたのでしょう。 今晩は幸いなことに、移植が明日の朝に延期されました。ちょっと休息がとれます。
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9月20日 無題 No titel. |
さて、今日の移植は3時から、肝移植が続けて2例です。ありがたいことに、2例とも術者をさせてもらいました。さすがに、今日は当直なので、仮眠をとらせてもらいたいところなのですが、その次の腎移植にも入ってもらいたいと言うことで(さすがにアテンディングも疲れているので、レジデント相手ではしんどい。)腎移植もです。 忙しいときは続くもので、向かいのリハビリテーション病院から電話。3年前に移植を受けた患者さんなのですが、呼吸状態がおかしいとのこと、退院後の患者さんは移植外科ではみないのですが、「どこもみてくれないのでどうにかしてほしい。」とのこと、こうなると、最後はみんな移植外科に回ってきます。 深夜に、病院に向かうとICUに転送が必要な状態、病院に電話すると、ICUベッドはあいていなくて、ERに送るしかないとのつれない話し。家族は承諾しないので、病棟の看護婦さん頼み込んで、受け入れてもらいます。けっきょく、ベッドについては、看護婦さんにお願いしてどうにかするというものは、日本と全く同じです。 |
9月19日 無題 No titel. |
今日は朝から肝移植が一件という話しで、病院に出かけたところあれよあれよという間に増殖して、肝移植5件に、膵、腎移植+ドナーの手術×5ということになってしまいました。あいにく、聖先生は休暇でフロリダへ、留守を守るのは管理人なので、おかげさまで肝移植直列5件です。今は3件目が終わった深夜零時、4件目は朝3時からです。 さすがに、これだけ続くと、手術も早くなって、バイパス付きの肝移植で、今日は3時間半です。この話は尾ひれがついて、手術室に流れていて、「上野先生、肝移植3時間だってすごい早いね。」とあちらこちらで呼び止められましたが、アメリカ人なら素直に喜ぶのでしょうが、日本人気質の管理人はどうやって返事をしたらいいのか、わかりませんね。相変わらず手術中は英語がわからなくて、笑いをとっていました。(マスクをして、音楽をがんがんにかけているから悪いのですね。) こんな時に限って、クリエは相変わらず調子が悪いです。Pentasaの容量がわからないから調べたくても、うんとも言いません。この前、T600の時は、ここで折り曲げて液晶を割ってしまったので、ここは我慢です。ソニーにはもうちょっとヘビーデューティーなクリエを作ってもらいたいところです。 この調子ではPlanoの気球は今年も見に行かれそうもありません。(ただいま開催中です。)日曜日の秋祭には行きたいと思っているのですが、どうなることやら。それではICUでしばらく仮眠をとるようにします。ではお休みなさい。 |
9月18日 机がすっきりした Did Somebody clean on my disk? |
昨日は当直で、夜中に病院のオフィスに来たときには何も異変がありませんでした。朝7時に病院に来ると、机の上がすっきりしているではないですか?どうも何かが変です。 なんと、デスクのうえのLCDモニターが無くなっています。賊は、重いコンピューターの本体は盗まないで、高価な液晶モニターだけを盗んでいきました。しかも、モニターのコードを鋭利な刃物で切断して。 ちなみに管理人、このモニターをVAIOに接続していたので、モニターコードはどこにも接続してありませんでした。それなのに切断していった賊は何を考えていたのでしょうか? アメリカは盗難が多いから気をつけないといけないと行って、最初来たときはすごいびくびくしながら過ごしていたのに、最近なれてくるとだんだん、ノートも起きっぱなしにしたりするようになってきました。しかしやっぱり怖いところです。ノートにすべてのデーターが入っているので気をつけないといけませんね。(管理人はVaio505一台だけで、すべてやっていますので。) 朝の回診時に、D Magazineというローカル雑誌の撮影が来ていました。回診風景を撮りたいと言うことで、普段回診時にレントゲンフィルムなんてみることがないのに、レントゲンフィルムを見ているふりをしながら、写真を撮られます。だいたいアメリカ人は写真を撮られるのが好きなんです。看護婦さんも「上野先生もしゃんをとらなくていいのか?」と言うのですが(みんなサイトのことを知っているから)、自分がとると写真に入れなくなってしまうからそれが悩みどころです。 10月に、アリゾナのスコッツデールでフェローのカンファレンスがあるのですが、これがほとんど勉強と言うよりは遊びです。何にも連絡がないので昨日催促したら、どうもファックスが届いていなかったようで、早速、今日詳細を送ってきました。 それを見ると、「乗馬」「砂漠のジープツアー」「Taliesin West」「砂漠バギーツアー」「ゴルフ」という文章が並んでいます。これでも本当にカンファレンスなのでしょうか? さて、SJ33ですが、時々電源が入らなくなって、致命的エラーがでるという症状が続いています。以前のT600もこういう症状が出てから、最終的にはお亡くなりになってしまいました。どうも、おしりの後ろで曲げられて、だんだん基板の接触が悪くなるようです。こうなると修理してもすぐに壊れてしまいます。ここでの生活にPalmは無くてはならないので、何かバックアップ機を購入しておかなければ、おちおち夜も寝てられません。(Palmなしで病院に行くのはすごく不安なのです。管理人の足りない内部メモリーを補うメモリースティックですから。) 最後に、尾中先生から先生からポケベルが鳴ります。何事かと思ったら「ファイアーワイアーのHDDを買ったんだけれど、コネクターはどうしたらいいの?」そういえば、昼間にバックアップはどうやってとっているのかという話しをしていました。管理人は、外付けのHDDと同期をとっているのですが、そのときにそういえばファイアーワイアーでつないでいると行ったような気がします。早速どうも買ってきたようなのですが、あいにくデルのコンピューターにはついていません。 とりあえず、返品して、USB接続のHDDを購入することを勧めておきました。 今日は、生体腎移植が一件、フォートワースにドナーが出たのですが、サンアントニオにとられてしまいました。 岐阜県可児市で開業されている山本先生より次のようなメールをいただきました。
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9月17日 下血しちゃうかもしれません。 viewing MXC may cause blood in your stool |
久しぶりにダラスに出ると、聖先生がレジデントに甘いこともあって、朝から口うるさくなってしまいます。「何でレジデントがICUの患者を診ていないんだ。」から始まって、ちまちまと細かいことをうるさく指摘しなければなりません。病棟や、ICUの婦長とも仕事について相談をしなければならないですし、朝からいやな役です。看護婦さんには"Snippy"だといわれ、でも意味がわからないところがまた笑いを誘います。 さて、看護婦さんが「先生の名前に似た日本の番組がやっていて、すごくおもしろいんだ今度番組を調べてくる。」といっていました。きょう、その題名を調べてきたのですが、Spike TVという局でやっている、MXCという番組です。どうも雰囲気は風雲たけし城のようです。こんなところにまで進出していたとは。キャッチコピーには「下血をするかもしれません。」と記してあります。 さて、セントルイスの仕事部屋で紹介されていたのですが、"Engrish.com"です。なんで、こういうサイトに今まで気がつかなかったのでしょうか。これはこちらも対抗して、「トキオ.co.jp」でも作って、外国人の使う怪しい日本語を集めたサイトを作らないと。(実は密かに集めていますので、そのうち公開しますね。) さて、二年近くになると、少しずつ周りが成長していったりします。かつて看護学生で実習に来ていた娘が、RNになって働き始めたりするとなんか頼もしいですね。しかし、実際問題としては彼女が夜勤に入っているとこちらはとても怖いのですが。 そうやって、時間がたつのを感じるのは看護婦さんだけでは無くて、掃除のお姉さんなども同じです。かつて、事務所の掃除押していたお姉さんもしばらくみないと思ったら、今は出世をして監督員です。久しぶりの再会でした。彼女が手に持っているのは初級の英語の教科書です。英語の勉強までして、とても偉いですね。 医療情報室にカルテのサインを行った帰りに、こんな張り紙をみました。患者さんの移送だけでも特別の部署があります。10万人以上を運んでいるというのも、数字にするとすごいです。 日中外来に行くと、外来の診察室に写真が掲げてありました。みんな移植を受けた患者さんの写真ばかりです。現在の様子とともに描かれています。このような写真は、これから移植を受ける患者さんの、希望にもなって、なかなかいいアイデアだと思います。でも、自分が外来にかかるときには恥ずかしいでしょうね。 今日は、当直です。先ほど転院の入院で呼ばれていきました。VISAの延長の書類も急いでそろえないといけません。一番のハードルが、厚生労働省からの書類になります。海外の滞在で手間なのが、いつもVISAと許可書に頭を悩まさなければいけないところです。
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9月16日 悪筆 Bad Writing. |
今日は、朝ダラスへ行って、病理へ肝生検のサンプルを落とした後、フォートワースへ。今日もなかなかいい天気です。タイヤが新しくなったので、安心してドライブできます。 さて、管理人元々字がきわめて汚いのですが、薬剤部から栄えある悪筆コンテストに選ばれて、悪筆のオーダーの例として載るそうです。アメリカ人を押しのけて悪筆に選ばれるというのは喜んでいいやら悪いのやら。いずれにせよ、薬局の皆さんごめんなさいね。 もっとも、お恥ずかしながらペンの握り方が悪いので、そのせいかもしれません。最近は、カルテを書くのに太軸の万年筆を使用しているので、より正しい握り方を心がけてはいますが、やはり、字の汚さは変わらないですね。そんなわけで、早くカルテが電子化されるのが待ちどおしいです。 ペンといえば医師になった頃から(といっても4年前ですが)、ずっと、MontBlancのGenerationという、ボールペンを愛用してきました。ものをなくすことが多い管理人にもかかわらず、このペンだけはずっとなくさずに、何度もリフィルを繰り返しています。ところが、ペン先の軸がおれてしまいました。 このペンは初めて医師になって受け持った患者さんが、退院したときにプレゼントしてくれたものです。その当時、なぜかイメージが緑だったそうで、Greenのペンをプレゼントしてくださいました。その患者さんは重症膵炎でドレーンが11本も入っていて、管理人の研修医時代の最初の仕事は、そのドレーンを一日2回洗うことでした。11本もあるので、合計4時間くらいかかります。半年近い闘病生活の後、その患者さんは退院することができました。初めて、病院の外へ出て、大学の構内を車いすで回ったときには、患者さんはすっかり涙ぐんでいました。管理人もとても生きて病院から出られるとは思いませんでした。 今は無い分院の長く薄暗い廊下で、ご夫妻がペンをプレゼントしにいらっしゃったことは、今でも鮮明に覚えています。そして、このペンは、患者さんは「もうだめかもしれない。」とおもったときに、「それでもまだ助かるかもしれない。」ことを思い出させてくれます。 そんなペンですので、まだまだ一緒にいてもらわないと困ります。こちらも、またまた修理が必要なようです。 さて、書き物といえば、管理人の本業は実はホームページ書きではなくて論文書きです。論文の書き方といえばこのページ「若手研究者のお経」。本作成にかける情熱がうかがい知れます。(やっぱり書いていない) 今日は、使用で早めに病院を出ます。2ヶ月ほど髪を切りに行っていないので、床屋へ行こうと思っているのですが、海外で床屋ほど怖いところはありません。ダラスにきてから、一つのところにしか行っていなかったのですが、今日は、思い切って、サムライさんおすすめのコーマートの中にあるAsian Barberへといってみます。 店の外側にはハングルの張り紙だけ、中にはいるのがためらわれます。店内には店員だけしかいません。思い切って中にはいると、昭和40年代くらいの古ぼけた内装。日本語も英語も通じません。お店のお年寄りが少し日本語がわかると言うことで、「3cmくらい」というと、「よしわかった、耳はどうする?」というくらいで、早速始まりました。ちょっと切れないはさみで、どんどん切られていきます。この2つの質問だけでどんな髪型になるのでしょうか。 最初は、韓国語の音楽も店の人が気を遣ったのか、いつの間にかに日本語の演歌のような曲に変わっています。でも、時々韓国語が混じっていて、森進一のようですがちょっと違うようです。 髪を切ると、日本と同じようにひげそりがつきます。ひげそりの後は、キュウリのパック付きです。次に何が起こるかわからないのが、どきどきです。一応、洗髪までフルコースでついています。これだけそろって$15。一応チップを3ドル出しておきましたが、床屋のチップというのはいまいちいくらかわかりません。お店の人たちは最後に、テープを韓国語に変えておくことを忘れていませんでした。 さて、その後は久しぶりに韓国スーパーのコーマートへ行きます。ちょっと行かない間にずいぶん日本語の表示が増えたようです。日本語のビデオレンタルも始まっていました。一週間で1ドルなのでずいぶん格安です。このあたりは、日本人しか商売にしていない、日本食料品店とはかなり差がありますね。 今週末の日曜日には、日本人会の秋祭りというものが催されるようです。手術の加減で行かれるかどうかわからないのですが、是非とも訪れてみたいですね。 詳しくはダラス日本人会(http://www.godja.org/2001/j-2001.htm)のHPへ。前売り券もあります。 SJ33のわざわざ右脳先生からメールまでいただいたのに、結局ハードリセットです。昨晩、何とか復旧したら、また、電源低下でハングです。まだ購入して半年しかたっていないのですが、バッテリーの電圧検出回路の調子が悪いのでしょうか。Vaioもバッテリー周りはよく故障しますし、ソニーの機械はバッテリー周りを高性能にしすぎるからか、すぐに調子が悪くなるようです。 (メールアドレスの登録もできます.)
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9月15日 ファイアーストーン Firestone. |
アメリカの道路は日本の道路よりも整備しされていないからか、タイヤがパンクして立ち往生している車を至るところで見かけます。英語だとFlat Tireといいますが、現在のタイヤというものはよくできて、いきなりぺっちゃんこになってしまうのではなくて、だんだん空気が抜けてきて最後は、加熱してバーストしたりリムからはずれたりして立ち往生と言うことになります。 アメリカの道路は、高速道路が主体ですし、治安の悪いところで立ち往生したくないので、タイヤの空気圧というものはこまめにはかるようにしています。 さて、管理人の車も、最近はタイヤが古くなったのか最近3度目の空気圧低下を認めています。パンク修理の時間がないので、空気を入れつつ様子を見ていましたが、規定33PSIのところを18PSIくらいまでさがった車で走るのは、いくら後輪とはいえ気分のいいものではありません。 そこで、フォートワースに来ついでに、Firestoneにてタイヤの修理を行います。パンク修理だけなら$14ですみますが、さすがに何度かパンク修理を繰り返したタイヤ、今回はパッチが前回のものと重なるとのことで修理ができません。思い切って、4輪全部交換します。だいたい、こういうものは引っ越し間際になると決まって起こるのです。 ファイアーストーンといえば、フォードとの不良品騒動で一躍有名になりましたが、今では、ブリジストンの子会社で、日本の会社となっています。この騒動は、日本とアメリカの文化の違いと言うことでずいぶん報道されました。さっさと「相手が悪い自分の責任はない。」とたとえ身近な関係であっても言ってのけるというのは、管理人のアメリカでの仕事をする上で大きな教訓を与えてくれました。 とはいえ、日本の子会社今日は、Firestone製のタイヤを購入して、少しでも応援しようと思います。ちなみに、4輪交換で$326でした。このトーラス、結構大きなタイヤ(215/60)をはいているので少々値がはります。18万キロ近いへたったサスペンションにロープロファイルのタイヤをはいても仕方がないので、205/65に変更することにしました。乗り心地はソフトになってますますアメ車らしくなりました。 悪いときには悪いことが続くもので、管理人のパームがFatal Errorを起こして、ソフトリセットでは修復できなくなってしまいました。電源も落とせません。あいにく、この2週間ほどホットシンクをしていなかったので、特に、この2週間の手術記録が致命的です。Fatal Error(致命的エラー)とはよく言ったものです。ハードリセットをすれば記録が消えてしまいますし、そのままにしていてもバッテリーが上がってやはり記録は消えてしまいます。しかし、自分でハードリセットをかけるのはしのびがないので、今はただ静かに、expireするのを待っています。 パームも簡単な作りのOSなので、よくエラーを起こすのですが、いつも忘れた頃にやってきます。昔の、Windowsもよくエラーを起こしてリセットしたものでした。それに比べると、現在のWindows XPは本当に安定になったものです。 夏クールのドラマも遅ればせながら佳境になってきました。「待っていたのは海ちゃんじゃなくて、残酷な運命だった。・・・」 幸福な王子、これ以上残酷な運命がどこにあるのでしょうか?明日までにReserchのReview Board向けの更新の書類を書かなければなりません。このあたりの手続きは(建前上は)しっかりしているもです。 |
9月14日 立ち食い earting with working. |
今日も移植があります。レジデント君には当直あけですがエルパソまで飛んでもらいます。結局肝臓が戻ってきたのが夜なので、手術が終わったのは12時過ぎです。そんなわけで、患者さんをICUに送った後、検査の待ち時間にいつものようにこれを書いてます。もっとも最近は、週に一回は術者をやらしてもらっているので、手術が日曜とはいえいいペースで件数は伸びています。 今日は、病棟で看護婦さんの誕生日会見送別会があって、そこのドミノピザをつまましてもらいました。昼間は、検査が立て込んでいたので(管理人一人しか以内から)ピザを右手に、コーラを左手に病院をうろうろします。いくらアメリカといえでも、絶飲食の患者さんの手前でピザをパクついているのも気まずいので、「いや、こんな時しか食べる暇がないのですよ。」なんか言いながら、ごまかします。 さて、この時期は看護学生の実習の期間です。初々しい(といっても結構お年なので、日本の看護学生とはちょっと雰囲気が違うかな。)看護学生さんたちは、いろいろと質問をしてきます。この娘たちは、管理人の英語が話せなかった過去を知らないので、ふつうに医学用語なども質問してきます。(こっちにしてみれば英語を聞かれているのとおなじ)若い学生さんに英語を教えられるなんて、ちょっとうれしい午後でした。 本日の勤務時間 7:00-まだまだ続くでした。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.) |
9月13日 愛しの腎臓 Lovely Kidney |
今日は再びダラス当番です。ICUの重体患者さんのことに話しているときに、看護婦さんが突然、「私も肝移植を受けたのを知っていると思うけれども、あの肝移植後の患者さんは大丈夫かな。」と話し出しました。実際管理人は全く知らなかったですし、見た目は全くふつうの人と変わりません。 移植をやっている人間がこんなことを言ってはいけないのですが、やっぱり、移植後の患者さんがこうやってふつうに働いているのをみると驚いてしまいます。 外科をやっている人には、時々いるのですが特定の臓器がとても好きだという人がいます。外科の研修医の時にも、「とても肝臓が好きだ。」という女医さんがいましたが、正直言ってあの当時は「この娘はちょっと変わっているのではないか。」と思っていました。 そんな管理人でも、移植をやるようになってからは、やはり自分が移植した臓器にはとても愛着があります。(もちろん患者さんにもありますよ。」ただ残念ながら、合併症というものを100%さけることはできません。 腎移植後の退院を控えた患者さんが、突然尿がでなくなり、腹痛を訴えるようになりました。尿管吻合部のリークを疑って、急いで超音波をとると、腎静脈が移りません。もし、腎静脈が閉塞していたら大変なことです。特に患者さんは、やっと長い透析から解放されて、喜んでいるところです。 急いで、手術室をコールして緊急手術を準備してもらいます。なかなか麻酔科が到着しません。こんな時の待ち時間は非常に長く感じます。 麻酔がかかったら、急いで傷をあけます。果たして腎臓はまだ大丈夫でしょうか。筋膜を開けるとどす黒い物体が見えてきます。すでに、壊死している腎臓でした。 こんな時の手術は非常に重苦しい雰囲気です。もちろん、腎臓摘出術自体は簡単ですし、成功します。しかし、患者さんが目覚めた後に説明しなければいけないことを考えると、非常に気が重くて、手術をしている誰もが静かです。 さて、このサイトは「研究留学ネット」をお手本にして作ってあって、管理人自身は研究留学系のサイトだと思っています。最近は、日記を書いていることもあって、臨床系のテキストサイトもよく見るのですが、研究留学系のサイトはほとんど実名で作ってあるのに比べると、臨床系のサイトは匿名で作ってあるのですね。臨床系のテキストサイトも、医療現場の裏話が聞けてなかなかおもしろいです。このダラス通信ではなかなかつっこんだことはかけないのでうらやましいところもありますね。 今日の勤務時間は8:00-20:00でした。
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9月12日 イチゴジャムトースト Strawberry Jam Toast |
さすがに4日間連続して、レジデントのおもりだと体が持ちません。というわけで、新しく作り替えた当直体制(聖先生も結局納得した)に従って、今日はフォートワースです。こちらには4人の患者さんしかいないので、朝から、ゆっくり新聞を読みながら、医師用のFree Breakfastで朝食です。 管理人が京都にいた頃(医学生じゃないよ)は、朝10時頃に起きて、大学の近くにある喫茶店で、新聞や漫画を読みながらモーニングセット。このときにはイチゴジャムトーストが欠かせません。京都は喫茶店が発達していて、どこにも新聞や漫画が常備してありゆっくりと朝のくつろぎの時間を過ごしていたのでした。そして、お昼過ぎになると、学相前の路地の中にある行きつけの定食屋のスクランブルへ。今は全く朝ご飯を食べる時間がないので、いつも自家製のチョコレートマフィンと、移植外科のオフィスにあるSeattle Bestのコーヒーを飲みながらICUのカルテを書いています。 最近悲しいのは(前からですが)、記憶が薄れていくことです。そのためにも、こうやって日記をつけるようになったのですが、先に挙げたようなお店が思い出せません。 そこでHP調べていたらおもしろいページを見つけました。検索で「京大周辺定食屋ミシェラン」というのが引っかかったのですが、そこはyoto-u.comというサークルが運営している非公式HPの用です。学生生活の情報収集も今はインターネットの時代ですね。 さて、レジデント君たち昨日はSuper Visorとの面談があったのですが、そこでは「仕事がよくわからない」とのことを言っていたようでした。すぐに、今度はこちらに「どうなっているんだ」という電話が来ます。今度のレジデントも、仕事がゆっくりだということは皆知っているのですが、「君はキャプテンなんだからちゃんと指導してもらわないと困る。」とのことです。 彼が言うには、「友達を作りに来たんではないから、もっとむち打たないといけない。」とのことですね。やはりこのあたりは、日本的ななーなーの中で育ってきた管理人にとっては、つらいことです。 ちなみにレジデントにどれくらいの仕事が求められてるかというのは、先ほど作ったレジデントへの手紙をごらんになってください。 Dear Residents, (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
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9月11日 あれから2年 It has been a couple of years |
今朝は、生体腎移植。レジデントが手洗いします。ところが、病院に着くやいなや、「誰かドナーに人を送ってくれ。」とのメール。また、レジデントを派遣します。残るは6人のICU患者さんと、15人の病棟患者さん、4人の外来入院の患者さんです。もっと早く連絡してくれないと、人の調整がつきません。こんな時は、手術に入っている人は楽ですが、残された病棟管理の人はへろへろです。 今日はWorld Trade Centerの事件からちょうど二年たちます。朝の回診時のニュースでは、ちょうど黙祷を捧げていました。病院でも、簡単なセレモニーをするようです。あの事件の夜は当直の日で、医局に行ったら、「大変なことになっているよ。」といって、みんなで、テレビに釘付けになっていました。その後世界は多くのことを経験し、様々な意見があると思いますが、今日は、静かに黙祷を捧げたいです。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.) |
9月10日 ニュージーランド英語 Kiwi English |
今日は久しぶりに病棟回診です。回診時にニュージーランド出身の看護婦さんが、「患者さんが傷に薬を塗るときに、ブーンだから、薬を変えていいか?」「ブーンていったい何なんだい?」 どうも患者さんが傷に薬がしみるから、変えてほしいと言うことらしいのです。 彼女は、割と日本人訛りの英語でもわかってくれるのですが、今日はちっともわかりません。 それを聞いていたアメリカ人の看護婦さん「上野先生、Burnですよ。」どうもニュージーランド英語だと、Burnはブーンという風に発音するようです。結末がわかってみんなで笑ってしまいました。 もっとも、端から見ていたアメリカ人の看護婦さんたちには、漫才のようで結構受けていました。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.) |
9月9日 CYA |
今日は朝から、肝移植一件、腎移植4件です。管理人は、肝移植と腎移植の一件を執刀です。肝移植中は、新しい日本語を覚えている真っ最中の機械出しの看護師さんと、Retractorの先生が、キリスト教についての議論をずっとし続けていました。この手の話題になると中はいりません。管理人は黙々と血管縫合です。しかし、真剣に進化論について議論しているのは興味深いです。 こんな日はレジデントが病棟をほとんど回るので、後で、まとめてアテンディングに「どうしてこれをレジデントにさせた」と怒られます。まあ、愚痴をここで言っても見苦しいので、またそのうちとしますが、2年目のレジデントはそれなりです。まあ、自分もそうだったから仕方がないのですが。 そんな折、看護婦さんは、CYAだねと言います。これは、免疫抑制剤の略号でもあるのですが、「Cover You Ass!」の略号だと教えてくれました。「自分の身を守る」のがここの医療では一番大切です。 またまた高校の同級生が結婚すると言うことで連絡をくれたのですが、日本に帰れません。おおかたの同級生も結婚してしまったこのごろですが。とっても残念です。こういうことがあるたびに帰国したくなりますね。いずれにせよ、ご結婚おめでとうございます。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.) |
9月8日 こおろぎ Cricket. |
今日は週明けですが、早速当直です。救急に患者がきたり、明日の移植患者さんの入院をとらないといけないので、帰ったのは12時過ぎです。 さて、最近病院内ではコオロギが大発生しています。最初は便所虫のようなものだと思っていたら、最近は羽が生えてきて、まさにコオロギの声です。ICUや病室のあちこちで聞こえてきます。日本にいるときは風流なものですが、ここだとなんかゴキブリのようです。 |
9月7日 ダラス対アトランタ Dallas vs Atlanta. |
そんなわけで、今日は朝から病院です。朝回診時に首里先生は「Offだからかえっていいよ。」という風に行ってくれたのですが、堂尊先生が「どうしてもBile Leakの手術に入ってほしい。術者をしてもらうから」ということで、朝から手術です。 レジデントを前立ちにしてBile Duct Revisionの手術です。この手の合併症の手術は癒着がひどいので、肝移植に比べるとなかなか難しい手術です。もちろん、核心部分はアテンディングが入っているので患者さんの皆さんはご安心ください。 こちらだと、アティンディングに対してでも、どんどん「こういう風にしたらいいのではないか。」と意見をします。また、向こうもいやな顔をせずに、「それはいい考えだ。」という風に行ってくれます。日本に帰って、この調子でやったら怒られるかな。 レジデントは2年目ですが、開腹、閉腹は教えなければなりません。前に藤枝で上の先生に教わったのと同じことを、レジデントに説明します。自分で偉そうに電気メスの使い方を説明しているのがなんかおかしいです。 さて、せっかくなので、Ticket MasterでDallas Cowboysの試合を検索していたら、まだ今日の試合がとれます。スポーツや音楽のイベントものは普段予約をとっても行かれるかわからないのですが、今日ならば行かれます。さっそく、チケットをとってTexas Stadiumへと向かいます。 スタジアムに着くと、早速大渋滞、一番最寄りのBlue Parkingはタグがないと入れません。このタグの入手方法がいまいちわからないのですが、ダフ屋が$60で売っていました。後ろの車は空かさず$40と声をかけると、そのまま商談は成立中に入っていきました。こちらはCash Parking間での長蛇の列。駐車場にたどり着くまで30分くらいかかります。こちらの駐車場は$12、10分以上かけて、スタジアムまで歩きます。田舎なのにもかかわらず駐車場事情がきわめて悪いです。Will Callでチケットを交換して($60 ea.)で中に入ります。チケットカウンターの場所もわかりにくくて、スタジアムの周りをぐるぐる回ってくたくたです。 今日は、アトランタとの試合、やはりアメリカにきたからにはアメフトをみないと。京大時代は東海の活躍もあって強かった、アメフトを後楽園まで応援に行ったこともありました。やはり本場のアメフトはなかなか雰囲気はいいですね。でも今日は負け試合だったので、観客のムードも下火で早く帰ってしまう人も結構いました。 このスタジアムではナチョスが売りのようで、ビールともに食べながら観戦です。しかし、少々量が多すぎるようで、チーズがこぼれてべたべたです。 第4クオーターになってもアトランタ優勢のムードは変わりそうもないので、ほかのお客さんを見習って、5分前にはスタジアムを出ます。すでに外は、避難民のような行列が駐車場まで続きます。これは、出遅れたら大変なことです。まあ、アメフトに興味があまり無くても、ダラスにきたら、一度は見に行くといいでしょう。ただ、駐車場には閉口しました。
03/09/07(日)13:40:58 投稿者[NH]
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9月6日 予約がありません We don't have your name. |
「予約が入っていません。本日は満室なのでこちらでは、どうしようもありません。予約を取ったところに電話をして、別の場所を探してもらってください。」レセプションの人はにべもない返事です。やっと、3時過ぎに到着して、ベルボーイに荷物を運び入れてもらったばかりです。これからフレンチクオーター内にホテルを探してもこんな週末に見つかるわけはありません。そんなわけで、3度目のNew Orleansも失敗に終わったのでした。 朝に戻って、今日は久しぶりの週末オフの日、New Orleansの天気も良さそうです。前の晩にはexpediaでFrench Quater内のホテルもとりました。前回2回は、天気が悪くて中止にしてしまったのですが、今回は大丈夫そうです。朝6時に、家を出て、途中タイヤの空気圧を調節しI-20号を東へと向かいます。天気も上々、今のところ移植の予定も入っていないので、今日こそはNew Orleansに行くことができそうです。 9時にはルイジアナ州に入り、州の観光案内所に例によってよります。ここの案内所には親切なおばあさんがいて前回もそうですが、この先のShreveportの迂回路を、自慢げに説明します。またこの観光案内所ではNew Orleansのホテルの当日分を格安$60-80で予約することができます。こんなことなら、前の晩に予約することはなかったのにと、思いましたが実際とれるかどうかは定かではありません。 Shreveportからは I-49を南に向かいます。この道は単調な森の中の道で、ガソリンスタンドやファーストフードはあまりありません。早め早めに補給した方がいいです。 I-10に入り、沼地の中の道を東へと向かいます。Baton Rougeでミシシッピー川を渡った後、I-12号に乗り換えます。New OrleansはI-10をそのまま行った方が近道です。途中、Satsumaという、地名があってたぶん薩摩と関係があるのだと思いますが、今のところわかりません。 そして世界で一番長い橋、日本でトヨタのWishという車のコマーシャルにも使われた、Causeway Bridgeへと向かいます。この橋は24マイルもあって、2本のまっすぐな道がひたすら延びています。通行量はわずか$3なので、こちらは、是非行ってみたいところです。 さて、橋を渡ると、そこはもうNew Orleansです。早速、今日の宿泊地はFrench quaterのBourbon Orleansです。3時くらいにFrench Quorterの町にはいると、ここは本当にアメリカではありません。ヨーロッパのような、小さな裏道が続いています。何とかホテル前にたどり着くと駐車料金はValet $25で、ほかに停めようがないので頼んで、フロントへ向かいます。 ところが、最初にあげたようにつれない返事、eXpediaに電話しても、部屋がないものは仕方がありません。最初にあげた、当日宿泊の紹介状に電話しても、もうFrench Quorter内には部屋がないとのこと、New Orleansにきて、ここに止まれないのでは意味がありません。さらに追い打ちをかけるように、聖先生から電話が、「もうハンドルできないから、戻ってこれないか?」 仕方がないので、ダラスに戻ることにします。途中、Loveにてスルメイカの代わりのビーフジャーキーを買い込み、リポDの代わりに代わりに看護婦さんの評判のRed Bullを飲みながら午前2時ダラスに戻りました。結局、今日もNew Orleansは堪能できないまま日帰りです。それから皆さんはしているかと思いますが、インターネット上で予約したときは必ずリコンファームをしましょう。 本日の走行距離 1052マイル(1683km) |
9月5日 やっぱり病室が I'd rather be on the floor |
今日はフォートワースなのですが、ダラスが忙しすぎて聖先生がへたってしまうので、朝6時にダラスに行ってICUの患者さんをみた後、I30をフォートワースに向かいます。朝も8時頃はそんなに混んでいないので片道65Kmの快適なドライブです。 ICUと病棟の患者さんをみた後、オフィスに行って、こちらの病院でのコンピューターのIDやディクテーションの番号などの書類手続きをします。移植外科のオフィスには管理人の部屋もあって、これがアテンディング用の部屋なので、すばらしいです。ところが、なんてこった、この病院のネットワークはDHCPをサポートしていないのか、ノートパソコンがLANにつながりません。これでは全く意味がありません。しかも、ビジネスフォンのためダイアルアップもできません。 仕方がないので、相変わらず、病棟の病室を部屋代わりに使う日々が続きそうです。 フォートワースの病棟の看護婦さんに、「トーダイを知っているか?」と聞かれたので、「あそこはとんでもない味だから日本人はいかないよ。」とうっかり答えたら、彼女は自称日本食通で、結構トーダイが、気に入っていたようです。「ちょっとアメリカンな味だね。」とでも答えておけばよかったですね。フォローするのが大変でした。 (クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.) |
9月4日 フォートワースはパラダイス Paradiso de Fort worth |
さて、そんなわけで、今日はフォートワースです。手術は7時半からですが、1時間のドライブなので、朝5時半には自宅を出ます。ここは、ダラスとは違ってのんびりしているので、腎移植二件もゆっくりとできます。腎移植は2時間以内に終わるので、2時くらいには終わりました。腎移植は全例術者をさせてくれるのですが例によって、病院が変わるとまた「マニヨン(小児用ケリー)」が通じません。またこの病院の機械だしの看護婦さんにも日本語を覚えてもらわないといけません。 今日は初めてなので、フォートワースの移植外科のオフィスに行って、パスワードや、コンピューターディクテーションなどの手続きをとります。こちらは、待遇もよくて、当てられた部屋は、アティンディングと同じ、非常にいい個室です。本来は今週はずっと管理人がフォートワースに来るはずだったのですが、ダラスが忙しすぎてこちらに来ることができませんでした。 だいたい、フェローの一人がフォートワースに常駐という予定だったのですが、4人いるべきフェローが今は2人しかないので、こちらの病院はprnでカバーするしかありません。 そういえば、管理人がまだ、なかなか聞き取れないものにTEENがあります。先日も看護婦さんから「患者さんの脈拍が118です。」と報告を受け、「熱もあって、元々頻脈の人だから様子を見て。」といったら、その直後にアティンディング「何で脈拍180の患者に何もしないんだ!」としこたま怒られました。脈拍150以上といったら不整脈に決まっています。そういって、リポートしない看護婦にも文句を言いたいのは山々なのですが、それを言っても始まりません。 病棟には、「管理人はTEENとTYの区別がつかないから(18と80)、必ず数字で読み上げてくれるようすべての看護婦に伝えてくれ。」と婦長に伝えておきました。それでも、アメリカ人のレジデントを指導しないといけないのがつらいですね。 さて、日本に戻ってからも更新を続けてくださっているサムライさんの「ダラスつれづれなるままに」ですが、昨日の日記にこんな記事が載っていました。 ちょうどプロジェクトXのアイボの番組を見たばっかりの管理人には、とっても興味深かったというか、おもしろいです。どうぞご覧ください。侍魂の「先行者」のページへ。 |
9月3日 ねたおす He could not wake up. |
昨日の晩も移植です。夜中に、コーディネーターから電話で、誰が、ドナーにいくかを聞いてきます。早速、新しいレジデントを派遣するために、レジデントのポケベルを教えると、2時頃アテンディングから、情けない電話が、「何度ポケベルを鳴らしても返事がないのだけれども」。仕方がないので、聖先生にいってもらいます。彼も当直続きで疲れ切っているのにかわいそうに。 レジデント君どうしたのかポケベルに反応しません。きっと、妻子を残してこちらにきているので寝倒したことでしょう。(管理人は自分ではポケベルに反応しないので、いつも妻に起こしてもらっている)明日懲らしめてあげないと。 さて、管理人も4時に病院に行って、recipientoの入院、肝臓を待ちます。手術が終わったのは、2時です。夜は夜で再手術があって、終わったのは10時。そこでまた電話が、「フォートワースで明日腎移植が2件あるから。患者さんは夜中に来ると思う。」さすがにこれからフォートワースはきついです。オンコールは管理人ですが、ナースプラクティショナーに頼んで入院をとってもらうように頼んだら、快い?返事が、これで明日の朝いけば大丈夫です。 |
9月2日 ハーフミリオン A half Million |
今日は手術のに穏やかな日です。新しくきたレジデント君たち一生懸命働いてくれるので、とてもありがたいですね。WVからのレジデントくん、彼の地には日本人の脳外科医の先生がいて「一番手術がうまいんだ。」と、感心していました。付け加えて「デュークから週に回だけきているけれど、それでもハーフミリオンの収入があるらしい。」とも、アメリカでは収入がその人の価値を決めるところもありますからね。 さて、掲示板の書き込みにもあるように、どうも有料で臓器を売ることを斡旋している闇のルートがあるようです。「臓器移植」で検索すると、いかがわしい掲示板に当たります。事実、臓器をとるために殺人が行われたというような噂も耳にします。そういえば最近のドラマ(またドラマの話かい)「幸福の王子」でも、臓器の斡旋に乗ってだまされる下りがあります。残念ながら、管理人はそのようなルートを知りませんし、知っていたとしても人身売買につながる行為を認めるわけにはいきません。また、そういったかたちで臓器を提供したり、移植を受けたとしても、信用がおけませんし安全な医療が行われているとはとうてい思えません。 大事な命ですから、くれぐれも甘い誘惑に乗らないようにしてください。 今週末は再び、ニューオリンズに挑戦しようと思っています。今まで、3回ぐらいトライしましたが、未だにまだ訪れることができません。 言語療法士(CCC-SLP, Certificate of Clinical Competence in Speech-Language Pathology) |
9月1日 勤労感謝の日 A Labor Day |
今日は日本では、防災の日ですね。アメリカでは勤労感謝の日ですが、うちのサービスは相変わらず大盛況です。フォートワースで肝移植があるので、聖先生にはフォートワースに行ってもらって、新しい研修医を迎えます。 新しいレジデント君たちは朝7時にちゃんとICUへと集合してくれました。WVからきているレジデントはないかのレジデントを終えてから、一般外科にきている経験豊富そうな先生。うちの病院からきているレジデントは本当に2年目という感じのレジデントです。これから一ヶ月間は彼らと一緒にやっていくことになります。 今までとは大きく変えて、一般病棟は完全に彼らにみてもらおうと思って、若い方のレジデントには病棟の患者さんを診察してもらいます。1時間半くらいして、ICUの診察と処置を終えて病棟にあがると「まだ3人しかみていません。」一般病棟には15人の患者さんがいるのにこれではいつになることやら。 今日は初日なので、しょうがないとしてこれからがんばってもらうことにしましょう。 ひとつ、アメリカのレジデントでいつも思うのは、中心静脈カテがいつも深いことです。RIJでも、平気で20センチぐらい入れてしまいます。後で、こちらが戻すことが多いのですが、どうしてこんなにいつも深いのか聞いてみましょう。 115825 恒例のダラス研究者の会のお知らせが回っています。興味のある方は管理人までご連絡ください。 <2003年秋期UT&VA日本人会バーベキューの御案内> 日時:2003年10月12日 (日) 12:30PM〜3:00PM(雨天の場合は中止) 場所:Cimarron Recreation Center 201 Red River Trail, Irving, TX 75063 Tel. (972) 910-0702 |